「マジョラム」ってどんなハーブ?精油の効果効能や香りは?毎日の暮らしへの取り入れ方を徹底解説!

マジョラム。その神秘的な響きの名前の通り、古代より体と心を癒し幸福感をもたらす薬草・香料・化粧品として重宝されてきた魅惑的な万能ハーブ。純愛や幸福のシンボルとして知られ、恋愛成就のお守りとしても使われていました。今回はそんな「マジョラム」に秘められた数々の魅力について徹底解説します。

2017年11月07日更新

アロマ

服部 仁実 (アロマセラピスト)

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[1]マジョラム(スイート・マジョラム / ノッテッド・マジョラム)とは?

幸福のしるしとしてヨーロッパで長く愛され続けてきたマジョラムは別名「スイート・マジョラム」、「ノッテッド・マジョラム」とも呼ばれています。伝説の中ではマジョラムはギリシャ神話に登場する美と愛の女神アフロディーテが作り出したハーブであると伝えられています。花言葉は『常に幸福である』『恥じらい』『赤面』。

古代ギリシャでは長く薬草として活用されていた他、恋愛成就のお守りとして使われたり、幸福のシンボルとして新婚の夫婦に贈られたりしていました。また中世では魔除けのお守りとしても持ち歩かれるお花でした。心を平穏に保ち安らぎを与え心身ともにバランスを整えてくれる、まさに”幸福をもたらすハーブ”として知られています。

マジョラムってこんなハーブ(植物の特徴)

マジョラムはシソ科の多年草で、30~60cmほどの高さに育ち日当たりの良い土地に生息します。初夏には白や薄いピンクの可憐な花をたくさんつけます。原産地は地中海東部沿岸です。通常、葉や花穂を利用部位とします。

マジョラムの香りの特徴は?

ほんのりとした甘さにウッディーのスパイスも混ざった、温かみのあるハーブ系の香りが特徴です。落ち着いた香りなのでリラックスしたい時にぴったりです。

マジョラム精油の効果効能

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マジョラム精油はハーブ系・スパイス系で「ミドルノート」に分類されます。ミドルノートの香りは30分~2時間後くらいまで持続し、ブレンドの中心的な軸となる大切な役割を果たす香りとなります。マジョラム精油には心身のバランスを整えリラックスをサポートする効果があります。

心への効果効能

マジョラムの学名は「Origanum majorana」(山の喜び)であり、その言葉の通り、喜びを与え、心を慰める力があります。精神疲労や無気力感にも役立つ香りで。副交感神経に働きかけ自律神経を整えてくれる成分が多く含まれており「心を温める精油」とも呼ばれています。ストレスを抱えて苛立った神経は鎮め、孤独感や無気力に対しては気を補いやる気のスイッチをオンにしてくれ、メンタルバランスを調整してくれます。

体への効果効能

副交感神経を活性化させることで、血行がよくなり、体温調節バランスを整え、冷えやむくみを改善します。疲れ切って肩などがパンパンに張っているときにも効果的です。また胃腸の働きを活性化させるので便秘や下痢にも有効です。自律神経を安定させることにより、不安を取り除き安眠効果も期待できます。筋肉痛や神経痛にも有効で運動の後など鎮静とリラックスさせたい時に効果的です。

肌への効果効能

古代エジプトではマジョラムはミイラの防腐剤として使われていたこともあるほど、抜群の抗菌作用があり、ニキビや水虫のケアにおススメです。傷の早期治癒にも有効です。また、血行促進作用によりクマやくすみの改善にも効果的です。

マジョラムの禁忌事項

肌への使用の際は必ず事前にパッチテストを行いましょう。敏感肌や疾患のある方、小さなお子様のいらっしゃる方は使用の際に医師や専門家にご相談されることをおすすめいたします。妊娠中・生理中・低血圧の人はマジョラム精油のご使用はお控えください。

マジョラムとオレガノとの違いは?

同属異種のオレガノも別名「ワイルド・マジョラム」と呼ばれるため、これと区別するためにマジョラムは「スイート・マジョラム」、「ノッテッド・マジョラム」とも呼ばれています。

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同じシソ科ハナハッカ属の多年草であっても、精油としてのオレガノとマジョラムは全く異なった特性を持ちます。香りもオレガノはスパイシーで薬草を感じさせる強いものであるのに対し、マジョラムはウッディーでスパイシーな中にもほのかに甘さを感じる優しい香りです。

効能に関しては、オレガノは気管支炎・扁桃炎・副鼻腔炎などの呼吸器系疾患、ニキビ・水虫・真菌症など皮膚疾患に有効とされます。対するマジョラムは神経系へ働きかける鎮静作用があり、ストレス暖和に効果があり不眠・不安・孤独感の症状を改善します。

[2]マジョラムのアロマ、日常へのおすすめの取り入れ方

マジョラムをアロマ(精油)で取り入れよう!

深いリラックス効果があり心を鎮めてくれる作用のあるマジョラム精油。温かみのある優しい香りが不安や孤独感を暖和し気持ちを癒してくれます。そんな心強い万能精油を日常へ気軽に取り入れる方法をご紹介します。

マジョラム精油のアロマスプレー

香り広がるアロマスプレーで、マジョラムの優しさや美しさを堪能。ルームフレグランスとして上に向けてスプレーすればお部屋の空間が瞬時に甘いマジョラムの香りに満たされます。トイレの後のエチケットにも使えます。また、車の中にスプレーすることで車酔いにも効果を発揮。枕やベッドシーツにスプレーすれば安眠作用で心地よい眠りを誘導します。

マジョラムの香りに癒される!アロマバス

アロマバスとはお風呂に精油を入れてリラックス効果を得る入浴法です。少しぬるめの38度くらいのお湯に5滴以下の精油をキャリアオイルや天然の塩に混ぜたものを入れ、ゆっくり15分以上浸かりましょう。精油の持つ様々な有効作用に血行促進効果が加わり、体が芯から温まり癒しの香りとの相乗効果でストレス解消や疲労回復に効果的です。

アロマバスでマジョラム精油を使えば、ほのかに甘くスパイシーな香りに包まれ緊張をほぐし不安や悲しみを取り除き、深いリラックスへと導いてくれます。特に就寝前に使用すると安眠効果に有効、ぐっすりと眠りたい時におすすめです。

マジョラム精油をキャリアオイルと混ぜてアロママッサージ

アロマ精油の心地よい香りと有効成分を利用したアロママッサージはやり方さえ覚えれば、自宅でも気軽にケアすることができます。スイートアーモンドオイルやホホバオイル、ローズヒップオイルなどのキャリアオイルにお好きな精油を混ぜるだけ。キャリアオイル10mlに対しアロマ精油は2滴となります。

マジョラム精油には体を温め体液の流れを促進する成分が入っており、また鎮痛効果もあるので筋肉痛や足のむくみにも有効です。お風呂上がりにマッサージして一日の足の疲れをスッキリ解消しましょう!

マジョラムのアロマストーンを使って就寝時にリラックス

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面倒な水の交換もなく電気や火を使わなくても気軽に精油の香りを楽しめるディフューザーです。使い方は素焼きや石膏で作られたアロマストーンに直接精油をたらすだけ。

石に染み込みほんのり柔らかな精油の香りが周りに漂います。精油の種類にもよりますが、1~2日間、長いもので3日間ほど香りが持続します。香りが弱くなればその都度精油を追加してたらしてやります。火を使うこともないのでうっかりうたた寝してしまっても大丈夫。香りに包まれぐっすり眠りたい就寝時などには特におすすめです。

お手入れ要らずで小さくてオシャレなデザインのものもたくさん市販されていますので、精油とセットでプレゼントとしても最適ですね。

マジョラムを食事で取り入れよう!

マジョラムはヨーロッパ各地で様々な料理などにも広く使われているハーブです。香りはオレガノやタイムに似ていますが、やや甘みや香りが強く爽やかな印象です。イタリア料理ではスパイスとしてよく香りづけに使われます。トマトを使ったものや、肉や魚の煮込み料理、卵料理、スープやソースの風味づけに最適です。また、ハーブティーとして飲めば、体を温めリラックスや安眠効果が期待できます。

マジョラムティー

マジョラムのハーブティーは憂鬱な時や孤独感を感じるなど、心がストレスを抱えている時に神経のバランスを整え落ち着かせリラックスさせてくれます。マジョラムに含まれる有効成分で消化促進や整腸作用も促し、体内の毒素を排出してくれるデトックス効果も期待できます。胃腸をスッキリさせるので食前の飲み物としても最適です。鎮静作用による風邪の症状や頭痛の軽減にも効果的です。爽やかな香りの中にほんのりと優しいスパイシーな風味が特徴です。

マジョラム料理(スパイス)

マジョラムは風味がよく香りが持続するので、肉料理・魚料理・野菜料理・豆料理・スープ・シチューといった様々な料理に活用されています。特に煮込み料理やソテーに最適で、食材を引き立てオシャレで上品な風味をつけてくれるので、簡単に料理の仕上がりをランクアップさせてくれます。臭みを消す効果があるのでチキンソテーやハンバーグ、豚モツのトマト煮込み、ソーセージなどには欠かせないスパイスとなります。生の葉っぱはサラダやドレッシングに入れてもその香りが引き立ちます。

[3]マジョラムのアロマ香水を作ってみよう!

アロマ香水は市販されている合成香水とは違い、ごく微香のナチュラルな香りが楽しめることに加え精油のもたらす植物からの成分によって日々の生活を助けるポジティブな心理作用が期待できることが特徴です。100%ピュアの精油を使って世界でたったひとつしかない自分だけのオリジナルアロマ香水を作ってみましょう。

今回は中でも神経性疲労や不安、緊張、孤独感、不眠に対して抜群の癒しとリラックス効果を発揮するスイート・マジョラムの精油を使ったアロマ香水のレシピをご紹介します。初めての方にも簡単!まずは気軽にトライしてみましょう。

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準備するもの

・精油(エッセンシャルオイル)(3~4種類の香りを調合します)
・無水エタノール
・ビーカー(メモリの分かるものが使いやすくおすすめです)
・保存用の遮光瓶
・付箋紙やティッシュペーパー(香りをチェックするために使用します)

マジョラムと相性の良い精油・ブレンドレシピと混ぜる順番

精油のブレンドに特別な規則はなく、個人の好みによるところが大きいのですが、マジョラムは特に樹木系・フローラル系・柑橘系の精油と相性が良いです。今回おすすめするブレンドレシピはサイプレス、スイート・マジョラム、ゼラニウム、スイート・オレンジの4種類。精油を用意したら、これらをそれぞれお好みで2~5滴ずつブレンドするだけ。ただし、混ぜる順番が重要です。精油を入れていく順番は「ベースノート」→「ミドルノート」→「トップノート」です。この順番を守ることがより良い香りを引き出すコツとなりますので覚えておいてくださいね。

・サイプレス 2滴(ベースノート)(ウッディ系で香りの持続時間が長い)
・スイート・マジョラム 3滴(ミドルノート)(ハーブ系でトップの後からじわじわと香りが広がってきます)
・ゼラニウム 3滴(ミドルノート)(フローラル系、新鮮なグリーンと甘いフローラルが混ざったような香り)
・スイート・オレンジ 2滴(トップノート)(フレッシュなシトラス系、一番早く香りを感じ、香りに持続性がない)

アロマ香水の作り方

基本的なアロマ香水の作り方は、無水エタノール5mlに対して、精油10滴(精油1滴が0.05ml)です。つまりこの配分で作ると10%の香りの濃度となります。

<材料>
無水エタノール 5ml
精油(今回は上記4種類の香りを調合します) 10滴

1.遮光瓶に先にエタノールを入れてから精油を加えます。香りのバランスを取りながら少しずつ入れていくのがコツ。
2.精油を遮光瓶に入れ終わったらしっかり蓋をしてよく混ぜます。
3.一晩寝かせたものをよく振ってから、付箋紙に付けて香りをチェック。精油の組み合わせで物足りなさを感じた場合はここでお好みの精油を1滴ずつプラスして調合します。

マジョラムの使い方と保存期間

アロマ香水は身体につけてその香りをお楽しみいただけます。お肌の弱い方は肌に直接つけず香りをかいだりハンカチやティッシュに垂らして使うこともおすすめです。ナチュラル成分の精油はとても繊細で空気に触れると劣化が進行するため、手作りしたアロマ香水は2~3週間で使い切ることをオススメします。保管する場合は密封袋に入れて冷蔵庫の野菜室に保管するのがおすすめです。

[4]マジョラムを暮らしに取り入れて爽やかな毎日に!

いかがでしたでしょうか?孤独感や不安で傷ついた心と体を温め緊張をほぐしてくれる究極の癒しの効果効能を持つマジョラム、古代からお守りとしても使われていたというのも納得ですね。「幸福のシンボル」マジョラムをお気に入りの香りに加えて、疲れ切った心身をたっぷり癒し、やる気のスイッチをオン!何かと忙しい現代女性にたいへん役立つ万能ハーブ、ぜひ活用してみてくださいね。


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