「パチュリ」アロマ精油の効能とは?手作り香水の作り方やおすすめフレグランス7選

大地を思わせる香りのパチュリは雨季のものが最高品質だと言われています。そのしっとりとした大人っぽい芳香は古くは衣服の香り付けとされたり、インドや中国では薬草としても活用され、現代の香水業界においてもその希少な存在はひときわ注目されおり、今も昔も多くの人々を魅了し続けています。今回はそんな「パチュリ」に秘められた数々の魅力について徹底追跡してみましょう。

2019年02月19日更新

アロマ

桑田 美由紀 (アロマセラピスト)

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[1]パチュリとは?


パチュリは英語では(Patchouli, Patchouly)と表記され、別名パチョリ、また漢方ではカッコウ(霍香)と呼ばれています。原産地はインドネシア、インド、マレーシア、パラグアイなどの東南アジア。シソ科の多年草で、豊かに肥えた土地で生息し1mほどの草丈に育ちます。

古くから薬草として知られ、虫除け・解毒剤・浴用、漢方では下痢嘔吐・解熱剤として使用されてきました。湿った土や墨汁のような独特な芳香成分の作用により精神の安定や大地にしっかりと足をつけるグラウンディングに役立ちます。また、香水や化粧品としても良く使われ特に乾燥肌に有効です。

パチュリの香りの特徴は?


スモーキーな中に甘さも混ざった、大地を感じさせるエキゾチックな香りが特徴です。「墨汁のような香り」と称されることも多いその独特で濃厚な芳香成分はメンタルを強化させる効果に非常に優れており、リラックスして精神を安定させたい時にぴったりです。その湿った土のようなしっとりした大地を思わせる芳香は古くからお香や香水に用いられてきました。

パチュリ精油の効果効能とは


フレッシュな若葉を摘んで乾燥、発酵させ抽出したものは精油として幅広く使用されています。年に数回、雨季に収穫されたものが最高品質のパチュリ精油とされています。土や山奥の澄んだ源泉を思わせる静謐でしっとりとした芳香には、深いリラックス効果があり、心を鎮めてくれる作用があります。不安やストレスを暖和し頭をクリアにしてくれます。鎮静、殺菌、抗炎症、収れん、皮膚の軟化、血行促進などに優れており、心と体の悩みの改善に幅広く作用する精油です。

パチュリアロマ精油【心への効果効能】

パチュリの大地を思わせる香りは気持ちを安定させグラウンディングに最適です。現実にしっかり足をつかせてくれることによりエネルギーを調整しメンタルバランスを強化。創造力をアップさせ夢の実現へ向け心強い味方となる精油です。イライラしている時に、心を鎮め、落ち着いたやる気を引き出してくれます。体を温め、冷えやむくみを改善します。消炎作用に優れている為、疲労による免疫力低下時に体力を回復するのに効果的です。健胃作用・利尿作用があり水分を調整する為、便秘や下痢にも有効です。イライラを鎮めるよう心へ働きかける作用により、ストレスによる過食を抑える効果もあります。

パチュリアロマ精油【肌への効果効能】

パチュリはスキンケアにとても有効な精油としても知られています。細胞成長促進・皮膚軟化作用がある為、お肌の再生効果があり、シミやシワ・くすみといったエイジングケアに有効です。乾燥肌はみずみずしく柔らかく整え、収れん作用でたるみ肌やニキビ、湿疹の改善にも効果的です。

パチュリアロマ精油でおすすめのブレンド

パチュリはエキゾチック・オリエンタル系の香りなので同じようなオリエンタル系の香りの精油との香りの相性がいいです。
また、フローラル系や樹脂系などの香りの系統が近いものや、柑橘系の香りのものとも相性がいい傾向にあります。

  • 柑橘系・・・レモン、グレープフルーツ、ベルガモット
  • フローラル系・・・ゼラニウム、ジャスミン、イランイラン、ラベンダー
  • 樹脂系・・・ミルラ、フランキンセンス

パチュリアロマ精油の禁忌事項


肌への使用の際は必ず事前にパッチテストを行いましょう。敏感肌や疾患のある方、小さなお子様のいらっしゃる方は使用の際に医師や専門家にご相談されることをおすすめいたします。妊娠中・生理中・低血圧の人はパチュリ精油のご使用はお控えください。濃厚で持続性の高い香りですので、使用量にはご注意ください。パチュリ精油はクセのある独特の芳香を持つ為、好きな方は病みつきになり苦手な方は敬遠される、やや好き嫌いに分かれる傾向にある香りです。精油は色が濃くつく場合があり、ハンカチなどはシミになることがあります。十分ご注意してご使用ください。

[2]パチュリアロマ精油のおすすめの使い方

パチュリをアロマ(精油)で取り入れよう!

パチュリ精油はオリエンタル系で「ベースノート」に分類されます。ベースノートの香りは2時間~半日くらいまで持続し、ブレンドした香りの持続性を高める保留剤としての大切な役割を果たします。また、パチュリ精油は時間の経過と共にその質がどんどんと向上していくという大変珍しい特性を持つ精油です。体と心、お肌のトラブル改善にも役立つ心強い万能精油、そんなパチュリをアロマで日常へ気軽に取り入れる方法をご紹介します。

パチュリのアロマスプレー


香り広がるアロマスプレーで、パチュリの深みや静けさを堪能。ルームフレグランスとして上に向けてスプレーすればお部屋の空間が瞬時にエキゾチックで深い落ち着いた香りに満たされます。食欲を抑えたい時や興奮を鎮めイライラを抑えたい時などに有効です。

パチュリのアロマバス


アロマバスとはお風呂に精油を入れてリラックス効果を得る入浴法です。少しぬるめの38度くらいのお湯に5滴以下の精油をキャリアオイルや天然の塩に混ぜたものを入れ、ゆっくり15分以上浸かりましょう。精油の持つ様々な有効作用に血行促進効果が加わり、体が芯から温まり癒しの香りとの相乗効果でストレス解消や疲労回復に効果的です。アロマバスでパチュリ精油を使えば、緊張をほぐし深いリラックスへと導いてくれます。スキンケアにも有効で肌の保湿力を高めます。

パチュリ精油でアロママッサージ


アロマ精油の心地よい香りと有効成分を利用したアロママッサージはやり方さえ覚えると、高額なサロンに行かなくても自宅でとても簡単に高い癒しの効果を得ることができておすすめです。スイートアーモンドオイルやホホバオイル、ローズヒップオイルなどのキャリアオイルにお好きな精油を混ぜるだけ。キャリアオイル10mlに対しアロマ精油は2滴となります。パチュリ精油は食欲を抑え血液やリンパのつまりを和らげる効果があるので美肌・ダイエットに役立つ強い味方となります。リンパに沿ってマッサージしセルフエステで癒されましょう。

パチュリのアロマキャンドル


ゆらゆら揺れるやさしい炎と奥深い芳香で、ふんわりと良い香りがお部屋を満たします。日常の忙しさを忘れて優雅な気分に浸りたい、インテリアを上質でおしゃれに見せたい、そんなときめきの心をくすぐる極上アロマとして大人気のアイテムです。パチュリのアロマキャンドルで疲れた体と心をゆったりと癒しましょう。

パチュリのアロマストーン(就寝時)


面倒な水の交換もなく電気や火を使わなくても気軽に精油の香りを楽しめるディフューザーです。使い方は素焼きや石膏で作られたアロマストーンに直接精油をたらすだけ。石に染み込みほんのり柔らかな精油の香りが周りに漂います。精油の種類にもよりますが、1~2日間、長いもので3日間ほど香りが持続します。香りが弱くなればその都度精油を追加してたらしてやります。火を使うこともないのでうっかりうたた寝してしまっても大丈夫。香りに包まれぐっすり眠りたい就寝時などには特におすすめです。お手入れ要らずで小さくてオシャレなデザインのものもたくさん市販されていますので、精油とセットでプレゼントとしても最適ですね。

パチュリをお香で取り入れよう!


熱帯の東南アジアで産出されるシソ科の多年草であるパチュリ。その香りはウッディで神秘的な東洋をイメージさせます。香りを長く留める成分があり他の香りを引き出すのにも優れているため、古来よりお線香作りでも大変重宝されており白檀やジャスミンと並び人気のある香料です。

パチュリを石鹸で取り入れよう!


漢方ではカッコウと呼ばれるパチュリ。消炎効果があり、ニキビや吹き出物、肌の炎症に有効です。細胞の活性成長を促し、お肌を再生させる効果がある為、乾燥やシワなどエイジングケアにも効果的です。パチュリ入りの石鹸でお肌に潤いを与えましょう。

[3]パチュリ系香水おすすめ7選!

シャネル ココマドモワゼル


シャネルココシリーズの中でも一番の人気を誇るフェミニンな香り。オレンジやマンダリン、ベルガモットなどのみずみずしいシトラスのトップノートから始まり、ミドルではココマドモワゼルらしい華やかなローズでよりフェミンに。ベースノートのパチュリやバニラのウッディーな香りが加わることで芯が強くなりオリエンタルで神秘的な美しさを引き出します。香りの持続性もピカイチです。柔らかなフェミニンさを持ちつつも凛とした大人の女性をイメージさせる魅力溢れる香りです。

ルラボ パチュリ24

仕立てたような完成度の高い香りを追求するスタイルで、世界中のセレブリティや香水ファンから絶大な支持を得ているNY発の「ルラボ」。スモーキーでウッディーな香りに、上質なレザーのような白樺がアクセントとなり、さらにほんのり香るバニラとバイオレットが柔らかなセクシーさを表現。他に類を見ない「パチュリ24」のユニセックスな香りはリピータも続出するほどの人気です。

ルラボの人気香水をもっと詳しく知りたい方はこちらをチェック香りの鮮度にこだわったNY発『ルラボ(LELABO)』おすすめ商品13選

ゲラン オンソン ミティック ドリオン


出典 GUERLAIN
ローズやパチュリ、フランキンセンスのムスキーな組み合わせが、優雅な華やかさに加えオリエンタルでどこか神秘的な印象を与えます。希少で高価な香料であるアンバーグリスが高貴な香りを長時間持続させます。輝く黄金のシャワーが施されたシンプルで美しいボトルも話題になりました。

ジョーマローン イングリッシュ ペアー&フリージア


英国の果樹園で収穫したもぎたての洋梨の瑞々しさを、清純なホワイトフリージアのブーケでほんのりやさしく包み、パチョリやアンバーなどウッディー系で豊かにしっとりと仕上げています。大人の瑞々しさがあり、しとやかでふんわり色気が香る、そんな女性をイメージさせる香水です。

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ディプティック オーデサンス


オレンジブロッサムを軸とし、ジュニパーベリー、アンジェリカ、パチュリなどが香調されたフローラルウッディな香りです。シトラス、フローラル、スパイス、ウッドの様々な要素が見事に調和され、これまでにないような個性豊かな優雅な香りに仕上がりました。五感が立ち上がり官能に満ちた香りのハーモニーを楽しむことができます。

キールズ オリジナルムスク


1963年に発売されたキールズのオリジナルフレグランスで、発売当初から現在まで最も人気があり愛されているユニセックスな香りです。ベルガモット、オレンジの花、ローズ、ユリ、イランイランなどの華やかなフローラルノートと、オリエンタルでエキゾチックなホワイトパチュリ、ムスクなどの深く官能的なノートが溶け合い、力強さと優しさを併せ持った優れた香りに包み込まれます。残り香のベビーパウダーのような香りも好印象を与えます。

トムフォード パチュリ アブソリュ


グラマスで印象的な美しさを最大限に引き出すトムフォード ビューティライン。アイコニック。挑発的。都会的。ダークなミステリーを秘めた、究極に現代的なパチュリを表現。トムフォード自身が最も愛する香料の一つであるパチュリ。ベイリーフ、ローズマリーをはじめ、対照的なモスやウッドがブレンドされることにより、気品があり官能的で幻惑的な、これまでにない深みとフレッシュさと温かさを兼ね備えたパチュリの現代的な新解釈とも言える香りが誕生しました。

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[4]パチュリのアロマ香水を作ってみよう!


天然植物性香料の精油を使ったアロマ香水は、合成香料から作った香水とは違い、柔らかな自然の芳香が楽しめることに加え、精油に含まれる植物成分によって心や体、肌などに対しポジティブな効果効能が期待できることが特徴です。

今回はパチュリの精油を使ったレシピをご紹介します。パチュリは最後まで残る香りとして、また他のブレンドした香りを長時間保ってくれる役割があるため、特にアロマ香水作りに欠かせないと言われています。パチュリの香りは人工的に合成することが不可能とされており、その希少さに世界の香水業界ではパチュリの争奪戦が繰り広げられているとか。そんなパチュリ精油を使って世界でたったひとつしかない自分だけのオリジナルアロマ香水を作ってみましょう。まずは気軽にトライしてみましょう!ブレンドの楽しさをぜひ体感してみてくださいね。

準備するもの

・精油(エッセンシャルオイル)(3~4種類の香りを調合します)
・無水エタノール
・ビーカー(メモリの分かるものが使いやすくおすすめです)
・保存用の遮光瓶
・付箋紙やティッシュペーパー(香りをチェックするために使用します)

■おすすめのドテラのエッセンシャルオイル


パチュリのアロマ香水作りでおすすめの精油はドテラのエッセンシャルオイルです。
キャップを開けると、しっかりと漂う濃厚な香りが特徴です。
パチュリの精油はいろいろなメーカーからも出ているので親しみのあるメーカーの精油でもおすすめです。

パチュリと相性の良い精油・ブレンドレシピと混ぜる順番


精油のブレンドに特別な規則はなく、個人の好みによるところが大きいのですが、パチュリは特にフローラル系・柑橘系の精油と相性が良いです。今回おすすめするブレンドレシピはパチュリ・ローズマリー・ライムの3種類。これらの精油を用意したら、各種類お好みで2~5滴ずつブレンドするだけです。

ただし、ここでのポイントは混ぜる順番です。精油の香りは3種類のノート(発揮速度)によって分けられています。ブレンドする際は必ず「ベースノート」→「ミドルノート」→「トップノート」の順番で入れていくことが、アロマ香水を作るにあたりより良い香りを引き出すコツとなりますのでぜひ覚えておいてください。

・パチュリ 3滴(ベースノート)(ウッディ系で香りの持続時間が長い)
・ローズマリー 3滴(ミドルノート)(ハーブ系でトップの後からじわじわと香りが広がってきます)
・ライム 4滴(トップノート)(フレッシュなシトラス系、比較的香りが早く消え持続性がない)

パチュリのアロマ香水の作り方


基本的なアロマ香水の作り方は、無水エタノール(薬局などで販売されているアルコール)5mlに対して、精油10滴(精油1滴が0.05ml)です。このように、水で薄めず精油とアルコールのみこの配分で作ると10%の香りの濃度となり、パフュームと言われるアロマ香水が出来ます。

<材料>
・無水エタノール 5ml
・精油(今回は上記3種類の香りを調合します) 10滴

1.遮光瓶に先にエタノールを入れておいてから、精油を加えていきます。精油の香りのバランスを取りながら少しずつ入れていき、お好みでブレンドは変えてください。ただしベースノートの精油は1~2滴にまでにしてください。
2.精油を遮光瓶に入れ終わったらしっかり蓋をしてよく混ぜます。
3.一晩寝かせたものをよく振ってから、付箋紙に付けて香りをチェック。精油の組み合わせで物足りなさを感じた場合はここでお好みの精油を1滴ずつプラスしながら再度バランスを整え調合しましょう。
※精油の量を減らしたり、 2.のあとに、精製水を入れて薄めて作りましょう。

パチュリアロマ香水の使い方と保存期間

アロマ香水は身体につけてその香りをお楽しみいただけます。お肌の弱い方は肌に直接つけることはお控えください。ハンカチやティッシュに垂らして香りを嗅いで楽しむこともおすすめです。自然植物成分の精油はとても繊細で空気に触れると劣化速度が進行するため、アロマ香水を作った際は2~3週間で使い切るようにしましょう。使用したアロマ香水は直射日光の当たらない冷暗所で保管しましょう。さらに上級方法として、アロマ香水にとって理想的な保管場所は、冷蔵庫の野菜室やワインセラーが挙げられます。

[5]パチュリを暮らしに取り入れてより輝く自分になろう!

いかがでしたでしょうか?個性的な芳香から好き嫌いの分かれる香りですが、一度使いこなせるようになるとブレンドの幅も広がり様々な効能が期待できます。パチュリで心身を癒し温め、グラウディングでどっしりと地に足をつける。まさに現代を生きていく上で必要不可欠な要素を持つハーブと言えるでしょう。ぜひ日常生活に取り入れて活用してみてくださいね。


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