ブーケガルニを使いこなして料理を楽しもう!基本の作り方とおすすめハーブ6選

ブーケガルニをご存知ですか?本格的な料理の時にしか使用しないと思われがちなブーケガルニですが、実は自分でも簡単に作れて、簡単な料理に入れるだけでハイレベルな料理に変身させることが出来ちゃうアイテムなんですよ。今回はブーケガルニを知らない方や、まだ使ったことがない方のために、ブーケガルニの魅力について詳しくご紹介します。

ブーケガルニを使いこなして料理を楽しもう!基本の作り方とおすすめハーブ6選

2018年01月21日更新

香りフードドリンク

亀崎智子 (管理栄養士)

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[1]ブーケガルニって何?

ブーケガルニは一体どんなもの?

ヨーロッパでは昔からハーブの効能に着目し、料理の世界でも使用されてきました。特にイギリスやフランスの煮込み料理や肉料理などで、臭みを消し味の深みを出すためにハーブが使用されていました。しかしハーブにはそれぞれ違う効能や香りがあるので、様々な種類を使用することでさらに効果を高めたのがブーケガルニです。

その料理に合ったハーブを何種類か集めて束にしたような見た目ですが、それを使用することで料理の味がさらに複雑になり、味わいを深めるのです。時代としては、中世後半頃から使用されていたと言われ、ルイ14世の宮廷シェフだったフランソワ・ピエール・ラ・ヴァレンヌ氏の料理書に初めてブーケガルニの名が出てきます。

それほど昔から使用されている歴史があるので、今でも西洋料理には欠かせないものとなり、家庭でも使用されているほど浸透しています。

名前の意味は何?

ブーケガルニは、あまり聞き馴染みがない単語に聞こえますが、「ブーケ」と「ガルニ」から作られた言葉です。ブーケとは花束という意味で、ガルニは飾りつけや添え物という意味です。様々な種類のハーブを束ねた見た目と、主役の食材を引き立たせるその役目から、ブーケガルニと言う名前になりました。

ブーケガルニは料理だけでなく、インテリアのように使用することもできるほどかわいい見た目のものも多く存在します。また、ハーブを1種類しか使用しない時は、「ブーケサンプル」と呼ばれるようです。

香りや効能は?

気になるのはブーケガルニの効能や香りですが、これは明確に決まっているわけではありません。と言うのも、ブーケガルニは様々なハーブを使用して、そのハーブの種類も自由に決めて良いので、決まりというものがありません。自分の好きなハーブを使用して、欲しい香りや効能が出るようにすることをおすすめします。

また、ブーケガルニ自体は、料理の量に対して少量になりますので、ハーブが持つ効能はさほど得ることは出来ません。どちらかと言うと、メインの食材の臭い消しや、味や香りにアクセントをつける役目が大きいと言えます。

[2]ブーケガルニの基本の作り方

ブーケガルニは自宅で簡単に作ることが出来ます。基本的にお好きなハーブを用意していただいて構いませんが、フレッシュハーブを使用するか、ドライハーブを使用するかで少しだけ作り方が変わります。また、ハーブは3種類以上用意するのがおすすめです。

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フレッシュハーブのブーケガルニ

フレッシュハーブとは乾燥していない生のハーブを指します。採れたてのものを使用するとさらに香りが良くなります。

【材料】
・お好きなフレッシュハーブ3種類~
・タコ糸

【作り方】
フレッシュハーブを揃えるようにちょうどいい長さにカットします。それを花束のようにまとめ、根元の1か所をタコ糸で結んでください。ハーブの種類によっては1か所だけでなく、全体をぐるぐると結ぶ方法でも問題ありませんので、バラバラと崩れないようにしてください。また、タコ糸がなければ、木綿糸などで結んでも構いません。

ドライハーブのブーケガルニ

乾燥した細かいハーブで作る場合は、ブーケのようにするのは難しいのでハーブのサシェにします。この方法なら、小さく細かなハーブも使用することが出来ます。
【材料】
・お好きなドライハーブ3種類~
・だしパック

【作り方】
小さく細かいハーブは束にして結ぶことが出来ませんので、だしパックなどに入れてサシェにしてまとめましょう。袋の大きさに合わせてハーブの量は加減してください。入れすぎるとハーブの香りや風味が出にくくなるので、袋に余裕を持たせる程度にしましょう。

[3]ブーケガルニはバリエーションが豊富!おすすめのハーブと使い方

ブーケガルニは料理に合わせてお好きなハーブを使用していいものです。好みの香りや味のハーブを使用すると、より料理をおいしく感じることが出来ます。ブーケガルニにぴったりなハーブをご紹介しますので、自作する時の参考にしてみてください。

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おすすめのハーブ6選!

  • ローリエ
  • ブーケガルニの多くにはローリエが選ばれています。その理由の一つに、長く置くほど味が出るハーブだからというものがあります。長時間煮込む料理に最適なので、スープやソースなどに使用すると良いでしょう。

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    風味が豊かになるので、複雑な味を出したい時にもおすすめです。また、ローリエの効能としては、胃腸の不調に効果があります。昔から生薬として使用されていたので、胃腸が弱っている時などに積極的に使用してみましょう。

  • タイム
  • 肉料理によく使用されるのがタイムです。タイムに含まれる「チモール」という成分に強い殺菌力があり、昔はミイラの保存剤や防腐剤として使用されていたそうです。また、冷蔵の技術がなかった時には、料理にタイムを加えて保存効果を高めていました。

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    日本でも最近は浸透してきて、日本原産のものも出回るようになっています。タイムの香りは高貴な香りとも言われ、ブーケガルニに使用すると良い香り付けにもなりますし、保存性を高めることも期待できます。また、タイムにも種類が多く、シルバータイム、レモンタイムなどお好みのものを探す楽しみもあります。

  • パセリ
  • 料理の付け合わせでよく目にするパセリですが、味は苦みが強いものなので、食べる機会は少ないかもしれません。しかし、実は栄養効果がとても高いハーブです。古代エジプトの時代から、万能食材として親しまれてきました。栄養素としては「ビタミンC」や「ベータカロテン」が含まれているので、女性に嬉しい美肌効果も期待できます。

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    また鉄分やカルシウムも豊富ですので、貧血気味の方にも効果的です。そして香りもよく出て、どのような料理に使用しても馴染みます。ブーケガルニで香り付けのために使用する場合は、生のフレッシュパセリを使用することをおすすめします。

  • セロリ
  • 少し意外に思うかもしれませんが、ブーケガルニにはセロリもおすすめです。セロリの旬は11月頃から4月頃までですが、今は農業技術の向上などで年中手に入る食材となりました。独特な香りが苦手な方も多いですが、その香りが肉や魚の臭み消しとして効果を発揮し、味にアクセントを加えてくれます。

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    茎の部分でも葉の部分でも使用できますので、料理で余ったセロリは取っておくと良いでしょう。葉に含まれる香り成分の「ピラジン」には、リラックス効果も期待できますので、香りを嗅ぐと落ち着くこともできます。

  • バジル
  • バジルは香り付けに始まり、臭み消しもでき、ソースなどとして美味しく食べることもできます。できた料理に振りかけるだけでも、味にアクセントを加え深みのある料理へと変身させてくれる万能ハーブです。相性の悪い料理もとりわけないので、イタリアンやエスニック料理、またデザートなど、様々な料理に使用できます。

    食欲増進の効果が期待できますので、夏バテの時や胃腸が弱っている時の料理に使用してみると良いでしょう。ドライハーブとして、家に常備してある家庭も多いと思いますので、サシェにして使用するのがおすすめです。

  • セージ
  • セージは臭み消しにとても向いているハーブで、肉料理に多く使用されます。特に、ニオイが強く出やすいラム肉や、内蔵系の食材に効果を発揮してくれます。また、脂を抑えてくれる働きもあるので、脂身が多い食材を使用する時にも入れると良いでしょう。

    その爽やかな香りはとても強いので、少量でもしっかりと香り付けの役割を果たしてくれます。また、長時間入れておくと香りが付き過ぎる場合もありますので、注意しましょう。

ブーケガルニの使い方

ブーケガルニは実際にどのように料理で使用するのか、おすすめの料理をご紹介しながら見ていきましょう。基本はブーケガルニは主役ではありません。主張しすぎないように使用していくことがポイントです。

  • ポトフ
  • シンプルなスープでありながら、野菜や肉の食感と風味が重要となるポトフには、味の深みを増すことが出来るハーブがおすすめです。コトコトと煮込むタイミングでブーケガルニを入れ、煮崩れない程度のタイミングで取り出すようにしましょう。ハーブの種類でがらりと味が変わることがあるので、ブーケガルニを楽しむことが出来る料理です。

  • 牛肉の赤ワイン煮
  • ブーケガルニは肉の持つ臭みを消してくれますので、肉料理と相性がぴったりです。臭みを消してくれるハーブにはローズマリーなどもおすすめです。特に赤ワインで煮込むような重めな料理に使用すると、味の深みの奥に爽やかさ生まれますので、いつもの料理がワンランク上に上がるのを実感できます。

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  • ブイヤベース
  • フランスで生まれたブイヤベースは、ブーケガルニが活躍してくれる料理の一つです。魚介や野菜のうまみを引き出し、味に深みを出してくれます。こちらも、煮過ぎることがないよう、ハーブが煮崩れる前に取り出すことがポイントです。魚介の繊細な風味を損ねないよう注意してください。

  • カレー
  • 普段食べているカレーに使用してみるのも、とても面白いですよ。ちょっと高級なホテルのカレーのような味に近づけます。野菜や肉を煮込んでいる時に入れ、ルーを入れる前に取り出すようにしましょう。もともと香辛料が多く入るカレーですが、ブーケガルニで煮込むことで、上品さを演出できます。

[5]ブーケガルニの代用品はある?

料理の味をワンランクアップさせてくれるブーケガルニですが、実際自分で作ったり使用するとなると面倒に思う方も多いと思います。しかし、ブーケガルニの良い所はその自由な組み合わせです。フレッシュハーブとして、野菜の切れ端などを集めて束ねるだけでも、ブーケガルニとして使用することが出来ます。

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例えば長ねぎや、ニンジン、玉ねぎなどで大丈夫です。普段は捨ててしまっている部分をとっておき、ブーケガルニにすればエコにもなります。また、家に余っているミックスハーブを合わせても構いません。珍しいハーブを買ってみたけれど、全然使用していないというような物があれば、それを寄せ合わせてサシェにして使うと、有効な使い方ができます。

[6]ブーケガルニを使うとさらに料理が楽しくなる!

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料理はひと手間かけることで、さらにおいしくすることが出来ます。そのひと手間にも色々あり、本当に手の凝ったものだとなかなか手が出しにくくなってしまいます。しかしブーケガルニは見た目以上に簡単に作れ、使用方法も入れるだけとお手軽です。それなのに味のレベルをグンと上げることが出来るので、料理を作ることが楽しくなりますよ。また、どのようなハーブの組み合わせにするのが良いか考えるのも楽しい時間となります。ぜひ、いつもの料理にブーケガルニを使用してみてください。


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