水虫だと足が臭いという噂はウソだった?悪臭の本当の理由と5つの対策

水虫になってしまった足は臭いニオイがする。そう思っていませんか?実は水虫になってしまった足が臭いのではなく、将来的に水虫になる足が臭いの間違いなんです。では、なぜ臭い足が水虫になってしまうのでしょうか。そこで、今回は水虫のメカニズムや予防策などをご紹介します。

2018年12月26日更新

ニオイ/体臭対策

工藤孝文 (医師)

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[1] 水虫になる原因や足が臭い理由とは?

足に水虫ができていると、足のニオイが臭くなってしまう。実はこの認識は大きな間違いです。水虫が出来た足が臭いのには他に原因があるんです。まずは水虫ができてしまう原因や、足が臭くなってしまう理由などをしっかりと学びましょう。

白癬菌(はくせんきん)が原因で水虫になる

水虫は、白癬菌という菌が原因で起こってしまいます。 白癬菌とはカビの一種。なので水虫という虫がいるわけではありません。

水虫になってしまう主な原因はカーペットなどを裸足で歩くことです。 水虫の原因菌や白癬菌は、高温多湿の場所に発生するため、そのような場所に長い間裸足でいると発生しやすくなってしまいます。とはいえ、感染してすぐに水虫になるわけではありません。 長い間その後の環境にいることによって水虫になってしまうのです。

また、水虫は人から人へうつることもあります。水虫の人が裸足で歩いていた場所を後から歩いても、うつってしまう可能性がありますので極力裸足で歩くことは避けた方が良いかもしれません。

水虫が臭いのではなく、雑菌が原因

水虫を発症している人の足は臭いという話をよく聞きますが、この話は間違いです。水虫が臭いのではなく、足についている雑菌が原因だと考えられます。

足は、体の中のどの部分よりも汗をかきやすい部位だといわれているため、その分雑菌なども繁殖しやすくなっています。水虫が発症している足が臭いといわれていたのは、水虫が高温多湿な場所に生息しやすいことが原因でしょう。水虫が発症しやすい場所は、高温多湿の場所なので 雑菌がたくさん繁殖している人の足に発症しやすいのです。

そのため、現在水虫が発症していない人でも将来的に水虫を発症する可能性がありますので、足が臭いとよくいわれる人は今のうちから対処法を身につけておくようにした方がいいでしょう。

[2] 水虫の主な症状って?

水虫には足が臭くなるという症状があると思っている人が多いですが、水虫には様々な症状があります。では、いったいどれが本当の症状なのでしょうか。

水虫の主な症状

今回は水虫の主な症状をまとめてみました。以下の様な症状が現れたのであれば、もしかすると水虫かもしれません。少しでも自分に似通っている症状があるのであれば、早めに医療機関へ受診しましょう。

・足のかゆみ

水虫の初期症状がかゆみです。足の奥へ白癬菌が入ってき、どんどんケラチンと呼ばれる物質を溶かしていきます。この際に溶けたものがどんどん足の奥の層に入っていくため、体が異物だと感知します。すると、体から異物を取り除こうと細胞が働くため、神経や血管などが刺激され、痒みが生じてしまいます。

虫に刺された跡がないのに足が痒いと思うのであれば、この段階で対処することが大切です。足の裏だけでなく、かかとや足の指の間などにも水虫は生じることがありますので、間違わないように注意が必要です。

・水ぶくれ

水ぶくれは、かゆみの症状から少し進行した状態で起こる症状です。 痒みが続くと、神経や血管がずっと圧迫されている状態になるため、次第に水ぶくれができるようになります。

サイズでいうと2~3mm ほどですが、場合によっては数センチといった大きい水ぶくれができることもあります。

・ひびわれ

水虫の症状にも色々なものがあります。痒みが生じない代わりに、足の角質が固くなってしまうのも水虫の症状の一つです。そして足をこするとひび割れたり、角質が剥がれ落ちたりします。

実はこの剥がれ落ちた角質にも水虫の原因菌にある白癬菌がいる可能性があるので、ここから感染するケースもあるようです。よく角質が剥がれ落ちる人は代表的な症状である痒みがなくても一度医療機関を受診した方がいいかもしれません。

・爪が分厚くなる

爪が分厚くなってしまうのは、水虫がかなり進行した状況です。爪にまで白癬菌が侵食してしまうと、爪が分厚くなってしまったり白っぽくなってしまったりします。ここまで症状が進行すると治すのも大変なので、なるべく早い段階で水虫を治すようにしたいですね。

悪化すると症状が進行してしまう

水虫の治療をきちんと行わないと、どんどん症状が悪化していってしまいます。特に先ほどもご紹介したように、爪にまで水虫菌が感染してしまうと、まず市販薬では治りません。
足の痒みやひび割れといった状態でなら、市販薬でも効果はありますので面倒くさがらずにきちんと治療を行いましょう。

そして、水虫はとても感染力が強い病気です。家族で暮らしている場合、一人が水虫菌にかかってしまうと、残りの家族も全員水虫になってしまうリスクはとても高いです。その状態で爪にまで感染してしまうと、とても高い確率で感染してしまうでしょう。

自分だけでなく他の人にも感染させてしまう恐れがありますので、水虫だと思ったら早めに対策することが大切です。

[3] 足の臭いニオイや水虫を治すためにはどうすればいいの?

水虫の症状がわかりました。では、足の臭いニオイや水虫の症状を改善させるためには一体どのようなことを行えば良いのでしょうか?そ
こで、足のニオイや水虫を治すために効果的だといわれている方法をまとめました。現在水虫になっていない人でも、足が臭いと指摘されている人は将来なってしまう可能性がとても高いため、今のうちから改善の努力をしてみましょう。

足を洗う

水虫を予防するためには、まず足を洗うようにしてください。外から帰ってきた足は、汗や雑菌などでとても汚れています。そのままにしておくとどんどん雑菌が繁殖してしまうので、それを抑えるためにも必ず足を洗いましょう。

普通の石鹸やボディソープなどでも構いませんが、水虫を持っているのであれば水虫を殺すための専用の石鹸を使った方が良いかもしれません。

また、家の中でスリッパなどを履いている方は、スリッパを履く前に足を洗うと良いでしょう。足を洗う前にスリッパを履いてしまうと、せっかく水虫菌や雑菌を排除してもスリッパに菌がついてしまうからです。

靴下を抗菌加工のものにする

靴下をよく履く人は、できるだけ抗菌加工されているものを履くようにしましょう。 抗菌加工されている靴下を履くと、足の臭いニオイや雑菌が繁殖することを抑えてくれますので、長時間靴を履く習慣がある人はなるべく履きたい靴下でもあります。


また、抗菌加工済みのストッキングなどもありますので、女性の方でも履くことができますよ。ただし、抗菌加工されている分お値段は高くなってしまいます。

しかし、足のニオイを取るためのグッズなどをストックすることを考えると、何回も履ける抗菌加工済みの靴下屋ストッキングを購入した方が、かえって節約になるかもしれません。

靴の中が蒸れやすいものを極力履かない

白癬菌や雑菌はジメジメした湿度の高い所を好みます。革靴やローファーといった蒸れやすい靴の中は菌にとってとても過ごしやすい場所なのです。なので、できれば履き替えることをおすすめします。どうしても履き替えることが無理なのであれば、暇な時に靴を脱ぐなどして工夫を行いましょう。

また、自宅に帰って来た時は必ず靴を乾燥させる様にします。乾燥させないと、靴の中に雑菌が繁殖したままになってしまうため、将来的に水虫になってしまう可能性が出てきてしまいます。また、家族間での靴の貸し借りも控えましょう。 誰か一人が水虫になっていると、借りた人も水虫になってしまうからです。

病院で治療を受ける

水虫を早く確実に直したいと思うのであれば、水虫の専門病院へ行くようにしましょう。足にできてしまった水虫なら大体2ヶ月ほどで完治します。爪にまで及んでしまった水虫は大体半年ほどかかりますが、 血液検査を行ったり経過を見て薬を投与してくれたりしますので、素人が適当に判断して薬を使うより効果が期待できます。

病院で治すにしても、症状が軽い方が治りも早いですので、恥ずかしがらずに少しでもおかしいと思ったら病院へ行きましょう。

水虫用の薬を利用する

水虫はとても一般的な病気です。なので、ドラッグストアなどでも水虫用の薬をたくさん販売されています。もし、病院へ行く時間がなかったり、病院へ行くことが恥ずかしいと思ったりするのであれば、市販薬で凌いでもいいでしょう。

ただし、水虫にはいくつか種類があります。種類によっては市販の水虫薬が効かないこともありますので、何を使っても効かないと思ったのであれば早めに病院へ行くことをおすすめします。

[4] 水虫や足の臭いニオイを予防する方法とは?

水虫や足の臭い臭いは、工夫をすれば予防することができます。今まで、何をしても足の臭いニオイがしてしまったという人は、今日から予防策を取り入れてみてください。また、水虫の予防対策もまとめていますので、現在水虫の人や家族が水虫にかかっている人も必見です。

他人と靴やタオルを一緒に使わない

水虫は、とても感染力の強い菌なので、剥がれ落ちた角質や靴などからも感染してしまいます。なので、もし家族や友達が水虫にかかっているのであれば、感染予防のために極力タオルや靴など一緒に使わないようにしましょう。素足に触れないだけでもかなり、予防することはできます。
また、水虫にはかゆみが出ないタイプのものもありますので、水虫でなくても普段から一緒に使うのはやめておいた方が良いかもしれません。

家の中を掃除する

白癬菌にかからないためには、家の中を掃除する必要があります。特に、家族が水虫にかかっている場合、ほぼ100%床に白癬菌がついている可能性があるので、しっかりと掃除するようにしましょう。掃除機をかけたり、クイックルワイパーなどで床を拭き掃除するのがおすすめです。

また、水虫にかかっている人や、水虫にかかっている家族がいる場合は極力裸足で歩かないようにするのもひとつの予防策です。

同じ靴を続けて履かない

毎日同じ靴を履いてしまうと、どうしても雑菌の温床になってしまうため、今は何ともなくても将来的に水虫にかかってしまう恐れがあります。なので、極力毎日違うことを履くようにしましょう。毎日違う靴を履くことによって、履いていた靴が乾燥するので菌を滅することができます。


とはいえ、学校などで指定靴がある場合、なかなか毎日靴を履き替えることはできませんよね。その場合は、履いてぃた靴をすぐに下駄箱に入れるのではなく、2~3日の間玄関のたたきに置くようにしましょう。

行儀が悪いと思ってしまうかもしれませんが、すぐに靴箱に入れてしまうとずっと靴の中が湿ったままになってしまうので、雑菌が繁殖してしまいます。靴箱に入れる際は必ず靴の中が乾燥してから入れるようにしましょう。

毎日必ず足を洗うようにする

毎日お風呂に入っている人でも、体調が悪いとお風呂に入れないこともありますよね。ですが、体調が悪くても足だけを洗っておくようにしましょう。

実は足は、体の中で一番汗をかく部位だと言われています。そんな部位を一日何もせず放っておくと、雑菌や白癬菌が繁殖してしまってもおかしくありません。どうしても足を洗うことが難しいようであれば、濡れタオルなどで足を拭くだけでも行いましょう。

また、家族の中で水虫になっている人がいる場合、必ず足を洗うようにしましょう。水虫の原因である白癬菌は、足についてしまっても24時間以内に洗い流せば、菌を殺すことができます。なので、しっかりと足は洗いましょう。

家族や友達に水虫治療を行ってもらう

もし、家族や仲の良い友達が水虫になってしまったら、自分が感染しないためにも治療をしてもらうようにしましょう。よく家にいる人が治療しない限り、自分がどれだけ気をつけていてもいつかは感染してしまうものです。

もし、家族や友達が水虫だと気付いていないのであれば、自分が指摘し病院へ行くように勧めましょう。

[5] 水虫がある足の臭いニオイと上手に付き合おう

水虫があるからといって必ず足が臭いわけではありません。雑菌が繁殖している足は将来的に水虫になる可能性が高いため、に乗ってしまうのです。今現在、水虫になっている人もそうでない人もきちんと足を洗ったり治療を行うことによって水虫を直すことができます。

めんどくさいからといってそのままにしてしまうと、別の人にうつしてしまう可能性もありますので早めに治療を行いましょう。


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