【管理栄養士監修】緑茶は口臭予防に効果あり?それとも逆効果?緑茶が口臭に効果を発揮するための正しい飲み方とは

口臭に関する悩みを抱えているという方も多いのではないでしょうか?口臭予防のために何か対策をしている方もいるかもしれません。口臭予防に効果があると言われている方法にはさまざまなものがあります。その中の1つに、日本人なら必ず飲む機会があるだろう緑茶があります。しかし、この緑茶は取り入れ方次第では、口臭を悪化させてしまう場合もあります。そこで今回は口臭予防に効果を発揮する緑茶の正しい飲み方について詳しく説明していきます。

【管理栄養士監修】緑茶は口臭予防に効果あり?それとも逆効果?緑茶が口臭に効果を発揮するための正しい飲み方とは

2018年04月07日更新

お口のケア/口臭対策

Ayano (フェリーチェ編集部)

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[1]口臭が発生する理由とは

口臭と一言で言ってもそのニオイのレベルは人によって本当にさまざまです。そして、口の中の細菌によって作られたガスや肺から出て気管を通ってくる呼気ガス、唾液そのものの臭気のことをまとめて口臭と呼びます。そんな中、口臭の原因の60%以上が舌苔(ぜったい)であると言われています。

舌苔(ぜったい)とは

舌についている白や黄褐色の苔のようなものを舌苔と言います。この舌苔は健康状態によって厚みや色が変化するので、確認することで健康のチェックをすることにも役立ちます。舌の表面はざらざらとしており、食べかすや舌粘膜から剥がれおちた細胞などが付着しやすくなります。このタンパク質を細菌が食べて作られるのが舌苔になります。また、この舌苔を作る常在菌のバランスが崩れてしまったり、必要以上に舌苔が増えてしまったりすることにより口臭などのトラブルが発生すると言われています。
参考:いいの製薬

舌苔ができる原因

口臭の原因ともなるのが舌苔ですが、これができる原因は1つではなくさまざまなものが考えられます。どんなものが原因になるのか詳しく解説しましょう。

  1. 歯磨き不足
  2. 歯磨き不足により、口の中に残った食べかすのタンパク質が常在菌により分解されて、においの原因となる揮発性の硫黄化合物(硫化水素やメチルメルカプタンなど)が作られます。

  3. ストレスによる唾液分泌の低下
  4. ストレスなどにより精神的負担が多くなると自律神経が乱れてしまい、唾液の分泌が低下してしまいます。本来、私たちの口の中の汚れは唾液によってきれいに掃除されますが、唾液の分泌量が少ないと汚れが蓄積されてしまい、必要以上の舌苔が作られてしまうのです。

  5. 胃腸の弱りによる免疫力の低下
  6. 胃腸が弱っているということは免疫力が低下しているサインでもあります。しかし、免疫力が低下している場合は腸内細菌のバランスも崩れてしまうので、口の中の細菌が増殖してしまい、舌苔が増えてしまうのです。

  7. 女性に多い冷え性
  8. 一見、関係がなさそうですが、女性に多い冷え性も原因の1つになります。冷え性になると体の血流が悪くなり、体全体に血液がしっかりと運ばれなくなるので、免疫力の低下を引き起こします。免疫力が低下すると口の中で細菌が繁殖してしまい舌苔がいつも以上に作られてしまうのです。

  9. ヘビースモーカーやアルコールの過剰摂取
  10. タバコに含まれるニコチンやタールという成分には舌苔を変色させて目立ちやすくなったり、血管を収縮させる働きもあるため免疫力を低下させたりもするので口臭の原因になることがあります。

  11. 脂質や糖質たっぷりの食事への偏り
  12. 現代人が食べることが多い魚や肉、卵などのタンパク質やスナック菓子に含まれる糖質・脂質は口の中を酸性にする性質があります。口の中で舌苔を作る常在菌は酸性下で繁殖しやすいので、食べ過ぎた場合には舌に舌苔が付着しやすくなってしまいます。

  13. 過剰な舌磨き
  14. 口臭予防のために舌磨きを行っている人もいるかもしれませんが、この掃除のやりすぎがまた口臭の原因になることがあるのです。舌の磨きすぎは舌の溝を深くしてしまい、食べ物のカスなどが蓄積されやすくなり、口の中で細菌が繁殖し、舌苔ができてしまうのです。

  15. 薬による副作用
  16. 数は多くありませんが、まれに服用している薬の副作用により舌苔が増えてしまうということもあります。具体的な例で説明すると、慢性胃炎などに使用される「抗コリン薬」や利尿作用がある「降圧剤」、風邪薬に含まれている「抗ヒスタミン剤」などには喉や口の中の乾燥を引き起こしてしまうことで舌苔が増えやすい環境を作ってしまうことがあるのです。その他でも抗うつ剤や精神安定剤などの副作用としてドライマウスがあるとも言われています。

  17. 睡眠中のいびきや口呼吸
  18. 睡眠中に口呼吸になっていたりいびきをしていたりという人は少し注意が必要です。口内が乾燥しやすくなってしまうのです。そして、就寝中は日中に活動している時間と比べると唾液の分泌量が低下してしまうので、より細菌が増殖しやすい環境になっています。寝起きの口内環境はトイレの便器の中よりも細菌数が多く不衛生であるとも言われているので、舌苔の増殖や口臭の原因になってしまう危険性があるのです。

  19. 糸状乳頭(しじゅうにゅうとう)の長さ
  20. 舌の表面には細かく生えている糸状乳頭(しじゅうにゅうとう)と呼ばれている突起状のものがあります。糸状乳頭は元々生まれつきで長い人もあれば、後天的に長くなってしまうこともあります。この糸状乳頭には機能が低下してしまった胃腸を守るために、食事の量をコントロールするという働きがあります。そのため、胃腸の機能が低下してしまっている時には、糸状乳頭が伸びやすくなってしまうので、その隙間に歯垢(プラーク)が作られてしまい、舌苔になり舌が白くなってしまうのです。

参考:いいの製薬

[2]緑茶に含まれる口臭予防に効果的な栄養素とは

基本的に緑茶は茶葉を煎じた飲み物であるので、ほぼ100%が水分になります。しかし、緑茶の中には口臭予防に効果的と言われる成分が2種類含まれています。

カテキン

緑茶に多く含まれるカテキンはポリフェノールの仲間でありフラボノイドの一種になります。カテキンに強力な抗菌・殺菌作用や抗酸化作用をもつことが特徴になります。そして、エピカテキンやエピカテキンガラテ、エピガロカテキン、エピガロカテキンガレートという4種類のポリフェノールの総称としてカテキンと呼ばれるのです。そのため、カテキンには口の中の雑菌を減らしたり、ニオイの原因となる揮発性硫化物(硫化水素やメチルメルカプタン)を分解したりすることで口臭に効果的になります。
参考:こが歯科

葉緑素(クロロフィル)

葉緑素は別名クロロフィルとも呼ばれて、海藻や植物の緑色の天然色素であり、緑色を作っています。葉緑素と聞くと着色料をイメージする人も多いかもしれませんが、一般的に消臭効果や殺菌作用が認められていると言われています。他にもクロロフィルには歯周病の改善が期待できたり、腸で悪玉菌によって作られる悪臭のもとになる成分を分解したりする働きがあります。そのため、口臭をはじめとして体臭の予防に効果が期待できるのです。
参考:長岡歯科医師会

[3]緑茶による口臭改善効果とは

ここまでで緑茶には口臭予防の効果があるということは分かっていただけたでしょうか?では、具体的にはどのような効果で口臭が改善されるのかを説明しましょう。

唾液分泌を促がす

人の60%は水分で構成されているというほど、私たちにとって水分はとても大事なものになります。体の中の水分が不足してしまうと、あたり前ですが口の中がカラカラに乾燥してドライマウスになってしまうのです。口の中が乾燥してしまうと、口の中に存在している細菌が繁殖しやすくなり、口臭を引き起こしてしまうのです。そのため、こまめに水分でもある緑茶飲むことはドライマウスになってしまうことを防ぐことができて、唾液の分泌を促がし、口臭予防・改善に力を発揮するのです。

殺菌効果がある

緑茶に豊富に含まれているカテキンには強力な抗菌・殺菌作用があります。口の中の細菌の増殖を抑えるだけでなく、細菌自体の殺菌にも力を発揮してくれます。口の中で増殖してしまった細菌は歯周病の原因にもなると言われ、歯周病はとても強力な悪臭を発生させることが特徴の1つでもあります。そのため、こまめに緑茶を飲むことは歯周病の予防効果だけでなく、口臭の予防にもつながると言えるのです。

糖分が少ない

糖分を含んだ飲み物の過剰摂取は歯の健康にも良くありません。虫歯や歯周病を引き起こすきっかけにもなります。その中で、緑茶は糖分が含まれない飲み物になるので、虫歯や歯周病を引き起らせにくいです。糖分の多い飲み物や食べ物は口の中で細菌が増殖したり虫歯、歯周病は糖分の過剰摂取で促がされるので、緑茶に変えることで抑えることができ、口臭の改善につながるのです。

[4]緑茶が口臭の原因になる理由とは


基本的にここまでで説明したように緑茶には口臭予防・改善の効果があります。しかし、飲み方を間違えてしまうと逆に口臭の悪化を引き起こしてしまうことがあるのです。そのため、緑茶を正しく飲むことが大切になるのです。口臭の原因となりうる緑茶に含まれている成分にはカフェインがあります。カフェインと聞くとコーヒーをイメージする方も多いかもしれませんが、緑茶にも含まれているのです。一般的にドリップコーヒーでは150mlあたりに100mg程度、インスタントコーヒーでは150mlあたりに65mg程度のカフェインが含まれているのに対して、一般的な濃さの緑茶1杯あたり(約150ml)には30mg程度含まれています。

このカフェインの過剰摂取は口臭を悪化させる危険性があると言われています。その原因は大きく分けて2つあります。1つ目は、カフェインには利尿作用があります。利尿作用によりおしっこの回数・量が増えてしまうと体の中の水分が多く奪われてしまい脱水症状に近い症状がみられるようになるのです。体の中水分が減るということは口の中も乾燥してしまうので、唾液の分泌が減少してしまうのです。

2つ目はカフェインは自律神経である交感神経の働きを活発にします。交感神経が活発になると口臭の原因にもなってしまうネバネバした粘液性の唾液の分泌が促進されるので口臭の原因になりうる可能性があるのです。そのため、口臭予防・改善のために緑茶を飲むことは効果的ですが、頻繁に大量に緑茶を飲むことは逆効果になってしまう場合もあるので避けるように気をつけましょう。

具体的には、極端に濃い緑茶を飲んでしまったり、スポーツなどで体を動かして汗をかいていて口の中がカラカラになってしまっている状態で緑茶を飲んだり、ドライマウスの人が緑茶を飲みすぎてしまったり、カフェインに対してアレルギーや過敏に反応してしまう人が緑茶を飲んでしまったりすることなどで起こると言われているので、あまり神経質になる必要はないでしょう。

[5]口臭予防に効果的な緑茶の飲み方とは

緑茶は正しい飲み方をすることで口臭の予防・改善に強い効果を発揮します。そのため、正しい緑茶の飲み方をしましょう。

他のお茶でなく緑茶を飲む

お茶と一言で言ってもいろいろな種類のものが存在しています。水分補給で乾燥防止という面で考えるとどのような種類のお茶でも良いのではないか?と思ってしまうかもしれませんが、そうではありません。口臭予防・改善にはカテキンの量が関わってきます。そのため、同じ茶葉からできている緑茶やウーロン茶、紅茶でもその効果は違ってくるのです。この3種類のお茶の違いは発酵の程度になります。茶葉の発酵度合いが少なければ少ないほど、そのカテキン量は多くなると言われています。そのため、口臭予防・改善のためにお茶を飲むのであれば緑茶を選ぶことをおすすめします。

少しずつ緑茶を飲む

緑茶をごくごく大量に飲むことは逆に口臭の悪化を引き起こしてしまう危険性があります。そのため、のどの渇きを感じて飲む場合にはカフェインを含んでいないお水などを飲みましょう。緑茶は口の中に含むようにしながら口の中が乾燥しすぎないように少しずつちびちびと飲むことをおすすめします。

緑茶うがいをする

緑茶でうがいをすることで口臭予防の効果があるとも言われています。緑茶でうがいをすることは体の中にカフェインが摂り入れられることはないので利尿作用は起きません。しかし、口の中ではカテキンとクロロフィルによる殺菌・抗菌・消臭効果を受けることができるので効率的なのです。ただし、効率的に効果を得るためには正しいうがいの仕方を行う必要があります。

正しい緑茶うがいの仕方

  1. グシュグシュと口の中をゆすぎます。
  2. (緑茶を口の中に含んで、口の中の汚れや細菌、食べ物カスを洗い流す必要があります。1回でキレイにならなければ数回行う。)

  3. 緑茶を口に含んで上をむき、声を出しながらガラガラとうがいをして吐き出します。
  4. 水で口の中をすすぎます。
  5. (最後に口の中を水ですすぐことで、口の中のpHを戻して口内環境を保ってあげます。)

急須で入れたものを飲む

緑茶と一言で言っても、今では手軽でいつでも購入できるペットボトルのものと急須で入れる2種類のものがあります。同じ緑茶ではありますが、京都府消費生活科学センターで行われた研究結果によると、カテキンの含有量はペットボトルの緑茶に比べると急須で入れた緑茶の方が約2.5倍多いとの結果が出ています。そのため、口臭予防・改善のために飲むのであれば、急須で入れた緑茶を飲むことをおすすめします。

食後に飲む

緑茶に含まれているカテキンには強い抗菌・殺菌作用があります。食後は食べ物カスも残っているので、口の中が最も汚れている状態になります。その時に緑茶を飲むことで口の中が洗い流されるので、殺菌作用の効果を得やすいのです。そのため、食事の後にはぜひ、口の中をキレイに掃除するという意味でも緑茶を飲んでみてください。

梅干しと一緒に飲む

緑茶を飲むだけでも口臭予防・改善には効果を発揮しますが、そこに梅干しを加えると相乗効果によりさらに強い効果を得ることを期待できます。梅干しは梅の実を塩漬けした後に天日干ししたものになります。そして、昔から日本では「医者いらずの梅干し」とか「梅はその日の難逃れ」なんていわれ方をしています。とても強力な抗菌・殺菌作用がありその力はコレラ菌にも勝るほどなんて言われ方だされることも。また、経験したことが多い方もしれませんが、梅干しを見ると酸っぱいと唾液分泌も促されるし、食べても唾液分泌が促されます。そのため、ともに抗菌・殺菌作用が強いものを一緒に取り入れることでより効果を期待できるのです。

茶がしらを噛む

急須でお茶を入れた場合には最後に茶がしらが残ります。この茶がしらにはお茶の栄養成分がしっかりと残っていると言われています。そのため、この茶がしらを口に含んでゆっくりと噛んであげることで緑茶に含まれている栄養成分を摂り入れることが可能になるので、その効果を最大限に得ることができるのです。

[6]緑茶の飲みすぎはには注意が必要なその理由とは


緑茶の口臭予防・改善の効果を知ると、口臭に悩みの方はついついがぶ飲みをしてしまうこともあるかもしれません。緑茶のがぶ飲みは逆に口臭の悪化を引き起こしてしまう危険性があるのはもちろん、他にも体の不調を招いてしまう危険性があるのです。基本的には過剰に飲みすぎることがなければ問題はないので、他の飲み物とバランス良く飲むことが大切になります。

貧血を引き起こす

緑茶には渋みを引き出す成分でもあるタンニンが含まれています。このタンニンには鉄とくっつくという特徴があり、鉄が体の中に吸収されるのを邪魔してしまう危険性があります。そのため、緑茶を過剰に飲んでしまうと、体内のタンニン量も多くあり、鉄とくっつくことで体内の鉄量が減ってしまい、鉄欠乏性貧血が引き起こされてしまうことがあります。

尿路結石を作る場合がある

緑茶にはシュウ酸という成分が豊富に含まれています。シュウ酸は過剰摂取してしまうと結石が出やすくなってしまうので、緑茶を過剰に飲みすぎることは尿路結石の原因なってしまうことがあります。東ヨーロッパの研究報告でシュウ酸カルシウム結石の患者の食事を調べたところシュウ酸について、その80〜85%は紅茶やコーヒーといった嗜好品が由来のものであったとされています。そのため、お茶の飲みすぎには注意が必要になります。また、同じ緑茶でもその種類によってシュウ酸の含有量には差があります。シュウ酸は玉露に多く、抹茶、煎茶の順に多く、番茶は比較的少なく、ほうじ茶が最も少量であると言われているので、緑茶の過剰摂取には注意が必要です。

[7]緑茶を上手に飲んでニオイ口臭とはさよならしよう

日本人にとってはとても身近な飲み物の1つである緑茶の口臭予防・改善効果はいかがでしょうか?昔はよくお家で急須で入れて飲まれていた緑茶ですが、最近はペットボトルで緑茶は飲むという人も多いかもしれません。そのため、急須で入れて緑茶を飲むという人は減ってきているかもしれません。しかし、緑茶は正しい飲み方をすることで、口臭予防・改善に効果を発揮します。ニオイ口臭と早くおさらばしたいなんていう方はまずは正しい飲み方で、緑茶を飲んでみてください。そして、緑茶と上手に付き合って口臭とはおさらばして口臭知らずの毎日を過ごしてみませんか?

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