【管理栄養士監修】口臭の原因「舌苔」をはちみつで予防!効果的な方法をご紹介

口臭が気になった時に口をあけて見てみると、舌が真っ白という経験をしたことはありませんか?白いものの正体は、誰の舌にも存在している舌苔(ぜったい)ですが、これは口臭の原因になりかねません。今回は、舌苔をはちみつで予防する方法をご紹介します。

【管理栄養士監修】口臭の原因「舌苔」をはちみつで予防!効果的な取り方や気を付けたいポイントとは

2020年01月09日更新

お口のケア/口臭対策

亀崎智子 (管理栄養士)

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[1]舌苔とは?

口をあけた時に舌が真っ白という経験は一度はしたことがあるかもしれませんが、それは一体どんなものなのでしょうか。

そもそも舌苔とはどんなもの?

分かりやすく言うと、舌苔(ぜったい)は舌の上についている白い苔のようなものになります。

これは食べ物のカスやはがれ落ちた粘膜の細胞に細菌が繁殖してしまい付着したものになります。

ただし、うっすらと白く存在する場合においては何も問題ありませんが、その色や状態によっては体の不調部分を知らせてくれるサインの1つになることもあるので、定期的に状態をチェックすることは口臭だけでなく健康のためには大切なことでもあります。

舌苔ができる原因とは?

舌苔ができる原因は1つではなくいくつかあります。舌苔ができてしまう主な原因は下記になります。

1.ストレスなどによる唾液分泌の減少

唾液の分泌量が減ってしまうと口の中が乾燥してしまいます。口が乾燥している状態は細菌が繁殖しやすい環境になってしまうのです。

2.歯磨きなどによるオーラルケア不足

オーラルケアが不足してしまうと口の中に食べ物のカスや粘膜細胞が剥がれってしまったものなどが蓄積してしまい、細菌が繁殖しやすい環境になってしまうのです。

3.免疫力の低下や冷え性

免疫力が低下している時には胃や腸などの調子が悪くなることも多いです。

また、全身の血液循環が悪くなるので血流が滞り、冷え性も引き起こします。

これが長期間になってしまうと体のさまざまな部分の不調を引き起こし、口内の環境を悪化させてしまうことにも繋がるのです。

4.睡眠中のいびきや口呼吸

睡眠中はもともと唾液の分泌量が減ってしまうというのと、口呼吸は口の中が乾燥しやすくてドライマウスを引き起こしやすくなります。

そのため、口の中は細菌の繁殖しやすい環境になってしまうのです。特に、起床時の口の中はトイレの便器よりも細菌の数が多いと言われるほどです。

5.脂質やタンパク質過多の食事の偏り

肉や魚、卵などのタンパク質や、お菓子に含まれる糖質・脂質は酸性の性質を持ちます。

そして、舌苔をつくる常在菌は酸性の食べ物を好む傾向があるので、大量に食べることで細菌が繁殖して舌苔が作られやすい環境になるのです。

6.アルコールの過剰飲酒とタバコ

アルコールやたばこの過剰摂取は免疫力の低下を引き起こすきっかけにもなるし、たばこに含まれるタールやニコチンには舌苔を変色させて目立ちやすくしてしまうという特徴もあります。

7.舌磨きのし過ぎ

磨きすぎは舌の表面を傷つけてしまい、溝を深くしてしまい食べ物カスなどがより蓄積しやすくなってしまい、逆に口内環境を悪化させてしまうこともあるので適度なケアが大切になります。

8.薬の副作用

常用している薬がある場合には、その薬の作用に喉と口の中が乾燥してしまい舌苔が増えやすくなってしまっている場合もあるので、あまりに気になる場合にはかかりつけの医師や薬剤師に相談してみるのも良いでしょう。

9.虫歯

虫歯ができたら歯間ができたり食べ物カスが詰まったり蓄積したりしやすくなったりすることで口の中の環境が悪化してしまい、虫歯菌はもちろん細菌などが繁殖しやすい環境になってしまうのです。

舌苔を放置するとどうなるの?

たまり過ぎても過剰に手入れしすぎても口臭の原因になってしまう舌苔。ちょうどよいお手入れ加減が難しいという方も多いはず。理想的な舌の状態は舌全体が薄いピンク色です。

そして、舌先と縁を除いた部分にうっすらと白く舌苔が付着している状態が正常な状態になります。

また、放置してしまい、白く厚くなったり、黒っぽかったり、黄色ぽかったり、全くなかったり、ところどころ剥がれてしまっていたり、赤いぽつぽつが目立っていたりする場合は体の不調を知らせてくれているサインでもあるので、注意が必要になります。

あまりにひどい場合は受診することもおすすめします。

[2]一般的な舌苔の取り方とは?


過剰に手入れしすぎても口臭の原因になってしまう舌苔ではありますが、口臭の予防のためには適度な手入れは大切になります。そこでここからは一般的な舌苔の手入れに仕方について説明していきます。主な手入れの方法は7つあります。

舌ブラシを使用する

舌ブラシの存在を知らなくて歯ブラシを使用して舌のケアを行っているという方もいるかもしれません。

舌専用のブラシは柔らかい素材で作られているので、繊細な器官である舌が傷つきにくいのでおすすめです。

目安としては週に1回程度、舌苔が多く付着していると言われている起床時に優しくブラッシングするように行ってあげましょう。

歯のブラッシングは毎食後する方も多いかもしれませんが、舌に関してはそんなにする必要はありません。

参考:京極歯科

金属のスプーンを使用する

何か専用なものを買う必要はありません。お家にある金属製のスプーンであれば大丈夫です。

スプーンで奥から手前に引きながら優しくゆっくりかきだしてあげるようにしたら問題ありません。ただし、金属アレルギーがある場合には注意が必要です。

参考:週刊朝日

タオルを使用する

タオルを使用する場合には清潔なものを使用するのが必須です。

家庭用のタオルには雑菌がついている危険性や洗濯の際に洗剤が落ち切れずに残ってしまっている場合があり、逆に体に害を与える場合も否定できません。

そのため、タオルを使用する場合は舌ケア専用のものを使用することをおすすめします。

参考:安原歯科医院

ガーゼを使用する

清潔なガーゼを適当な大きさにカットして指に巻き付けて優しくこすってあげるという方法になります。使捨てで使用できて衛生的でもあるし、ガーゼならお安く購入できるので家計のお財布にも優しいのでこちらもおすすめです。

参考:安原歯科医院

緑茶うがいをする

緑茶にはポリフェノールの1種であるカテキンというお茶の特有の苦渋味成分が豊富に含まれています。そしてこのカテキンには殺菌作用があることが有名です。

定期的に緑茶を飲むことは舌苔の原因でもある口内の細菌の繁殖を抑える効果が期待できるのです。そのため、緑茶でうがいすることが口臭の予防の効果的であるのです。

参考:かみや歯科

重曹うがいをする


重曹とは別名炭酸水素ナトリウムというものであり、食塩水に二酸化炭素を加えることで作られます。

重曹はアルカリ性であり、タンパク質をある程度分解してくれるという特徴があります。

舌苔が作られる原因は食べ物カスや細菌などのタンパク汚れが大半になります。

そのため、アルカリ性である重曹でうがいすことは口の中で化学変化が起こりタンパク質汚れが分解されることできれいになるのです。

重曹はふくらしことも呼びお菓子作りに使用することもあり口にすることは問題ありません。

ただし、うがいに使用する場合には食品グレードのものを選ぶように心がけましょう。

重曹うがいの仕方はコップ半分くらいの水に小さじ半分くらいの重曹を溶かし、舌や歯の隙間にも行きわたるようにくちゅくちゅと10秒ほどゆすぎましょう。

参考:日本口腔ケア学会

はちみつを使用する

はちみつを小さじでひとすくい、舌の上にのせて舌を動かしながら全体に行き渡らせてあげるようにゆっくりなめてあげることで舌苔を取り除くことができます。

また、はちみつには殺菌作用があるので、舌苔の原因の1つでもある虫歯菌の増殖を抑えてくれる効果もあるようなので期待できます。

参考:秋津駅前歯科クリニック

[3]舌苔にはちみつが効果的な理由とは?


舌苔を取り除く方法としてはちみつを使用するといものがあります。養蜂家・蜂蜜療法の専門家であり医師・医学博士でもある宇津田含さんも蜂蜜の効能について言っています。

そして、はちみつで歯を磨くことやはちみつを大さじ1杯、コップの水に溶かしてうがいをすることで口臭を抑えることができるとも言われています。

では、はちみつが実際にはどうして舌苔に効果的であるのかの詳しく説明しましょう。

タンパク質分解酵素プロテアーゼ

はちみつにはタンパク質分解酵素であるプロテアーゼが豊富に含まれています。

舌の表面にできる舌苔の原因となる食べ物カスやはがれ落ちてしまった粘膜の細胞はタンパク質でできています。

はちみつがこれらのタンパク質を分解してくれるため、舌から汚れを浮き上がらせて取りやすくしてくれ、殺菌までしてくれるので舌苔に効果的であると言えます。

ただし、このタンパク質分解酵素であるプロテアーゼは熱に弱いという弱点があるので、加熱せずに生で口にすることをおすすめします。

グルコン酸

はちみつには有機酸の1つでもあるグルコン酸が含まれています。有機酸はグルコースを酸化させる時に作られるもので、果実に多く含まれることが多く、腸内細菌のバランスを整えたり、悪玉菌の発生を抑えたりする働きがあると言われています。

その中の1つであるグルコン酸の主な働きには腸内細菌の善玉菌であるビフィズス菌を増やすことがあります。

このビフィズス菌を増やす唯一の有機酸であり、腸内環境を整えてくれるのに効果を発揮します。


はちみつの中に含まれているグルコン酸には殺菌作用があると言われています。そのため、舌の上で繁殖してしまった細菌の量を抑えることで舌苔が増えるのを抑えることができるのです。このグルコン酸は加熱処理されていない生はちみつの方が含有量が多いので選ぶ時には確認が必要になります。

はちみつ効果が持続するためにできる工夫とは

はちみつで舌苔のお手入れをした後、できるだけその効果を持続させたいと思う方も多いのではないでしょうか?

ちょっとして一工夫をすることではちみつによってキレイになった舌を保つことができます。

その方法は、はちみつでキレイに舌苔を取り除いた後に塩水でうがいをすることです。コップ1杯の人肌くらいの白湯に小さじ1/4くらいの自然塩を加えて溶かして塩水を作ります。

その後口内全体に行きわたるようにくちゅくちゅしてうがいをします。塩水には防腐作用があるため、細菌の繁殖を抑える効果を期待できます。

飲み込む必要はないので吐き出して大丈夫です。

[4]はちみつを買う時に気をつけたいこととは?

舌苔や口臭にはちみつが効果的であることが分かっていただけたと思います。はちみつと一言で言ってもその種類はさまざまあります。

どんなはちみつでも効果を期待することができるというわけではありません。そのため、はちみつを選ぶためには少し注意が必要になります。

はちみつの種類とは

はちみつは大きく分類すると「純粋はちみつ」と「加工はちみつ」の2種類があります。(「純粋はちみつ」という表現を定義しているのは「一般社団法人全国はちみつ公正取引協議会」という団体になります。)

純粋はちみつとは一切加工処理を行わずに天然そのままのはちみつのことになります。また、加工はちみつは2種類あります。

1つは、人工的に水あめや異性化糖などで甘味をつけた加糖はちみつになります。もう1つは、加熱処理を行い、減圧釜などによりはちみつを脱色脱香した精製はちみつになります。


はちみつには舌苔ケアに効果的である成分をはじめとする有用な成分が豊富に含まれています。

しかし、加工されている加糖はちみつや精製はちみつにおいてはその加工過程によってビタミン類などの栄養素が破壊されてしまっているので、本来の栄養素がなくなってしまっているので選ぶことをおすすめできません。

そのため、購入する際には純粋はちみつを選ぶことをおすすめします。

純粋はちみつを選ぶ時にも注意が必要な理由とは

ただし、純粋はちみつだからといってどんなものでも大丈夫であるのかというとそうでもないので注意が必要です。

残念ながら、全国はちみつ公正取引協議会によって規定される公正取引マークがある商品でもその検査はゆるいため、純粋はちみつと書かれていてもどのように作られたのか確認して購入する必要があります。

純粋と書かれていても加熱処理がされており濃度濃くしていたり、人工甘味料を混ぜ込んで水増しされたりしているものもあるのです。

このように実際には純粋とは言えないはちみつの場合は舌苔に対する効果を得られにくいです。しかし、一般人にははちみつを区別するのは難しいという面もあります。

見分けるために参考にしてもらいたいポイントが4つ

舌苔に効果を期待できるはちみつを選ぶためのポイントを4つご紹介するので、ぜひ、選ぶ時に参考にしてみてください。

  1. 本物の純粋はちみつには花粉なども含まれているので、少し濁った感じがしているものが多いです。瓶をもって前方が透けて見えるかどうかで判断してみましょう。
  2. 本物の純粋はちみつにはいろいろな酵素も豊富に含まれているので、瓶を逆さまにすると泡立つ傾向が強いです。そのままでも、発酵が続いていれば泡がたっている状態があります。(加熱されている場合は酵素の活性が不活性化されているので、このような状態にはなりません。)
  3. 本物の純粋はちみつは保存温度が低くなるとはちみつの性質上結晶化してしまうことが多いです。そのため、売り場で結晶化して固まっているものを選ぶというのも1つの目安になります。
  4. 紅茶の中に入れると、紅茶に含まれるタンニンとはちみつに含まれる鉄分が化学反応して黒っぽくなるというのも見分け方の1つになります。ただし、輸送中にブリキ缶などに入れられている場合には、ブリキ缶の鉄分が溶け出してそれが反応してしまうこともあるそうなので、正確な反応とは言えない部分もあります。

なかなか、今の市場で本物の純粋はちみつを選ぶことは難しいですが、極端にお安いものは安い理由があるので避けることをおすすめします。

[5]舌苔の取りすぎには要注意!

口臭に悩んでいる時は早く改善したいとの思いからついつい舌苔を取りすぎてしまうこともあるかもしれませんが、注意が必要です。

舌苔を適度に掃除することは口臭ケアにとっては効果的な方法ではありますが、逆に掃除しすぎてしまうと口臭を悪化させてしまう危険性もあるのです。

舌の表面はうっすらと存在している舌苔によって保護されているという一面もあります。

そのため、全く舌苔がなくなってしまうと舌の上に唾液をためておくという働きが行うことができなく、口の中の乾燥を引き起こしてしまいます。

口の中が乾燥してしまうと細菌が繁殖しやすくなってしまい、これを対処するためにさらに分厚い舌苔が作られてしまい悪循環を引き起こしてしまう可能性があるのです。

[6]はちみつを上手に活用して舌苔を防ぎ口臭の悩みを解決しよう

一見、関係がなさそうなはちみつと舌苔ですが、実は口臭の悩みを解決するのに役立つとても身近なアイテムの1つになります。とても手軽に手に入れて取り入れやすいものではありますが、選ぶ際や使う際には少し注意が必要なものでもあります。

しっかりと効果を得ることができる本物のはちみつを選び、正しい方法で活用することで舌苔ケアをして口臭の悩みを解決していきましょう。

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