その口臭、歯石が関係しているかも?歯石の原因や対策方法3つ

口臭とは、なかなか自分自身で気付きにくいもの。しかし、一度口臭が臭いと思われると、対人関係や相手との距離感にどうしても影響が出てしまう致命的な現象でもあります。歯石に関して、定期検診を受けていますか?通常の歯磨きだけで充分だと考えていたら要注意です。歯石は放っておくと口臭や歯周病の原因にもなってしまうのです。今回はそんな歯石の予防と対策について紹介します。

2018年12月19日更新

お口のケア/口臭対策

Ayano (フェリーチェ編集部)

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[1]そもそも歯石とは?

「歯石」とは

歯石とは、「歯の表面に付着した固まり」のことを言います。通常、歯は磨くとサラサラとした舌触りになりますが、歯石はザラザラとした感触が残っています。

歯垢は、歯の表面についている細菌で、歯磨きを丁寧に行うことで取り除くことができますが、歯垢が取り除かれず時間がたったものは、歯石へと変化します。
一度歯石となったものを除去せずに放置しておくと、歯石の上にさらに歯石ができ、より強固なものになってしまいます。

参考:クリニカ

歯石がたまるとどうなる?

虫歯になると歯科医院で治療を受ける方がほとんどですが、歯石の場合多くの人が気づかずに長くそのままにしてしまうことがあります。しかし歯石のケアを怠ると、虫歯だけでなく将来的に歯周病などに罹ってしまう確率が高くなってしまいます。

歯石は細菌の集まりであり、糖分を摂取するたびに虫歯の原因菌を溶かしてしまうことになります。それらの細菌が溜まることでより悪化してしまいます。歯周病は歯や口全体だけでなく、身体全体への影響も逃れられません。歯周病に罹ってから歯石を取り除こうとしても病状が進行していることがほとんどです。

また、歯周病等に罹らなくとも、歯石のもっとも身近なトラブルとして多いのは「口臭」なのです。

参考:クリニカ

[2]歯石による口臭の主な4つの原因

 
歯石が出来てしまっていることも、口臭が臭くなってしまっていることも、目に見えない感覚的なもので気付きにくいもの。では、歯石による口臭にはどのような原因があるのでしょうか?

磨き残し

多くの場合、歯磨きの回数が少ないことや適当に磨いてしまっていることで、長期に渡り残った細菌が歯石として変化してしまうことがあります。磨き残してしまった歯垢が時間の経過で取れなくなりくっついてしまうのです。歯磨きを注意深く行なっているつもりでも、間違った方法での歯磨きや磨き残しがあれば、歯石ができてしまうことは珍しいことではありません。

歯垢は歯磨きで取れることが多いですが、歯石になると、自身での歯磨きで取り除くことはできません。磨き残しに細心の注意を払い、また定期的に歯科医院を受診して歯石を取り除いてもらうことが大切です。

参考:クリニカ

歯茎の出血

歯磨きをする際、刺激を強めることで歯茎が出血してしまったことはありませんか?歯石は歯垢の固まりです。そのため歯垢が溜まっている歯と歯茎の間に歯石ができやすい傾向があります。歯磨きで出血してしまうことがあった場合、歯石が溜まっていることを疑ってみてください。また、歯茎が出血することで、口の周りが生臭くなり、口臭の原因となってしまうのです。

参考:松島歯科

歯石にたまる膿

歯垢が歯磨き不足により強固な歯石へと代わることで、身体にとって有害な異物となります。歯石付近の歯茎には、その異物を排除するために免疫物質が細菌と戦って身体を守ろうとします。しかし、その影響により歯茎の炎症や腫れを引き起こしてしまい、結果歯茎に膿が溜まってしまうことも。それが口臭の原因となってしまいます。

参考:東京国際クリニック

[3]歯石による口臭を防ぐ対策3選

口臭の原因が歯石によるもの…と実際に気づく人は少ないのが現状です。また、自分の口臭自体、自分自身ではなかなか気付きにくいもの。歯を健康に保つには、日々の歯ブラシはもちろんですが、歯科医院でクリーニングや検診を行うことで、綺麗な歯が保たれます。歯石による口臭を予防するための対策をご紹介します。自分に合う対策を見つけてみて下さいね。

歯科医院で定期検診

最も有効な方法として、一般的には歯科医院で定期検診をしてもらうことです。「自分で歯ブラシを念入りに行えばいいのでは?」と思う人もいるかもしれませんが、歯石は歯ブラシで取り除けるような歯垢とは異なり、とても強固です。そのため歯石になる前に、またその段階でクリーニングを行うことが大切です。

平均的にはクリーニングを3ヶ月に一度行うことが安心でしょう。しかし、歯科医院で専門的なクリーニングや定期検診を行っても虫歯や歯周病になる可能性が無くなる訳ではありません。2〜3ヶ月の間に、細菌数は増殖してしまうのです。増殖が歯に悪影響を及ぼす前に、歯医者で取り除く必要があります。

歯間ブラシやデンタルフロスの活用


自身で予防する方法として、歯磨きとは別のオーラルケアアイテムを活用し予防することも可能です。歯磨きだけでは歯と歯の間に付着した歯垢を完全には除去できません。そのような場合に備えて、「歯間ブラシ・デンタルフロス」などの補助道具を使うことで、歯茎や歯肉を守り、歯石とそれに伴う口臭を予防することができます。

しかし、補助用具はあくまでブラッシングであるため歯石を取り除くことはできません。自己流で補助用具などを使って歯石を取ることは、歯や歯茎を傷つけてしまう場合もあります。歯間ブラシやデンタルフロスはあくまで「補助」として、完全な予防や治療は、検診へ行くことをおすすめします。

参考:クリニカ

生活習慣の改善

間食が多いことも注意が必要です。一日三食など固定ではなく、時間間隔を空けずに何回も食べている状態が続くと、口の中で細菌が増殖し結果歯垢が増えやすくなってしまいます。

また、甘いものや飲み物を頻繁に摂ることもできるだけ避けましょう。食事や糖分の回数をコントロールすることで、口内環境を改善することができます。このように食事内容と回数の改善でも、歯石やそれに伴う口臭の予防に繋がるため、まずは自身の生活習慣から見直してみてください。

参考:永井歯科医院グループ

[4]歯石の除去部分について

口臭の原因である歯石は、歯垢が溜まる部分であればどこにでもできてしまいます。ここでは歯石が溜まりやすい主な2つの部分について説明します。

歯茎から上部分

歯石の除去として、歯茎より上の部分に付着した歯石は見えやすいため、自分で取ろうとする方もいますがやめましょう。歯科医院では手用の器具や超音波と水で除去を行なっています。歯茎から上分は歯科医院でも目で確認しやすいことから、除去も簡単です。このような治療法をスケーリングと言います。

歯茎から下部分

歯茎から下部分は、なかなか自身で確かめることができません。歯茎から下部分に関して歯肉縁下歯石(しにくえんかしせき)と呼ばれ、歯周ポケット内の歯根部分に付着している歯石のことを言います。


※画像はイメージです。

また歯茎より上部分の歯石を除去し後の再検査の際、歯茎から下部分に歯石が確認された場合は、歯茎の上部分で行うスケーリングだけでなく、手用のスケーラーを使うことで歯茎から下部分を覆うセメント質に付着した歯垢・歯石を除去することができます。

それだけでなく、歯垢の付着を防ぐ治療法であるルートプレーニングを行うことがあります。

上部分よりも、下部分の治療の方が時間がかかることも多いので、余裕を持って治療期間を設けて下さい。

参考:吉祥寺セントラルクリニック
 

[5]歯石の主な除去方法

歯石は様々な治療法があります。基本的には歯科医院で行うことで除去が可能です。人によって歯石や歯茎の状況が異なるため、それに合った治療を進めていくことが大切です。
 

スケーリング

歯科医院で主に行われる最も一般的な除去方法として、先端が刃物になったスケーラーという器具を用いる方法があります。超音波振動する特殊な器具を使うことで、歯石を削ぎ落とすことや、砕き落としたりすることで歯石を取り除きます。この一連の流れを「スケーリング」と言います。

自身でも器具を持つことができますが、歯石の削りすぎなど、自身で行うと悪化してしまうこともあります。歯科医院であれば、適切に除去してもらうことができるでしょう。スケーリングには、おおよそ10分〜15分もあれば治療を進めることができます。自分で見ることが出来るような歯石は、スケーリングを定期的に行うことで清潔な歯をキープできます。

参考:吉祥寺セントラルクリニック

ディープスケーリング

歯並びが悪い人など、他の人に比べて歯石がたまっていることもあります。歯石は外から見える部分だけでなく、歯と歯茎の間に溜まってしまっていて自分では知ることができないこともあります。

スケーリングとの違いは、スケーリングは表面を削ぎ落とす作業ですが、ディープスケーリングの場合、歯と歯茎の間の深さ4ミリ程度にある歯石も落とすことができます。

歯石が溜まっている人に多いのが、歯磨き途中から出血を伴ってしまうこと。歯周ポケット内にたまっている歯石は固い上に出血していることが多いため、出血をしてしまった場合は、改善してから麻酔をして治療することになるため注意しましょう。

参考:宮田歯科

歯周外科手術

歯石の治療には、驚く人もいるかもしれませんが手術が伴うことも珍しくありません。ディープスケーリングを行なっても除去できない場合や、スケーリングでは扱いにくい深い場所に歯石が溜まっている場合など、通常の治療が行えないこともあります。そのような場合は手術を行うことになります。

流れとしては、歯茎を切開→歯石の除去という流れのフラップ手術で対応します。また、歯石の溜まりに加え、歯周病により歯槽骨が下がっている場合もあります。その場合は歯石の除去だけでは足りず、移植や再生治療などを行う必要性も出てきます。

参考:東京国際クリニック

保険適用費用について

歯石除去の費用はどのくらいかかるものか、気になりますよね。保険がきくと思う方も多いですが、一概にそうではありません。というのも歯のクリーニングを「PMTC」と呼ぶことがあります。

この手順のうち、一部を独立して行うものを「歯石除去」と呼んでいます。歯石は、歯垢をためてしまうことで歯周ポケット内で、炎症の発生・悪化につながってしまいます。またそれにより、虫歯などの原因になったりします。このため、歯石除去は歯科治療の一環として認められ、保険診療に含まれ安心して治療を受けることができます。

しかし、保険適用以内に関しては、クリーニングのPMTCのうち、治療の範囲内における必要最小限の施術に限られています。そのため、現時点で歯石が溜まっておらず、「予防したい」などに関しては、保険外になってしまうことも。事前に歯科医院で確認しておきましょう。

[6]歯周病と判断された場合

歯科医院での歯周ポケットの測定などで歯周病と診断された場合、歯周病の専門的な治療が必要となります。歯周病の場合、歯石は歯肉の中まで入り込んでいることがあり、通常の治療では改善が難しいためです。


歯周病菌は、歯垢が溜まったことで菌が増殖し、のちに発生する嫌気性菌(けんきせいきん)という酸素を嫌う菌であることから、歯石で覆われた歯肉の中は格好の居場所となってしまいます。

歯肉の中まで入り込んだ歯石により歯肉が刺激されることで口臭に繋がってしまいます。この歯周病の治療では歯肉の中の歯石や、細菌に感染した部分の除去治療を行うため、歯周病の治療も、歯石をケアするため口臭の改善に繋がります。

[7]歯石をためないように普段のケアから予防しましょう

歯石は知らない間に蓄積され、時間が経てば経つほど強固なものになり口内トラブルを引き起こします。そうならないためにも歯垢や歯石を普段から予防することがとても大切になります。

自宅で出来る予防案

最も手軽にできる対策としては、自身で行う歯磨きです。歯垢が歯石になる期間はおよそ1日~2日といわれています。毎回の食後の歯磨きでしっかり歯垢を落としていくことで、歯石の予防ができ、口臭や歯周病の予防が出来ます。以下を意識して歯磨きをしてみましょう。

  • 毎日最低1回は丁寧な歯磨きを
  • 市販の歯間ブラシやデンタルフロスでケアを行う
  • 最後の仕上げにデンタルリンスなどでうがいを行う

歯磨きの方法は、人によって違います。また歯並びなども影響してしまうためどれだけ丁寧に磨いていても、歯石がついてしまうことがあります。また、歯石は自分で除去することが難しいため、歯石があるかどうか歯科医院で定期検診を行なって下さいね。

歯科医院での予防案

「歯医者さんにみてもらうことに抵抗がある」、「歯科医院での治療費が気になる」などの理由で検診を受けていないと、もし歯石がある場合、除去できず悪化が進んでしまう危険性があります。歯科医院では以下の様な流れで治療を行います。

  1. 問診で現状を説明する
  2. 虫歯や炎症の有無、歯周ポケットの測定
  3. 歯石除去を開始
  4. 歯磨きのチェックや磨き方のカウンセリング

歯石除去は、虫歯や歯周病の有無といった口内状態にもよりますが、1度ではなく複数回に分けて行うこともあります。また歯科医院では一人一人に合った適切な歯磨きの方法も指導してもらえるため、虫歯や歯周病でない場合も歯石除去のために定期的に歯科を受診することで予防や改善が見込まれるでしょう。歯石除去にかかる費用は、1回2,000~3,000円程度と、保険適用内ならそれほど高くありません。

[8]歯石の対策は早期から

いかがでしたか?意外と盲点の「歯石」。日々歯磨きを念入りに行なっていたとしても、歯石までは自分ではなかなか気づけないもの。しかし、放っておくと確実に歯石は悪化してしまい、歯周病や口臭の原因となります。歯石が悪化すると予防ができなくなってしまうため、定期的に歯科医院で歯石の状態を診てもらうことや、自身の生活習慣を見直すことはとても大切です。歯石の対策は早期からしておくことで、健康で綺麗な歯が保たれます。

まずは日頃の習慣から変えていきましょう。歯石をケアすることで口臭の改善に繋がります。この機会にチェックしてみるのはいかがでしょうか?

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