タンスが臭い!すっぱいニオイや木のニオイの原因は?対策を知って快適に
季節の衣替えの時にタンスを開けたら、なんだか嫌なニオイがした経験がある人もいるのではないでしょうか。タンスのニオイはおばあちゃん家のニオイなんていう人もいますが、懐かしいようなそんなニオイならいいのですが、臭いニオイだったらたまりません。タンスが臭くなる理由はどんな原因があるのでしょうか。
2018年08月03日更新
記事の目次
[1]タンスが臭い5つの原因
カビのニオイ
タンスの臭いニオイの原因で多いのは、カビや細菌の繁殖によるものです。服を洗濯して乾燥させてもわずかに残った水分や湿気をエサに、カビが繁殖する場合があります。
また、一度着用した服をそのままタンスにしまうと、服に残った汗にカビが繁殖することでニオイの原因になります。
タンスの中は常に陽が当たらない暗い場所です。また、カビが好む湿気や服についた皮脂、垢も繁殖する絶好の環境となり、どんどん繁殖していくのです。
タンスの接着剤のニオイ
タンスのもともとのニオイは、素材のニオイです。木でできたタンスなら、新しいときはその木のニオイがします。
時間が経てばこのニオイは消えていくのですが、なかなか消えないニオイの原因に「接着剤」やタンスに使われた「防腐剤」「防虫剤」が考えられます。
量産しているタンスは接続部分を組み木ではなく、接着剤を使っているものが多く、これがニオイを発します。接着剤はハウスシックの原因になる場合があります。
また、ものによってはシロアリの防虫対策として、木そのものを防腐剤や防虫剤に浸す場合があります。そのため、ニオイがしてしまうタンスがあるのです。
湿った服
細菌もタンスの臭いニオイ原因のひとつです。湿った服や汗をかいた服をそのままタンスの中にしまうことで中で細菌が発生し、他の服にまで細菌が移ってしまうことがあります。
防虫剤
タンスの臭いニオイの原因に防虫剤があります。最近、市販されている防虫剤には香りがついているものがあり、販売している会社によっても香りが異なります。
違う防臭剤を一緒に入れてしまうとニオイが混ざるだけではなく、化学反応を起こす場合があるので使用するのは一種類だけにしましょう。そしてできれば無臭タイプのものを使ったほうが無難でしょう。
[2]タンスの臭いニオイを取る6つの方法
重曹を置く
重曹はニオイ消しに最適なアイテムです。重曹をシートに包んでタンスの中に入れることでニオイを消してくれるのです。洋服ダンスの場合は、コップの中に重曹を入れて和紙で蓋をすれば手製の防臭剤として役立ちます。
新聞紙を敷く
昔の人がよく行っていた方法ですが、タンスの臭いニオイを防ぐために新聞紙をタンスに敷く方法があります。新聞紙は湿気だけでなくニオイを取り除いてくれます。
新聞は定期的に交換して、湿気を吸った新聞紙をそのままにしておかないように注意しましょう。また、炭やアロマを新聞紙に包んでタンスの中に服と一緒に入れておくのもおすすめです。
石鹸を使う
固形石鹸はタンスのニオイ対策に役立つアイテムです。
まず好きな香りの固形石鹸をカッターでスライスしたら、100円ショップなどに売っている不織物のラッピングバッグに入れます。
その石鹸入りの袋を引き出しに2個ほど入れたら完成です。石鹸は自分が好きな香りを選ぶと、引き出しを開けるたびに気分が高まりそうですよね。
また、石鹸の中には「逆性石鹸」があります。この石鹸は固形石鹸と違って、洗浄力はありませんがカビを落とす効果が期待できる石鹸です。逆性石鹸を200倍に薄めてスプレーに入れ、タンスに直接吹きかけます。
これを1週間ごとに繰り返せばカビの繁殖を防いでくれます。タンスに逆性石鹸を吹きかけた後はしっかり乾かす必要がありますので、天気が良い日に行ないましょう。
防湿・消臭シートを敷く
タンスの臭いニオイを取るために、引き出しの中にタンス専用の除湿・消臭シートを使用する方法があります。シートにはニオイがついた香料添加のものと、無香料のものがあります。
いろいろなニオイを混ぜて使うと香りがきつくなってしまうので気をつけましょう。
防湿・消臭シートと一緒に防虫剤を使用する場合、香りつきのものだとニオイが混じって変なニオイになってしまうことがあるので、無臭タイプを使うのがおすすめです。
タンスを日光に当てる
タンスのニオイをとるためには、天日干しがおすすめです。タンスの中の服を外に出して干します。引き出しを天日干しにしている間に、タンスを重曹水で拭きましょう。
水に重曹を入れて溶かした水でタンスを拭くとニオイを取ってくれます。重曹水で拭いたタンスはしっかり乾かしてから元に戻しましょう。完全に乾かないうちに元に戻してしまうと、カビの原因になります。
漂白剤で拭く
タンスの臭いニオイがきつい場合、漂白剤を使用する方法がおすすめです。タンスの引き出しを全部空にして、漂白剤を150倍ほどに薄めた水で拭き、水を吹きかけたらタンスを外で干します。
直射日光が当たると木材が反り返ってしまうことがあるので、陽が当たらない場所に置くように注意しましょう。
[3]タンスの臭いニオイが移ってしまった服のニオイを消す方法
陰干しして換気する
服にタンスの臭いニオイが移ってしまった場合、風通しの良い場所で陰干してニオイを飛ばすといいでしょう。
外に干す際、直射日光が当たる場所だと服が色あせてしまうことがあるので注意が必要です。日陰で1日干して、消臭スプレーを吹きかけておくとより効果的です。
重曹水を吹きかけて乾かす
重曹には臭いニオイを取り除く効果があるので、タンス自体のニオイだけでなく、服に移った臭いニオイにも有効です。
重曹を水に溶かして、服に吹きかけます。重曹の水を服に吹きかけた後は、ドライヤーで温風をあて、完全に服を乾かしてからタンスにしまいます。
アイロンの蒸気を使って臭いニオイを飛ばす
タンスの臭いニオイが移った服に、アイロンの蒸気を当ててニオイを飛ばす方法があります。ニオイが移った服に10~15分ほどドライヤーで温風を当てます。
その際、服の外側だけでなく、内側までしっかり風を当てることを忘れないようにしてください。そしてその後、大きな袋に服と脱臭剤を一緒に入れて半日ほど置いておきます。
半日ほどしたら服を取り出してアイロンの蒸気を再び当てると、消臭効果が期待できます。
洗い直す
さまざまな方法を試しても服の臭いニオイが取れなかった場合は洗濯しましょう。季節の変わり目で衣替えをするとき、タンスにしまったままだった服を陰干ししたり洗い直す人はいるでしょう。
手間をかけなくてもそのまま着ることができればいいのですが、ニオイがついた服を着るよりも洗い直してさっぱりと着るほうがいいでしょう。
せっかく服を洗っても、タンス自体に臭いニオイがついたままだと元も子もありません。タンス自体のニオイを取り除いてから服をしまうようにしましょう。
[4]タンスの臭いニオイがつかない事前の対策5つ
定期的に引き出しを開けて風に当てる
タンスに臭いニオイをつけないためには、定期的に風に当てることが有効です。季節ごとに衣替えをするとき、引き出しを全部空にして窓を開けて部屋に空気を取り込み、湿気を取りましょう。
扇風機でタンスに風を当てると、より効果的です。また、タンスを部屋に置くときはタンスと壁の間に少し隙間を開けるように置くと、風が通り湿気がこもりにくくなります。
消臭シートをこまめ交換する
タンスの中の湿気取りに、消臭シートや防湿シートを使用している場合はこまめな交換を心がけましょう。せっかく湿気を取っているのに、交換せずにそのままにしているとシートの効果がなくなってしまいます。
服を完全に乾かしてからしまう
服をタンスにしまうときは、しっかり乾燥してからしまうようにしましょう。ニットや厚手の服は時間をかけて乾かします。
洗濯物が雨に濡れたとき、少しだけしか濡れていないからと、そのまましまってしまうとタンスの中で臭いニオイが発生してしまいます。
また、寒い季節に着るコートでも着ていると汗ばむことがあります。そのコートをすぐにタンスにしまうと中で湿気がこもってしまうので、コートは脱いでからすぐしまわず、湿気を取ってからしまうようにしましょう。
木のタンスではなくプラスチックのタンスを使う
木製のタンスはニオイや湿気を吸収しやすい特徴があります。そのため、湿気が高い部屋に換気せずに置いたままにしておくと、カビが生えやすくなります。
カビは引き出しだけでなく、タンスの裏にもつくことがあるので注意が必要です。
木製のタンスよりもプラスチック製のタンスがカビつきにくくなっています。しかし、プラチスックのタンス自体が湿気を吸わないので、服にカビがつくこともあるので、定期的な換気を心がけるようにしましょう。
服を詰め込みすぎない
タンスに服をギュウギュウに詰め込んでしまうと、タンスの中の空気の通りが悪くなります。そのため、湿気が外に出にくくなってしまい、カビの原因につながります。
服をしまうときは、適度な隙間ができるくらいの量をしまうように心がけましょう。
[5]タンスのカビが取れないときは買い替え時
いかがでしたでしょうか。タンスの臭いニオイの原因を知って、いろいろな対処法をご紹介してきました。
タンスの中に新聞紙を敷いたり、こまめに換気をすること、服はしっかり乾かしてからしまうなどの方法を試してもタンスの臭いニオイが取れなかったらどうしたらいいのでしょうか。
いろいろな方法を試してもタンスのニオイが取れなかったら、カビの臭いニオイがタンスに染み付いてしまっているのかもしれません。その場合は、タンスの買い替え時なのかもしれません。新しいタンスを購入したら、ニオイ予防をしっかり対策して快適に使えるようにしましょう。