プラークは早めに対処!歯磨きの仕方や道具を使った除去の仕方をお伝えします

毎日しっかり歯磨きしているつもりでも磨き残しは意外とあります。細菌のかたまりであるプラークを放っておくと虫歯や歯周病の原因になるので、プラークは早めの対処が必要です。今回はプラークを残さない歯磨きの仕方や補助道具を使った除去の仕方を詳しくご紹介します。

プラークは早めに対処!歯磨きの仕方や道具を使った除去の仕方をお伝えします

2018年12月03日更新

お口のケア/口臭対策

Akiko (フェリーチェ編集部)

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[1]プラークについて

プラークと聞いても何のことかよく分からない方もいるのではないでしょうか。まずはプラークとは何なのかをみていきましょう。

プラークとは

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プラーク(歯垢)とは歯の表面に付着した黄白色の粘着性の物体のことです。食後8時間で食べかすから細菌が増殖してプラーク(歯垢)になります。

プラークの中にはレンサ球菌やラセン菌、べん毛をもつ桿菌、桿菌などの細菌が600種類存在し、プラーク1㎎に対して細菌が1~2憶個存在しているといわれています。

プラークは目には見えにくいですが、舌触りがザラザラとしています。ネバネバと粘着性が強いため、うがいをしても簡単には取れません。

プラークは放っておくと増殖の過程で酸を出し、歯を溶かしたり歯茎に侵入して歯肉炎などを引き起こす可能性があります。

プラークができる原因

プラークは食べ物の残りかすや糖分を栄養源として増殖します。そのため、歯磨きで磨ききれていない汚れている歯に付着します。歯の他にも磨ききれていない入れ歯や舌の表面にも付着します。

[2]プラーク除去のセルフケア

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食後しばらくすると、プラークが付着した歯の表面はカルシウムやリンがなどのミネラルが溶ける酸性状態になります。中性状態に戻るには40分かかるといわれています。

酸性状態が長く続いたり、頻繁に起きると虫歯になりやすくなります。また、寝ている間は唾液の分泌が少なくなるため、自浄作用が低下して細菌が繁殖しやすくなります。

就寝前の歯磨きは必ず行いましょう。なにより毎日のブラッシングで口の中を清潔に保つことが大切です。

重要なのは食後の30分以内に歯磨きをすること、自分に合った歯ブラシを選び、月1回は新しい物に交換することです。

歯磨きの仕方や歯磨き粉の選び方

  • 歯磨きの仕方
  • プラークは早めに対処!歯磨きの仕方や道具を使った除去の仕方をお伝えします

  1. プラークの付きやすい部分は注意して磨きましょう
  2. プラークは歯と歯の間や歯と歯肉の境目、噛み合わせの面に付きやすいです。この部分に歯ブラシの毛先が当たるように意識して磨くことが大切です。

    歯の裏側と表側、噛み合わせ面を分けて磨くようにしましょう。磨く順番を決めておくと磨き忘れがなくなります。

  3. 歯ブラシの当て方や動かし方、力加減を意識しましょう
  4. 3つのポイントさえ押さえればしっかりとした歯磨きができます。プラークを落とすには1カ所につき20回以上は磨くようにしましょう。

    当て方:毛先を歯と歯の間や歯と歯肉の境目にしっかりと当たるようにします。

    動かし方:5㎜~10㎜を目安に小刻みに動かしながら1~2つの歯を丁寧に磨きます。

    力加減:毛先が広がらない程度の軽い力で磨きます。

  5. 口の状態に合わせて工夫して磨きましょう
  6. 人によって歯の生え方や歯並びは違うため、手本通り磨いていても磨き残しが出てきてしまいます。自分の口の状態を把握し、それに合わせて磨くことが必要です。

    噛み合わせ:噛み合わせの部分は奥から前に歯ブラシを動かしながら磨きます。

    前歯の裏側:歯はカーブしているため、横磨きするだけでは磨ききれない部分が出てきます。

    前歯の裏側は歯ブラシを縦にして歯ブラシのかかとや毛先を利用して歯に当てながら上手に磨くことがポイントです。

    歯並びが悪い部分:歯並びが悪い部分は表面がでこぼこになっているため、普通に磨いても歯ブラシが当たりません。

    でこぼこになっている部分は歯ブラシを縦にして上下に動かしながら1本ずつ磨きます。

    背の低い歯:背の低い歯は歯ブラシを斜めから入れて細かく動かして磨きます。

    歯茎のマッサージ:歯ブラシの側面を歯肉に押し当てて回転させながらマッサージします。

  • 歯ブラシや歯磨き粉の選び方
  • 歯ブラシは歯並びや歯の大きさ、使いやすさに合わせて選びましょう。歯ブラシの毛先が開いてきたり、長い間使用した歯ブラシは汚れが落ちにくくなります。

    毛先が広がってきたら新しい物に取り換えましょう。歯磨き粉は汚れを除去しやすくなったり、汚れを付きにくくします。また、薬用成分によってさまざまな効果があります。

    自分の歯の状態に合わせた歯磨き粉を選ぶことが大切です。

補助器具を使用した除去方法

歯ブラシを使った歯磨きだけでは磨ききれない部分は補助器具を使用することをおすすめします。

  • 歯間ブラシ
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    歯間ブラシとは針金にゴムやナイロンの毛を付けた小さなブラシのことです。ストレート型とⅬ型があり、ストレート型は前歯、Ⅼ型は奥歯を掃除するときに効果的です。

    歯間ブラシは歯と歯の間やブリッジの下、歯が抜けたままになっている部分に使用します。使用後はしっかりと汚れを落とし、風通しの良い場所で保管しましょう。

    ブラシの毛が乱れてきた時は新しいものに取り換えることをおすすめします。

<使用方法>

  1. 歯間ブラシを鉛筆を持つように持ちます。必ず鏡を見ながらおこないましょう。
  2. 歯肉を傷つけないように斜めにゆっくりと挿入します。
  3. 歯間ブラシを水平にして2~3回動かして掃除します。奥歯は内側と外側の両方からするとプラークがしっかりと取れます。
  • デンタルフロス
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    デンタルフロスは歯ブラシが届きにくい歯と歯の間にたまったプラークを取り除くのに効果的です。デンタルフロスには糸巻きタイプとホルダータイプがあります。

    糸巻きタイプは必要な長さを切り、指で糸を動かしながら使用します。ホルダータイプはホルダーにフロスが付いているもので下顎前歯に使いやすいF字型と上顎前歯に使いやすいY字型の2種類があります。

<使用方法>
ホルダータイプ

  1. 歯と歯の間にデンタルフロスの糸を当てます。
  2. ゆっくりと小さく動かしながら糸を歯と歯の間に挿入します。勢いよく入れると歯肉を傷つけてしまうため注意しましょう。
  3. 歯の面に沿わせながら上下に動かしてプラークを取り除きます。
  4. ゆっくりと小さく動かしながら糸を抜きます。

糸巻きタイプ

  1. デンタルフロスを40㎝ほどで切ります。
  2. 両手の中指にデンタルフロスを2~3回巻き付けて15㎝くらいの長さにしてピンと糸をはります。
  3. 両手の親指と人差し指で糸をつかんで動かします。
  4. 歯と歯の間にゆっくりと挿入します。歯と歯の接している部分を通すときは入りにくいですが少し力を加えながら動かすと通ります。
  5. 歯を巻き付けるようにして歯の面を2~3回こすってプラークを取り除きます。
  6. 取り出すときもゆっくりと動かしながら抜きましょう。なかなか抜けない場合は片方の指から糸を外して外側に引き出すようにして抜きましょう。
  • 1列歯ブラシ
  • 歯ブラシの毛が一列だけしか植えられていないため、歯と歯茎の間にぴったりと当たり磨き残しが少なくなります。

  • 電動歯ブラシ
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    電動歯ブラシといってもコード式や充電式、電池式などさまざまな種類があります。ポイントは振動の強さと歯ブラシの大きさです。

    振動が強いと歯茎を傷めてしまったり、歯ブラシは大きいと動かすづらかったりします。使い方は歯ブラシを歯に当てておくだけです。プラークの除去率は普通の歯ブラシと変わりません。

[3]ひどい場合は歯科へ

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プラークは放置しておくと歯石になり、さらなる病気を引き起こす可能性があるため、ひどい場合は歯科でみてもらいましょう。

歯垢と歯石の違い

歯垢は細菌の塊で、爪でひっかくと付着し白くてネバネバとしています。歯石とは歯垢が固まったものをいいます。

歯石には2種類あり、歯茎の上に付く縁上歯石と歯周ポケットの中に付く縁下歯石があります。縁下歯石は表面から見えないため、レントゲン撮影をしないと確認できません。

歯石になってしまうとセルフケアでは取り除くことができなくなるため、歯科への受診が必要になります。

歯石の放置はリスクあり

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歯石そのものは病気ではありませんが、表面がザラザラしているためプラークが付きやすくなります。歯周ポケットに歯石ができてしまうと歯茎の内側に歯垢が付きます。

このことで歯茎の腫れや炎症、出血といった歯周病を引き起こします。歯周病は心筋梗塞や肺の疾患、糖尿病、流産や早産などさまざまな病気を引き起こすといわれています。

歯石を放置しておくことは危険だということがわかります。

[4]歯垢は早めにケアしましょう

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プラークは単なる食べかすではなく、細菌の塊で歯を溶かしたり虫歯になったり、口臭の原因にもなるということがわかりました。

プラークは食後8時間以内にできてしまうため、毎食後すぐに歯磨きをすることが大切です。

特にプラークは糖分を好むため、甘い物はなるべく控えたり甘いものを食べた後はいつも以上にしっかりと歯磨きをしましょう。

プラークは毎日の歯磨きで除去することができるため、歯石になって歯科へ受診しなくてもいいように毎日丁寧に磨くことをおすすめします。


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