[1]ワキガとは？

ワキガは正しくは腋臭症と言います。日本人はおよそ10人に1人の割合でワキガの人がいる、といわれています。多い、と思う方もいるかもしれませんが、これは世界的に見るとかなり少なく、西洋人は7割以上にワキガの症状がある、ともいわれています。このため、海外の方で「日本人は体臭がうすい」という方は多いです。

海外では珍しくなくとも、日本では数が少ないからこそ余計に気になってしまいますよね。特に性ホルモンが活発になる思春期に発症する人が多く、多感な時期に体臭の問題は重大なものです。人によっては気にするあまりに対人恐怖症になってしまう場合もあるそうです。気持ちはわかるな、という方も多いのではないでしょうか。

主な症状

脇の下から汗のニオイとは明らかに異なる強いニオイがすることをワキガと呼びます。そのニオイも個人差があるのですが、「鉛筆の芯のような機械的なニオイ」「玉ねぎのようなツンとした刺激臭」「スパイスのようなニオイ」などと表現されることが多いです。

どれにしろあまり良いニオイとは言えないので、治せるものなら治したいと思う方がほとんどですが、中には自分のニオイに慣れすぎていて、自覚できていない方も多いです。体質的にワキガ、もしくはワキガになりやすい方は以下の通りです。

■耳垢が湿っている
■家族にワキガの人がいる
■腋毛、腋の下の皮膚が白い粉をふいたようになることがある
■白いTシャツなどを着たとき腋の下が黄色くなる

上記で当てはまるものが多い人は体質的にワキガの可能性が高いです。特に耳垢が湿っている人は要注意です。これはワキガの原因になる物質を分泌する汗腺が、腋の下の皮膚の他には性器、乳首周辺、そして耳の穴に集中しているためです。

正常な状態の人の耳垢は乾燥して粉っぽいものです。湿っている、粘度がある、という方はワキガ予備軍、もしくはワキガかもしれません。

原因

ワキガの原因は主に遺伝によるものが大きいとされています。脇の下の皮膚には「エクリン汗腺」と「アポクリン腺」という2種類の汗腺があります。どちらも汗や老廃物を体外に出すためのものですが、分泌される成分が大きく異なります。

ワキガのニオイの元を出す汗腺が「アポクリン腺」です。ワキガの人は「アポクリン腺」の数が多いのです。2つの汗腺の違いは以下の通りです。

• アポクリン腺

生殖機能が発達するときに活発化しやすく、分泌物に塩分を含まず糖分、脂質を多く含んでおり、とても雑菌が繫殖しやすい。

• エクリン汗腺

分泌物は私たちが汗と呼ぶもの。主な成分は水分と塩分。サラサラとしていてこれ自体には匂いは無いが、放置し雑菌が増えることで汗のニオイになる。アポクリン腺の分泌物に比べて雑菌が繫殖しにくい。

2つの汗腺からの分泌物の最大の違いは雑菌の繫殖しやすさです。アポクリン腺の多いワキガの人は分泌物に雑菌が繁殖しやすく、雑菌が増えることであの独特なニオイを放っているのです。

[2]ワキガは改善できる！4つの解決策

ワキガと脱毛は関係する？その効果は？

ワキガに効果があることに脱毛が挙げられます。これは脱毛することで皮膚の上の温度が下がり雑菌が繁殖しにくくなること、腋毛に分泌物が付着し溜まることを防げることが大きいとされています。

ワキガの原因のアポクリン腺は毛穴に繋がっていて、腋毛があると、毛根付近に分泌物が溜まります。これに雑菌が増えることであの嫌なニオイになるのです。雑菌が増えにくい皮膚環境を作ることがワキガにとって大事なことです。

軽度のワキガは脱毛によってかなり改善する事ができます。また、衛生的な面でも腋毛は無い方が皮膚を清潔に保てると言えます。ごくまれに、脱毛後ワキガの症状がひどくなった、という方がいますが、これは脱毛直後の開いた毛穴に分泌物が詰まり、それが酸化したニオイであることが多いです。

腋の下の毛穴がにきびの芯のように白っぽくなっていたら分泌物が詰まっている可能性が高いです。自分でギュッと絞り出すようにすれば、大抵の詰まりは取れますが、あまり強くやりすぎると皮膚を痛めてしまうので、病院で毛穴を開いて詰まりを取り除いてもらいましょう。

手術

脱毛しても症状が改善しない場合は、手術によって汗腺を取り除く方法があります。超音波で汗腺にダメージを与え、専用のニードルや極小のメスで除去するのですが、皮膚を傷つけるので多少跡が残るリスクはあります。

ただし効果は絶大です。跡が残るといってもそこまで目立つ傷ではないのでご安心を。とにかくワキガの悩みから解放されたい！という方にはおすすめします。

レーザー治療

軽度のワキガに効果的な方法です。レーザーによる熱で毛穴に残る毛根を焼くと、毛穴の中には熱がこもります。これにより、毛穴全体は熱ダメージを受け、毛穴につながるアポクリン腺にもダメージを与えられ、活動を抑制するという方法です。

メスを入れなくて済むので跡が残る心配はありません。ただし、一度の治療で完全に治るわけではありません。根気よく通院する必要があります。

クリーム

自分でできる方法にクリームによる消臭対策があります。ワキガのニオイの原因は分泌物に雑菌が繁殖することです。この雑菌の繫殖を抑えることがワキガ対策では重要なのです。おすすめのクリームをいくつかご紹介します。

デオシーク

■出典:deoseek.jp

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医薬部外品であり、SNSや口コミで劇的な効果があると話題のクリームです。最大の特徴は強力な殺菌効果でニオイの原因となる雑菌を99.9999％除去できるということ！効果の持続時間も長く24時間経ってもニオイの心配はないとのことです。また身体の中から体質改善をするサプリメント、毎日使えるボディソープもあるのでセットでの購入がおすすめです。

クリアネオ

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こちらも医薬部外品で高い殺菌効果があります。お肌への刺激もパッチテスト済みです。朝、晩の2回の使用でほぼニオイは消える優れモノです。毛穴にぴったりと密着し汗の分泌をブロックしてくれます。

ノアンデ

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お肌にしっかりと浸透させるタイプです。ワキガのニオイは弱いけど汗の量が多い、という多汗でお悩みの方におすすめです。浸透したクリームが汗の分泌を抑えサラサラの腋を一日中キープしてくれます。

クリアンテ

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お肌に優しい無添加クリーム。合成着色料、香料不使用なので子供のお肌にも使用できます。殺菌効果もしっかりあるので安心です。こちらも医薬部外品です。

クリームによるセルフケアは、病院に通うほどではない軽度から中度のワキガには十分な効果があります。ただし、殺菌力が弱く、香りでごまかすようなものは、ニオイが混ざってかえって良くないので注意が必要です。

また、香水もニオイが混ざってしまうと悪臭になってしまうのでおすすめできません。クリーム選びのポイントは、殺菌力、持続性、お肌への刺激、制汗力で選んでみてくださいね。

[3]気を付けよう！発症・化を招くNG習慣

ゴシゴシ洗い

ワキガを悪化させる原因のひとつで、ニオイを気にするあまりに、ついついやってしまいがちなことにゴシゴシ洗いが挙げられます。皮膚の上には様々な菌が常時います。ニオイの原因菌も確かに存在しているのですが、その抑制をしてくれたり、皮膚環境を整えてくれる良性の菌もいるのです。ゴシゴシ洗いは皮膚を痛めてしまい、こうした良性の菌をも洗い流してしまうことによってかえって雑菌の繫殖を増加させてしまう可能性があるのです。

ストレス

ストレスによっても体臭は変化します。ストレスによって自律神経が乱れるとホルモンバランスも崩れます。ホルモンの影響を受けて、アポクリン腺の働きが活発になればワキガの症状が出やすくなってしまうのです。

また、ワキガを気にするあまりに、人前だと緊張して余計に汗をかいてしまう、という方も少なくありません。気にしすぎないことも大切ですよ。

偏食

食生活も体臭に大きな影響を与えます。極端な偏食は汗や皮脂などの分泌物の成分を変えます。動物性たんぱく質の摂りすぎや、脂肪や糖の過剰な摂取はアポクリン腺から分泌物として出る脂質を増やし、それらは雑菌の大好きなエサになります。

欧米人にワキガが多いのは遺伝的なものに加えて、肉中心の食生活にも原因があるとされています。

肉の多い食生活を送っていた人がベジタリアンになると、まず体臭が変わるそうです。また、スパイスなど香りの強いものの摂り過ぎも体臭をきつくしてしまう恐れがあります。野菜やフルーツをたくさん食べるようにしましょう。

酒・タバコ

酒やタバコの過剰摂取もおすすめできません。アルコールは身体の血行を急激に高めるために、汗をかきやすくなります。また、タバコは二酸化炭素を吸い込むことですので、体内の二酸化炭素を排出しようと、毛穴が開きがちになります。開いた毛穴に雑菌が入り込むこともまたニオイの原因となるのです。

[4]ノースリーブも解禁！脇美人と呼ばれよう！

ニオイに関するお悩みは本人にとっては深刻なものですよね。しかし、昔に比べてセルフケアアイテムも充実しましたし、何よりもレーザー治療のコストが桁違いにお手頃になりました。簡単に治せる時代になったと言えます。ひとりで悩むよりは、まずはお近くの皮膚科で相談してみてくださいね。

女性にとっては、デリケートな悩みなので勇気がいるかもしれませんが、治療に臨んだ人は「こんなに簡単に治るのならもっと早くすればよかった」と感想を持つ場合が多いと言います。きっと今お悩みを抱えている人もそうなるはずです！ワキガの悩みから解放されていきいきとしたノースリーブの似合う脇美人を目指しましょう！