心身ともに癒されたい!自宅ケアも可能なアロママッサージの効果と方法は? 

最近アロママッサージに触れる機会が増えていませんか?専門のサロンに行くだけでなく、美容室やリフレクソロジーのお店などでサービスでハンドのアロママッサージが受けられたり、思いがけずアロママッサージを体験できた!という方も多いはず。 今回はそんなアロママッサージの効果と方法、そしてエッセンシャルオイルについてご紹介します。自分に合った香りを知っておくだけで施術を受ける時の気分や効果も違ってくるかも!!お気に入りのエッセンシャルオイルを見つけてみましょう!

アロママッサージの効果と方法 ~自分に本当にあったエッセンシャルオイルを選ぶには~

2017年06月27日更新

アロマ

服部 仁実 (アロマセラピスト)

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[1]アロママッサージで癒されよう!

アロママッサージってどんなもの?

アロママッサージとはエッセンシャルオイル(精油)の成分を鼻と皮膚から脳と全身にとりいれる方法です。アロマを楽しむ方法は他に、湯船にエッセンシャルオイルを直接いれる沐浴や、アロマランプやアロマディフューザーで空気中に香りを拡散する芳香浴などもありますが、アロママッサージは鼻からの吸入と共に、希釈したエッセンシャルオイルを肌に直接塗ることで、経皮吸収しエッセンシャルオイルの効果をより感じることができる方法といえます。

アロママッサージの効果と方法 ~自分に本当にあったエッセンシャルオイルを選ぶには~

また、筋肉をゆるめ、リンパや血液の流れを整えるマッサージをプラスすることで、とてもリラックス効果が高いのも特徴です。
アロママッサージでは通常ベースになるキャリアオイルと複数のエッセンシャルオイルをブレンドしてその方に合わせたオリジナルのアロマオイルを作り、トリートメントを行います。

エッセンシャルオイルとは?

植物から抽出された100%天然の芳香物質のことです。植物の花や木、枝葉、果実、根茎、種子、樹脂などから抽出されたもので、大部分は水よりも軽いため湯船等にいれると浮き上がります。エッセンシャルオイルは生物における「生命力」ともいえる植物の核の部分を抽出したものであり、これを身体にとりこむことで特定の部位へ効果を与えることができます。

<エッセンシャルオイルが身体に与える影響>

エッセンシャルオイルには2つの作用があります。

  • 心理作用
  • 香りの成分が脳の過去の経験を記憶している海馬に伝わり、懐かしかったり幸せな記憶と結びつき精神がリラックスします。

  • 生理作用
  • 香りの成分が脳の視床下部という自律神経やホルモン、免疫機能をコントロールする中枢部分に伝わり、身体の様々な部位へ送られることで特定部位へ効果を与えることができます。呼吸により、肺から肺胞に吸収され、毛細血管から全身に香りの成分が巡ったり、毛穴から浸透し、血管や、リンパ管へ届き、血液中へ入り込み、全身に流れていきます。

エッセンシャルオイルは植物のもつそれぞれの特徴に合わせて多くの作用があり、うまく取り込むことで心身の調子を整えてくれます。

アロママッサージの効果

アロママッサージでは1人1人に合わせてブレンドしたアロマオイルを使用しマッサージを行います。それによりマッサージによる血液とリンパの流れを高め体内の老廃物を排出するだけでなく、エッセンシャルオイルの薬理効果で身体の状態を整え、心には深いリラックス効果をもたらし、ストレスからの開放を促します。心も身体も状態は十人十色。同じ人でもいつも同じとは限りません。好きな香りでも嫌だと思うときもあります。その都度にブレンドを変えてみるのも楽しみの一つであり、そういった身体や心の状態に合わせて香りを変えることが、効果を高めることにもつながります。

[2]アロママッサージを受ける方法

アロママッサージは専門のサロンも多くすぐに受けることができますが、現在はエッセンシャルオイルを取り扱うお店も多く、自宅でも気軽に始めることができます。アロマトリートメントはリラックスして受けることが大切なので、今の自分に合っているのはどちらなのか以下を参考にゆっくり考えて選んでみてください。

アロママッサージサロンで資格を持ったプロにお願いする

アロママッサージのサロンに行くと資格をもったセラピストがトリートメントをしてくれます。アロマセラピストにはいくつか資格があり、サロンの店頭やホームページにどの資格の保有者が行っているのか紹介があるサロンもあります。どのサロンが良いか迷ってしまった時は、きちんとした資格があるかどうかで選ぶのも安心できるポイントの一つだと思います。

アロマセラピストの代表的な資格をご紹介します。

  • IFA(国際アロマセラピスト)
  • IFAは、1985年に世界で初めて作られたアロマセラピストの組織で、本部はイギリスのロンドン。

    IFA認定アロマセラピストは世界各地に広がり、現在、スクールは、オランダ、オーストラリア、シンガポール、マレーシア、ブラジル、中国、韓国、台湾など。

    1987年、病院にアロマセラピストを派遣する「アロマテラピー イン ケア」というプロジェクトを開始。
    認定試験が年2回実施されていて、日本では5月と9月に実施されています。筆記試験はイギリス本部より出題された問題を、日本の東京と大阪の2か所で実施。
    実技試験は、イギリス本部よりIFA試験官が来日し、各学校で実技試験を実施。

    引用:日本ホリスティックケア研究所

     

  • AEAJ(公益社団法人 日本アロマ環境協会)アロマセラピスト
  • AEAJは内閣府に公益認定された、アロマテラピー関連で唯一の公益法人。
    植物の香りを用いた「アロマテラピー」を通じて人々の心身の健康に寄与することを目的に、アロマテラピーの普及・調査・研究などの活動を行う。
    その一環として、アロマテラピー検定をはじめとした各種資格認定による、正しい知識と技能を持った人材育成に取り組んでいる。

    また、自然の香りある豊かな環境(アロマ環境)を未来につなぐため、環境カオリスタ検定や香育など、自然環境の保全・創造にむけた取り組みも推進。

    引用:AEAJ(公益社団法人 日本アロマ環境協会)

     

  • CIDESCOアロマセラピスト※
  • CIDESCO(シデスコ)は、エステティックの教育機関として世界的に認められた国際団体。
    1946年にベルギーで設立され、70年にわたる歴史を誇る。

    フェイシャル・ボディトリートメント、メイクアップ、化粧品学などのエステティック全般に関する知識と技術のレベルアップと、世界中への普及を目的とし、各国のエステティシャン、皮膚科医などの医療従事者、学識経験者が多数参加して設立された。
    現在、世界で30ヵ国以上の国が加盟、日本は1972年から支部を設立し加盟国となった。

    CIDESCOでは独自の基準に基づき、エステティシャン、学校、サロンの認定制度を設けて世界水準を保っている。

    CIDESCOセラピストとなるには、CIDESCOが定める認定校でのハイレベルなカリキュラムを受けた後に資格試験を受け、合格することが必要。ごく短い研修で発行される他の資格とは一線を画し、優れた人材を多数輩出することで世界的に高い評価を受けています。

    引用:一般社団法人 CIDESCO-NIPPON

     
    ※CIDESCOアロマセラピストとは、CIDESCOの試験に合格したセラピストのみが受けられるCIDESCOアロマセラピスト試験合格者のことです。

    このような資格をもつセラピストにお願いすると、カウンセリングをもとにその時の自分にあったアロマオイルを調合し、全身のトリートメントを受けることができます。

    −サロンケアの特徴−

    • プロのマッサージによって深いデトックス、リラックス効果が得られる
    • エッセンシャルオイルの知識がなくてもカウンセリングのみでベストなオイルを作ってくれる
    • プロならではの難しい調合や珍しいエッセンシャルオイルを体験できる
    • 自宅ではないサロン空間でリラックスできる

    更にサロンでプロに相談しながらケアをしていくことで、心のストレスを開放できるという方もいます。非日常空間でセラピストに丁寧にトリートメントをしてもらうことで、心も身体も徹底的に癒やされることができます。

    自宅で自分で行う

    自分で行うアロママッサージは手軽に取り入れられ、毎日のメンテナンス、疲れた時のケアとして知っておくととても便利です。アロマケアは通常のマッサージと違ってエッセンシャルオイル自体にリラックス効果と薬理効果があるため、マッサージのテクニックがなくても肌にのせるだけでしっかりと効果を得ることができます。

    −自宅ケアの特徴−

    • 気になった時に手軽にやることができる
    • 照明や音楽等自分の好みのリラックス空間でうけられる
    • 人の目を気にせず行うことができる

     
    −自宅でのやり方−

    アロマオイルを手のひらに適量とり、体温で温めながら気になる部位に優しくのせ、軽い力加減でマッサージをします。
    通常の凝りをほぐすようなマッサージではなく、皮膚の上をなでるように優しく行うのがポイントです。その際照明を暗くしたり好きな音楽をかけたり、リラックスできる環境でゆったりと呼吸をしながら鼻と皮膚からエッセンシャルオイルを取り込みましょう。

    −マッサージのやり方ー

    基本的には手のひらで優しくなでるようにさすり、疲れが溜まっていると感じる部分は筋肉をもみほぐすように行います。ただあまり強くせずあくまで心地良いなと感じる程度にしましょう。

    身体のツボを知っている方はマッサージしながらツボ押しするのもおすすめです。ツボは3秒〜5秒かけて押し、ゆっくりと圧を抜いていくというのを3回ほど繰り返しましょう。
     
    ただアロママッサージはこれという決まったやり方があるわけではないので、自宅で行う際は自分が心地よいと感じるやり方で優しく行えれば大丈夫です。
    自分の好きな時に好きな空間で手軽に受けられる自宅ケアは、リラックスして受けることが大切なアロマケアにとって、とても良い方法です。

    <自分で行う際の注意点>

    エッセンシャルオイルは1滴1滴が非常に効果の高いオイルです。
    原液を直接肌に塗布するのは刺激が強いため必ず希釈して使用するようにしてください。

    希釈するためのベースとなるキャリアオイルと混ぜて、エッセンシャルオイルの濃度が1%以下になることを目安にブレンドします。エッセンシャルオイル1滴が0.05mlの場合、キャリアオイル10mlに対して2滴が目安となります。
    また、事前にパッチテストで肌に反応がでないか確認することも大切です。腕の内側など肌の柔らかい部分にマッサージオイルを塗り、1日様子をみてから行いましょう。

    そして3才未満の乳幼児、妊娠中の方は悪影響となることがあるため基本的にはアロママッサージは控えるようにしてください。

    [3]自分にあったアロママッサージオイルの選び方

    次にアロマオイルの選び方です。現在専門店ではなくても気軽にアロマオイルを購入できるようになっていますが、ひとえにアロマオイルといえども、ものによって中身が全然違うことがあるので、購入する時は注意が必要です。しっかりと効果を得るためにオイル選びは重要なポイントです。

    アロマオイルとは

    アロママッサージで利用されるアロマオイルとは100%植物に由来する「精油=エッセンシャルオイル」と、希釈用のベースオイルであるキャリアオイルをブレンドしたものをいいます。

    これはいっさい合成香料が含まれていないものですが、芳香用のオイルなど商品によって合成香料が入っていても「アロマオイル」として取り扱われているものがあります。

    このようなオイルは、100%植物に由来するエッセンシャルオイルと混同して扱われることもありますが、まったくの別物です。

    100%天然でないもの、合成の香が混ざっている、または100%化学香料のものには「精油」という商品名は付けられません。ですので、「アロマオイル」という表記で取り扱われることになります。

    アロマオイルの他にはフレグランスオイルやアロマティックオイルとも言われますが、アロママッサージで使用するオイルを選ぶ時には、100%植物に由来するエッセンシャルオイルで作ったアロマオイルを選ぶようにしてください。

    キャリアオイルも大切!それぞれの効果紹介


    エッセンシャルオイルを希釈するためのベースであるキャリアオイルですが、実はこれにも様々な効果があります。エッセンシャルオイルだけに注目してしまいがちですが、こちらもご自分の要望にあうものを選べば更なる効果が得られます。

    <キャリアオイルの種類>

    −代表的なもの−

    • アーモンドオイル
    • 保湿力が高く乾燥・敏感肌に栄養を与える。

    • グレープシードオイル
    • 抗酸化、細胞活性効果がありさらっとしたオイル。キャリアオイルのブレンドオイルとしても利用しやすい。

    • ホホバオイル
    • 炎症、赤みに使用でき、とろっとしていて人の皮脂に似たオイル

     
    −その他のもの−

    • 大豆(ソヤ)オイル
    • 乾燥、皮膚の細胞再生、ヒビ割れに効果

    • 小麦胚芽(ウィートジャーム)オイル
    • 抗酸化、湿疹、炎症、乾癬に使用でき老化や乾燥にも効果
      ※注意点:キャリアオイルオイルの中の10%に希釈して使用すること

    • 月見草(イブニングプリズム)オイル
    • 治癒効果、かゆみ、乾燥、ストレスに効果
      ※注意点:キャリアオイルオイルの中の10%に希釈して使用すること

    • 杏仁(アプリコットカーネル)オイル
    • 乾燥、老化肌に栄養を与える効果

    キャリアオイルもブレンドして使用することができるので、フェイシャルに使用する時は抗老化効果があるものを混ぜてみる等、使用部位別にブレンドしてみてもオススメです。希釈があるものに注意しながら好みのものを使用しましょう。

    エッセンシャルオイルの選び方

    200~300種類あるともいわれるエッセンシャルオイル。その中から自分にピッタリのものを見つけるのは大変かもしれません。

    エッセンシャルオイルを選ぶ時はまずは自分の不調の部分に効果のある香りを選ぶこと、それにプラスして嗅いだ時に好きな香りであることが大切です。効能としてはばっちりでも苦手な香りではリラックスすることはできません。

    また2〜3種類混ぜて使用することで香りは変化するので、ブレンドする時はそこも考慮して作ることも大切です。色々嗅いでいくと自分の香りの好みがわかってきます。それを知っているだけでサロンで香りを選ぶ時も参考になりますよ!効能を考えながら好みのエッセンシャルオイルを見つけましょう。

    症状にみるおすすめエッセンシャルオイルの紹介はコチラから アロマケアに必須!失敗しない精油(エッセンシャルオイル)選びのポイントと楽しみ方

    [5]より効果を高めるアロママッサージオイルを作る方法


    アロママッサージは数種類のエッセンシャルオイルをブレンドして作ることで相乗効果を生み出し、より効果が高いオイルにすることができます。ブレンドオイル作りに慣れてきたら是非様々な調合を楽しんでみましょう!
    そんな時気をつけたいのはエッセンシャルオイルのノートと相性、これを知っていれば調合に失敗する可能性がぐんと減るので、是非参考にしてみてください。

    エッセンシャルオイルのノート

    エッセンシャルオイルの香りの揮発性のことをノートといいます。これは香りの持続時間のことであり、この時間別にトップノート、ミドルノート、ベースノートの3種類に分けられます。アロマオイルを作る際には、ここに気をつけることでより香りのバランスの良いオイルを作ることができます。

    • トップノート:非常に揮発性が高く香りの第一印象を決めるオイル。つけてから30分程度持続する。
    • ミドルノート:トップより少し揮発性が低く調合の芯となるオイル。2〜3分で香り始め2〜3時間持続する。
    • ベースノート:最も揮発性が低く香りを長く持続させるオイル。2〜3時間から次の日まで残るものもある。

    ただしエッセンシャルオイルは少量でとても効果が強いものになるので、希釈の割合を守り、最大でも5種類までの調合にしましょう。

    エッセンシャルオイルの相性

    エッセンシャルオイルにはお互いに混ぜることで効果を高めあうことができる植物学上相性の良い組み合わせがあります。
    様々な種類のエッセンシャルオイルがあるので色々と試してみるのが1番ですが、香草(マージョラム、ローズマリー、ペパーミント)の仲間と柑橘類(レモン、オレンジ、ベルガモット)や花(ラベンダー、バラ、イランイラン、ジャスミン)の組み合わせは相性が良いので、まずはそこから試してみるとやりやすいと思います。

    エッセンシャルオイルを取扱う上での注意点

    最後に、これまでエッセンシャルオイルの使用方法をご紹介してきましたが、取り扱う上での注意点をご紹介します。エッセンシャルオイルは取扱い方法を守り、安全に使用してください。

    • 事前にパッチテストを行うこと
    • エッセンシャルオイルを直接肌につけないこと、内服しないこと
    • 妊娠中、3歳未満の子どもへの使用は医師の指導のもとに行うこと
    • 開封したエッセンシャルオイルは柑橘類のものは3ヶ月〜半年以内、その他のものは1年以内を目安に使い切ること
    • 子どもの手の届かないところで保管すること
    • ブレンドオイルは必ず遮光瓶に入れて冷暗所、湿気のない場所で保管すること
    • ブレンドオイルは3ヶ月以内に使い切ること(瓶に作成年月日、ブレンド内容を記載したラベルを貼っておく)

    [6]アロママッサージは身体と心の癒し

    アロママッサージは通常のマッサージと比べてエッセンシャルオイルの効能と、香りの癒やし効果によって身体だけでなく、心にも影響をおよぼすことのできるマッサージです。
    また、難しい技術がなくても手軽に自宅で楽しむことができ、その時々のライフワークに合わせて取り入れることができます。

    自分にあったエッセンシャルオイルの種類を知っておくだけでこれからのケアが楽しみになりますね!
    もちろんサロンでプロにおまかせしてゆっくりリラックスするのも良し!大切なのは自分の体調と心の状態に耳を傾けて、その時その時必要な香りを選べることです。ご自分にあったやり方でアロママッサージを楽しんでくださいね!


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