苔から採れる神秘的な精油「オークモス」の香りと効能をご紹介

オークモスは樫の木につく苔の一種で、そこから香料を抽出して使用する、苔のような香りの香料です。オークモスは精油としてはあまり耳馴染みがありませんが、甘く重い香りが特徴のシプレノートの香水には欠かせない必須香料で、多くの香水に使用されています。今回は、オークモスの香りの特徴と効能について紹介します。

2019年03月01日更新

アロマ

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[1]オークモスとは?


出典 aroma-efficacy

オークモスの「モス(moss)」は苔を意味する言葉ですが、オークモスは地衣類という菌類と藻類が共生して生まれたものであり、日本で見かける苔とは形が異なります。オークの木に垂れ下がるようにして生えているものを採取し、水を含ませた後で溶剤抽出法で香料を抽出します。

エッセンシャルオイルとして利用されることはあまりなく、主にシプレ調の香水のベースとして使用されています。

樫の木につく苔から採取される香料

オークモスはサルオガセ科の地衣類で、中欧ヨーロッパ、南ヨーロッパに主に生息しています。アメリカの先住民族は、オークモスには風邪や気管支炎、喘息などに効果があると信じ、薬として使用されていたと言われています。

オークモスを使ったシプレ調の代表的な香水はゲランの「Mitsouko(ミツコ)」、「アイスバーグ(ICEBERG)パルファム」などです。

オークモスは溶剤抽出法で採取される香料なので、精油の名前には「アブソリュート(Abs.)」と表記されることが多いです。アブソリュートは非常に高い香気をもつ物質として知られています。

[2]オークモスの香りの特徴

香水の素材として欠かせないオークモスですが、オークモス自体は苔を思わせる土っぽい香りです。自然を感じることのできる香りですが、強い香気なので好き嫌いが分かれる傾向にあります。

ウッディな深みのある香り


土や苔を連想させる香りなので、和の香りを好む人には愛される香りです。クセのある香りなので好き嫌いは分かれますが、自然の雄大さや力強さを感じることができます。

独特な強い香りである一方、他の香りとの馴染みが良いこともオークモスの特徴です。他の精油にオークモスの精油を加えることで、深みと高級感が生まれ、まるで香水のような香りになるとも言われています。自分で香水や芳香剤を作りたいという人は、オークモスの精油を使うと良いでしょう。

[3]オークモスの精油(エッセンシャルオイル)の効果・効能

オークモスはアメリカ原住民が呼吸器の薬として使っていた植物としても知られています。心にはもちろん、身体にも良い効果を与えてくれる香料です。

心を安定させる

心を静め、安定させてくれる効果があります。ストレスや不安を取り除いてくれるだけでなく、人間関係の悩みを抱えているときに効果的な香りと言われています。

消化器官を回復させる

アメリカの先住民は、オークモスを「Lung of oak(オークの肺)」と呼んで呼吸器系の薬として利用してきました。現在でも、殺菌作用、痰を取り除く効果があるとされ、風邪の症状、喘息、気管支炎など、呼吸器の不調を改善する働きがあります。

肌の炎症を緩和する

殺菌・消毒作用があり、肌の炎症を抑える効果があります。ただし、皮膚感作性が強いため、肌が弱い人や敏感肌の人にはかえって肌荒れの原因になる可能性が高いです。

[4]おすすめのオークモスの精油(エッセンシャルオイル)とブレンド

オークモスは単体でも心や体に良い効果をもたらしますが、他の精油と組み合わせることでさらに香りを楽しむことができます。

オークモスアブソリュート.5%精油/生活の木


クロアチア原産のオークモスのアブソリュートです。単体での使用ももちろん良いですが、自作香水などを作るのにも役立ちます。

オークモスの精油(エッセンシャルオイル)と相性の良い香り

オークモスはどの種類の香料とも相性の良い香りですが、特に樹木系や柑橘系と合わせるのがおすすめです。ベルガモットやオレンジと合わせると、心が元気になります。

また、シダーウッドやレモンと合わせると、呼吸器系の不調にさらに効果を発揮します。

[5]オークモスで豊かな大地の香りを感じて

香水の素材として欠かせないオークモスの香りと効果・効能について紹介しました。豊かな大地を思わせる香りのオークモスは、呼吸器系の不調を改善し、他の香料に深みを与える役割も担います。いつもの香料にオークモスをプラスして使うと、さらにアロマを楽しむことができるでしょう。

☆アロマセラピスト菊池より一言☆
香りの持続性が長い事から大切な香料原料となっているオークモス。
シプレ調で湿り気があり、コケの香りをイメージさせる心落ち着かせる香りが特徴です。現在は、アロマテラピーというより、主に高級香水の芳香成分・揮発保留剤として利用されています。溶剤で抽出されている事から、刺激性を考えると皮膚に塗布するマッサージよりも、ラベンダーや柑橘系の精油などをブレンドして香りを楽しむ方法が良いかもしれませんね。

※アロマオイル(精油/エッセンシャルオイル)を使う際の注意点
アロマオイルは医薬品ではないため、「治療」できるものではありません。ここに掲載されている内容は精油の効果効能、心身の不調改善を保証するものではありません。予めご了承ください。症状がひどい場合は医療機関を受診することをおすすめいたします。実際にアロマの香りに癒されるという方はたくさんいます。自分の体の状態や気分に合わせて上手に取り入れてくださいね。

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