香水の種類・選び方は?女性のための香水基礎知識

香水初心者の方にも香水をいくつも持っている方にも知ってほしい香水の基礎知識をご紹介。香りの種類や香水の付け方、選び方を知ることでさらに香水を楽しむことができます。香りで失敗しないためのマナーについても知っておきましょう。

香水の種類・選び方は?女性のための香水基礎知識

2017年06月30日更新

香水/フレグランス

LISA (フェリーチェ編集部)

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[1]香水の種類について

贈り物としても人気の高い香水。常に良い香りを身にまとっていたい女性にとって香水は必須のアイテムとも言えます。種類も豊富にあり、選ぶのも楽しいですよね。

実にさまざまなタイプのものがある香水ですが、実は明確に分類があるわけではありません。香りの持続時間や香水の濃度により分類はされているものの、法律などで明確に決まりがあるわけでなく、メーカーによっても分類の仕方が違っていたりします。

ここで紹介する分類、種類はあくまでひとつの目安として参考にしてください。

香水の分類

■パルファン

パルファムとも言います。エタノール濃度が15~30%と高く、少し付けただけでも強く香るのが特徴です。香りの持続時間も5~12時間程度と長め。それほど一般的でなく、価格も高価であることが多いです。

■オーデパルファン

オーデパルファムとも言います。エタノール濃度は10~15%。パルファンにもっとも近い濃度でありながらパルファンよりも低めの価格設定となっていることが多いです香りの持続時間も5~12時間程度です。

■オードトワレ

エタノール濃度が5~10%、持続時間は2~5時間程度です。ほんのりと軽やかに香るものが多く、日常的に使いやすいと言えます。

■オーデコロン

エタノール濃度が1~5%、持続時間は1~2時間程度です。もっともライトに香るので、軽く香りを楽しみたいときにおすすめ。メーカーにより低価格で購入できるものもあるので香水初心者の方にも最適です。

香りの種類

■シトラス系

レモンやオレンジ、ライムといったいわゆる柑橘系の香りです。馴染みのある香りのものも多いので、初めてでも抵抗なく使える方も多いでしょう。シトラス系の香りの香水は香りがなくなるのも早いため、軽く香らせたいときにおすすめです。

■フローラル系

フローラルとは、「花のような」という意味を持ちます。バラなど単一の花の香りのものもあれば、複数の花をイメージさせるタイプのものもあります。フローラル系の香りは可愛らしい印象を与えるので男性ウケもよさそうです。

■オリエンタル系

エキゾチックなイメージの香りです。動物性の香料などが配合されているものも多いです。オリエンタル系の香りにはセクシーな印象を抱く人が多いので、大人の女性を演出したいときにおすすめです。

■グリーン系

植物の茎を折ったときにするニオイのようなナチュラルな香りです。中性的なイメージもあり、男性でも使えます。

■シプレー系

コティという会社から発売された「CHYPRE(シプレー)」が知られています。柑橘系の香りにウッド系の香りがプラスされたシプレー系は心地よさを感じさせます。

[2]香水の選び方・買い方のポイント

デパートやディスカウントショップの香水売り場にはたくさんの香水が並んでいます。その中から、自分に合った香水を見つけるのはなかなか難しいものですよね。

香水の選び方も、香水の分類と同じく明確に決まりはありません。簡単に言えば、どれを選んでもよいわけですが、選ぶ際のポイントを押さえておけばより絞りやすくなり、失敗も少なくなります。以下で、香水を選ぶ際のポイントを紹介します。

香水を付ける目的を明確にする

どの香水を選ぶか迷ったときは店員さんにアドバイスを求めるという方法もありますが、その際、店員さんに香水を付ける目的を聞かれることがあります。

リラックスできる香りを探しているのか、体臭対策のためか、自分を演出するためか、自分を演出するためであればどのように演出したいのか、など目的がはっきりしていると、香りも選びやすくなります。

たとえば、「可愛らしい女性」を演出したい場合は甘いフローラル系の香り、「さわやかな女性」を演出したい場合はフレッシュな柑橘系の香り、といった具合です。こうなると、選ぶ香水もずいぶん絞られてきますよね。

試しづけで自分の好きな香りを見つける

目的を明確にしてそれに合わせた香水を選んでも、その香りを自分が好きだと思えなければ付けていても楽しくありません。香水は人により好みが大きく分かれるものです。

例えば同じおしゃれを演出するものでもメイクアップ用品なんかでは「発色がいい」「伸びがいい」などある程度口コミを参考にできるものですが、香水は口コミで「いい香り」と言われているものが必ずしも自分の好みに合うとは限らないのです。

そのため、香水を買う際は口コミやランキングを参考にするのでなく、実際に店舗で試しづけをして香りを確かめてから買うのがおすすめです。プレゼントに香水を送る際も、あらかじめどのような香りが好みなのかをリサーチしておくとよいでしょう。

最初はミニボトルがおすすめ

たくさんの種類がある中から「これぞお気に入り」という定番の香水を見つけるのにはなかなか時間がかかります。

好きな香りのものを買うにしても、いくつか試せるよう最初はミニボトルから購入するのがおすすめです。そのミニボトルを使い切る頃には、もう他の香水が欲しくなっていた…なんてことも、よくあるものです。

いくつかミニボトルで購入してみて、「これは長く使い続けたい!」と思えるものがあったら、大きめのボトルのものを購入しましょう。

香水を選ぶ際の注意点

●試す香りは3~4種類程度まで

香水を購入する前に試しづけをするのは大切なことですが、嗅ぎすぎには注意が必要。

人間の嗅覚は、慣れていない香りを一度にたくさん嗅ぎすぎると香りの違いを感じにくくなる特徴があります。これは「嗅覚疲労」と呼ばれるもので、香りが強いものほど起こりやすくなるとされています。

香水は香りが強いため、まさに嗅覚疲労が起きやすいと言えます。試す際は1度につき3~4種類に留め、さらに試したい場合は少し時間を置いてからにしましょう。

●時間がたってからの香りにも注目

試しづけをしてみて即「この香りがいい!」と決めるのでなく、試しづけをしてから1時間ほど時間を置いてみましょう。実は、香水は付けた直後とそこから15~30分後、30~1時間後の3段階で香りが変わるとされています。

これは、香水に含まれる成分の香りの衰え方に時間差があったり、自分の体臭と香水の香りが混ざったりするため。一般的には、「トップノート」「ミドルノート」「ラストノート」の3段階に変化するとされています。

変化は、突然香りががくんと変わるのでなく、徐々にグラデーションを描くようなイメージで変化していきます。時間を置いた香りもきちんと確認したうえで選ぶのがおすすめです。

●体調が悪い日には購入しない

香りの感じ方は体調によって変化します。疲れていたり風邪気味だったりなど体調が優れないと香りも識別しにくくなるといわれています。

香水を購入するとき、会社帰りにデパートによって購入する、という人もいるもしれませんが、香水を購入するのであれば、体調が万全な日でさらに疲れる前の午前中がおすすめです。

[3] 香水の付け方

せっかく気に入った香りの香水を買ったのであれば、その香りの魅力が伝わる付け方をしたいものですよね。香水は付け方次第で与える印象も変わってきます。

付ける部位、付けるタイミングなど、香水をうまく活用するための付け方のポイントをご紹介します。

香水の一般的な付け方

「香水の付け方」と言っても、必ずこうしなければいけない、という明確な決まりはありません。自分のこだわりの付け方があるのであれば、その付け方でももちろん構いません。

あくまで一般的に言われているのは、パルファムは点で付ける、オーデコロンは面で付ける、トワレやオードパルファムは線で付ける、という方法です。この「点」「線」「面」はビジュアルでわかりやすく、「点」はいわゆる雫で肌に1~2滴落とす付け方です。

「線」は、肌の上に細く伸ばすイメージで付けます。「面」は肌の一部にある程度まとめて付けます。

付けるのにおすすめの部位

■手首やひざの裏など

香水を付けるのにおすすめの部位は、手首、ひざの裏、お腹、ひじ、腕の内側など。香水は温度が高い状態の方が香りが出やすいので、上記のような血管が近く体温が温かい部位に付けるとよいとされています。

■髪の毛

髪の毛に付けると髪がなびくたびよい香りを放つことができ、女性としての魅力も高まります。ただし、香水の種類によっては髪に付けることで髪が傷む原因になってしまうことがあります。髪に付けるのであれば髪専用のヘア・フレングラスにしましょう。

■足

足などの下半身に付けるのもおすすめ。スカートやパンツの内側からほんのり香ります。

付けない方がよい部位

■耳や首、顔

香水の種類により、日光があたることでシミの原因になることがあります。そのため、耳や首など紫外線にさらされやすい部位は避けた方がよいでしょう。

顔に付ける人はあまりいないかもしれませんが、同じ理由で顔に付けるのもおすすめできません。特に鼻周辺に付けると嗅覚疲労を起こして嗅覚が鈍ってしまうこともあります。

■喉元

喉周辺は皮膚が薄くデリケートなため、香水でかぶれや湿疹を起こしてしまう可能性があります。

■汗や皮脂が出やすい部位

わきの下、頭など汗や皮脂の分泌が盛んなところは避けましょう。香水の香りと汗・皮脂のニオイが混ざってかえって不快なニオイになってしまうことがあります。

■洋服

スカートなどに香水を付けると、風になびいたときなどによい香りがしそうですよね。しかし、洋服に直接香水を付けるのはあまりおすすめできません。

香りが洋服に染みつきすぎて洗濯しても香りが残ってしまったり、場合によってはシミになってしまったりする可能性があります。洋服に直接付けるよりは、上で紹介したように、足やお腹など肌に付ける方がよいでしょう。

香水を付けるタイミング

香水は、付けてから時間を追って香りが変化していきます。変化は大きく3段階で表され、トップノート、ミドルノート、ラストノートと呼ばれます。

この3段階でグラデーション状に変化していくのです。ラストノートは香水によってどの程度の香りが残るかの違いが大きく、数時間香りが続くものもあれば数日香りが続くものもあります。

この3段階の中でも特に安定してよい香りを放つのがミドルノートの段階と考えられています。ミドルノートに変化するのは香水を付けてから10~20分後が一般的とされているので、自分を演出したい場所に着く10~20分前に付けておくとベストと言えます。

例えばデートのときなどは、家から香水を付けていくのでなく、待ち合わせ場所に10分前に着くように行って化粧室などで香水を付ける、などの工夫をしてみるとよいかもしれませんね。

香水を付ける際に注意が必要なTPOとは

どんなによい香りでも、時と場所(TPO)によっては、周囲や相手を不快にさせてしまうことがあります。香水を付ける際に特に注意したいシチュエーションを知っておきましょう。

≪お通夜・お葬式・お見舞い≫

お通夜やお葬式といった哀しみの場やお見舞いには香水を付けていくのは避けましょう。こういった場はおしゃれをしていく場所ではありません。

もちろん身だしなみに気を遣うのは大切ですが、自分を演出する必要はなく、かえって不謹慎だと思われてしまいます。お見舞いで病院に行くときなども香水は控えましょう。

密閉されている病室では香りがこもりやすく、強い香りで気分が悪くなってしまう患者さんもいるかもしれません。

≪食事の席≫

友人たちとワイワイ楽しむような食事会ならまだしも、本格的に食事を楽しむ席に香水を付けていくのはおすすめできません。食事は嗅覚でも楽しむもの。香水の香りに邪魔されて食事が美味しく感じられなくなってしまう可能性があります。

どうしても付けていきたいのであれば、素材の香りを邪魔しないくらいのさりげない香りに留めておいてください。

≪オフィス≫

長時間同じ人たちと過ごすことが多いオフィスも注意が必要なシチュエーションです。香りの感じ方は人によって違うので、自分にとって心地よい香りでも他の人には好きでない香りだったり強すぎる香りだったりすることもあります。

最近では、「スメハラ(香り・ニオイによって周囲を不快な気分にする嫌がらせ)」なんて言葉も出てきています。オフィスに香水を付けていくのであれば、クセがなく香りが強すぎないものにしておきましょう。

≪妊娠中の友人と会うとき≫

妊娠中、特に妊娠初期はニオイに敏感になります。これまでは平気だった香りも一時的に苦手になり、吐き気をもよおしてしまう妊婦さんもいます。

どのような香りが苦手になるか、また、どの程度苦手になるかは個人差がありますが、妊娠中の友人がいる場所には念のため香水は付けないで行くことをおすすめします。

[4]香水の保管方法

化粧水と同じように複数の成分が配合されている香水。そうそうすぐに無くなるものではないので、劣化などが気になりますよね。香水の正しい保管方法とはどのようなものでしょう。

香水は劣化する

香水には消費期限が書かれていませんが、保管状態によっては劣化してしまうことがあります。気を付けたいのが、温度変化と光、酸素です。温度変化が激しい環境に置いておくと、香水の内部で化学反応が起こり変質してしまうことがあります。

紫外線も同じく化学変化を招く可能性があります。直射日光はもちろん、蛍光灯の光にも紫外線は含まれているので、室内でも注意が必要です。

香水の保管方法

できるだけ一定の温度の環境で、直射日光や蛍光灯の光を避けて保存しましょう。理想は常に低温が保たれている環境。

冷蔵庫やワインセラーでの保存はおすすめです。ただし、冷蔵庫に保管する際は食品と間違えて子どもなどが口にしないよう注意してください。

酸素に触れることで起こる酸化を防ぐためにも、使用したら必ずキャップを閉めることも重要です。

香水の使用期限について

香水は法律的には化粧品に分類されます。化粧品の使用期限は未開封の状態で3年がひとつの指標となっています。ただ、気になるのは開封後の使用期限ですよね。これに関しては明言が難しいのが本当のところです。

香水は保管方法によって状態が変わるうえ製品によって配合成分もさまざまなので、一概にいつまで、とは言いにくいのです。古い香水が使えるか確かめる際は、目と鼻で確認し、そのうえで使えるかを判断しましょう。

[5]香水の基本を知ることでより魅力的な使い方ができる

どの香りがよいかを選ぶのも大切ですが、香水を上手に活用できるかは自分次第。香水の種類や付け方、マナーといった基本を知ることでより魅力的に自分を演出できます。よい香りがすると気分も明るくなるもの。上手に使って香りと演出を楽しみましょう。

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