日本未発売!パリ発ラグジュアリー香水ブランド 『MEMO(メモ)』のご紹介♪

香水の発祥地として名高いフランス。首都パリでは、バリエーションに富んだたくさんの香水のブティックがあります。その中でもモダンな外観で目を引くのが『MEMO(メモ)』という香水ブティック。日本には全くないようなヨーロッパならではものが数多くあります。今回は流行最先端のパリで生まれたパフューマリー、香りの個性が光る『MEMO(メモ)』の情報を現地からお届けします!

2019年07月02日更新

香水/フレグランス

大内 聖子   FELICE ライター

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[1]『MEMO(メモ)』ってどんなブランド?

CHANEL(シャネル)の本店があることでも有名なパリのカンボン通り。この辺りはラグジュアリーブランドがひしめき合っていて、ゲランやアニック・グタール、セルジュ・ルタンスなど、有名香水ブランドの本店がたくさんあります。

この地でフレグランス店を巡ることは、フランス人の香りに対する意識の高さと、こだわりを知ることにもつながり、毎回のように心が弾む思いです。そしてブティックの内装の芸術性の高さはまるで美術館を訪れているかのよう…。

その一等地にある『MEMO(メモ)』は、2007年にMolloy(モリー)夫妻によって設立されました。パリでは比較的新しいパフューマリーです。

妻であるClara・Molloy(クララ・モリー)はスペインのイビサ島をルーツに持ち、これまで世界各地を旅行したそうです。のちに彼女は「22人の調香師」という書籍を出版したことがきっかけで香りの世界に入り、自身もプロデューサーとして香りのブランドを作ることとなります。


出典 memoparis.com/

『MEMO(メモ)』のコンセプトは香りで「旅」すること。世界中の魅力的な都市にインスパイアされた香水を発表し続けています。香水だけではなくホームフレグランス、キャンドル、バスグッズ、ボディクリームなど、香りに関するアイテムが充実しています。

『MEMO(メモ)』の名前の由来は“想い出”の意味の“MEMORY”からきているそう。

ユニセックス系の香水が非常に少ないフランスの香水ブランドの中で、レザー系の香りを中心にユニークな香水で個性的なパリジェンヌ達を惹きつけています。

[2]ユニークな専属調香師

出典 memoparis.com/

さて『MEMO(メモ)』では、Aliénor Massenet(アリエノール・マッサネ)という女性の専属調香師が活躍しています。

ハンガリーにルーツを持ち、画家である叔母、薬剤師である祖父母、そして転勤族だった両親のもとで彼女もまた世界中を旅したそうです。幼少期からスピリチュアルに関心のあった彼女は、嗅覚が五感の中でも一番発達していたそうです。

フランスでは大変規律の厳しいカトリックの学校に通いましたが、その中では少し反逆的な少女だったようです。常識やルールに疑問を感じ、他の子供たちがピアノを練習するなかいつも彼女は一人きりで嗅覚を鍛えたのだとか。12-13歳ころになると、学校に行く途中ですれ違う人がつけている香水の原料を想像する、という一人遊びをしていたそうです。

“調香は芸術”というフランス文化で調香師となるべく生まれたような彼女。Aliénor Massenet(アリエノール・マッサネ)にとっての一番の感情表現のツールは香水なので、何かを伝えたいときには、文字を書くように香りで表現するそうです。

男性のスター調香師が多いフランス。従来の調香師界で、一線を画した彼女のような女性調香師は、現代を代表する新しい女性アーティストとなっているそうです。

[3]個性が光る店内と商品の数々

ブランドコンセプトでもある「旅」をテーマにした店内

出典 instagram.com/p/BEgaNWcm6Ca/?igshid=17221w9axpx1k

こじんまりとした路面店の店内に入ると、無駄をそぎ落としたようなシンプルな内装に他の香水ブティックとの違いを発見することができます。コンセプトが「旅」というのもあって陳列棚にスーツケースを使用しています!

『MEMO(メモ)』が最も得意としているのはレザー(革)系の香りです。旅行に必需品のスーツケースからもインスパイアされているという、なんとも徹底したブランドコンセプトです。

発表している香水の数は全29種類。その中でレザー系の香水はなんと10種類にも及び、本格的なジェンダーレスのパフューマリーです。

レザーの香りに挑戦

以前から日本ではメンズ以外にあまり馴染みのない、レザー系の香りに興味があった私は、店員さんのアドバイスのもと全種類を試してみることにしました。

フレンチブランドでは奇をてらった名前の香水も多いのですが、『MEMO(メモ)』のネーミングはいたってシンプルです。ひと目でその香水のテーマや「目的地」が分かります。

ところが名前やボトルデザインがシンプルだからと驚くなかれ。それぞれの香りはかなり複雑な仕上がりとなっていました。実際に試した10種類のレザー系の香水のラインナップです。

Moroccan Leather
African Rose
French Leather Rose
Eau de Memo
Moon Leather
Moon Fever
Italian Leather
French Leather
African Leather
Irish Leather

 

最初の印象はどれもパンチのきいたスパイスの香りが目立ちます。ところがあまりに複雑すぎて、各香水の名前と香りがリンクせず戸惑いました。香りが横にふわっと広がらず、下に向かっていくような重厚感があったのです。

そこで私は店員さんに香りの成り立ちを聞いてみました。

待ってました!かのように満面の笑みでレザー系の香りのコンセプトを答えてくれました。

「例えば一番最初に試した、Moroccan Leather(モロッカンレザー)は、モロッコの建築や空の色のシンボル、青をイメージしています。でもさわやかな青ではありません。モロッコ王朝の栄枯盛衰を表現するには繊細さと力強さが必要だったんです。モロッコ山脈が原生地の可愛いアイリス(あやめ)の茎のバターと、モロッコで盛んに取引されていたレザーとジンジャーの香りをミックスさせるのに成功しました。」

アイリスバターが原料とはなんとも珍しい一品です。そしてモロッコの歴史をも掘り下げて考え抜かれた、絶妙な香りのハーモニーだったのですね!奥行きがあり重厚感のある香りの正体がここで判明して、一気に腑に落ちた感動の瞬間でした。

疑問が晴れた私はさらに「旅がコンセプトということですが、『MEMO(メモ)』の香水にはその都市の過去の歴史にもインスパイアされていますか?」と質問してみました。

「その通りです!」と質問が終わらないうちに一つ返事で答えてくれました。二人とも笑顔になった瞬間でした。こうなると他の国の歴史がどのように香りで表現されたのかとても気になります!

例えばIrish Leather(アイリッシュレザー)は、ケルト文化の神聖さをジュニパーで表していて、アイルランド革命の大胆さを「馬具」をイメージしたレザーの香りで表現しています。ソフトとハードが見事に融合していて、どれも傑作と言える香水でした。

二つの相反する香りの融合

さて、ひと通り香りを試してみて特徴的だったのは、店員さんも言っていた通り、一つの香水の中に相反する二つのメインの香料が存在していて、それぞれの個性を時間別に表現しながらもラストノートにばっちりとレザーの香りが残るということでした。

『MEMO(メモ)』の専属調香師、Aliénor Massenet(アリエノール・マッサネ)は、YING&YANG(インアンドヤン:フランス語で陰陽を意味します)を重要視していて、奥深い陰陽の世界観を香水の中で表現するという匠の技を発揮しています。

そして旅を連想させるスーツケースで目的地に連れて行ってくれる、というモットーのもと、一貫してレザーの香りが終着点になっているのです。

当初はブティックのシンプルな外観に興味を持ち、日本であまりないレザーの香りを試してみたいというライトなきっかけで知ることになった『MEMO(メモ)』というパフューマリーですが、この素晴らしい個性と唯一無二の世界観にすっかり虜になってしまいました。

[4]どんな人に『MEMO(メモ)』の香水がおすすめ?

そんなニッチなパリの香水ブランド、『MEMO(メモ)』には香水だけでなく、ホームフレグランス、キャンドル、バスグッズ、ボディクリームなど香りに関するアイテムがたくさんあります。

その中でもユニークだったのが、『MEMO(メモ)』オリジナルのトラベルケース。10MLのトラベルサイズの香水も販売していて、旅先でもその香りを楽しめます。

出典 instagram.com/p/BlayA7XnWdt/?igshid=1fj6ruoq28ur5

個性的でニッチな香りが特徴の『MEMO(メモ)』は、好きか嫌いかがはっきり分かれるブランドだと思います。

どんな人に『MEMO(メモ)』の香水がおすすめかまとめてみました。

・メンズライクな香りを探している方
・日本で周りと差をつけたい独特な香りを探している方
・旅人
・トップノートからラストノートまで香りの変化をはっきりと楽しみたい方
・自分の大好きな国があり、その都市にちなんだ香水を試してみたい方

 ※現在発表されている、インスパイアされた都市の香り:パリ、ローマ、ダブリン(アイルランド)、サバンナ、エチオピア(アフリカ)、グラナダ(スペイン)、イルハ・ドメル島(ブラジル)、エジプト、モロッコ、中国、インドネシア、ペルシャ(現在のイラン)

などなど。特に歴史好きで香りにも興味があるという方には一度試していただきたい香水です。

ただ、個性的な香りなのでギフトには向いていないかもしれません。

10MLのサンプルサイズも販売されていて、オフィシャルサイトでは日本への配送も可能ですので、気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。

>>公式ホームページはこちら

[5]新たな香りとの出会い

たくさんの国で、様々なブランドから香水が発表されていますが、香り好きな方にとってまだ誰も知らないようなニッチな香水を発掘することは楽しみの一つですよね。

信頼のおけるネームバリューで探すことももちろんですが、何となく旅先で発見した香水ブティックで、運命の香りに出会えることもあるかもしれません。

「旅」をコンセプトに、それぞれの土地にちなんだ斬新な香りを発表し続ける『MEMO(メモ)』の新作は、中国をテーマにしたWinter Palace(ウィンターパレス)。

冬の万里の長城と、中国のシンボルであるドラゴンを香りで表現しているそうです。

世界中を香りで旅する『MEMO(メモ)』は、いつかきっと日本の香りも発表してくれることでしょう…!どんな香りになるか期待で胸が膨らみます。

パリへの旅行を計画されている方はぜひお店に足を運んでみてくださいね。運命の香りが見つかりますように♪

【MEMO】パリ本店 24 rue Cambon 75001 Paris
フランス語・英語対応可


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