パリでニューオープン!キュートな石鹸のお店『 Les Douceurs D’Anita(レ・ドゥサー・ドゥアニタ)』の潜入レポ

フランス製の石鹸は香りの良さだけでなく、パッケージのデザインもキュートでお部屋に置いておきたいアイテムの一つですよね。私が暮らしているパリの中心地にある『Les Douceurs D'Anita(レ・ドゥサー・ドゥアニタ)』は、2019年5月に新しくオープンした石鹸のセレクトショップです。今回はこのブティックの若手マネージャー、Matysse(マティス)さんに「石鹸に対する想い」と「フランス人の香りへのこだわり」をインタビューしてきました♪パリでも珍しい石鹸のセレクトショップの魅力をご紹介します!

2019年07月30日更新

香水/フレグランス

大内 聖子   FELICE ライター

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[1]Les Douceurs D’Anita(レ・ドゥサー・ドゥアニタ)ってどんなお店?

ノートルダム寺院のほど近く、パリ5区にあるセレクトショップ『Les Douceurs D’Anita(レ・ドゥサー・ドゥアニタ)』は、2019年5月中旬に産声をあげたばかりのとても素敵なブティックです。

もともとは、ブティックのマネージャーであるMatysse(マティス)さんの祖父母が経営していたÀ L’Épi D’or(ア・レピ・ドア)というバスルーム専門のインテリアショップでした。

彼はこのお店をベースに、石鹸をはじめ美容オイル、ボディクリーム、香水を取り扱うセレクトショップとして生まれ変わらせたそうです。

Les Douceurs D'Anita(レ・ドゥサー・ドゥアニタ)

明るく奥行きのある店内。入りやすいアットホームな雰囲気が特徴です。この素敵な店構えと商品に惹かれた私は、パリジャンの若手マネージャー、Matysse(マティス)さんにこのお店初となるインタビューをしてきました。

パリでも珍しい石鹸のセレクトショップである『Les Douceurs D’Anita(レ・ドゥサー・ドゥアニタ)』の商品香りへのこだわりについて、たっぷりご紹介します!

Les Douceurs D'Anita(レ・ドゥサー・ドゥアニタ)
▲マネージャーのMatysse(マティス)さん

[2]パリのインテリアショップと石鹸をコラボしたワケ

Q、バスルーム専門のインテリアショップと香りのコラボ、というアイデアはとても素敵ですね。なぜ『L’Épi D’or(ア・レピ・ドア)』さんとご一緒に?

良い質問ですね!ありがとうございます。実は母体となっている『L’Épi D’or(ア・レピ・ドア)』は、私の祖父母が1963年にこの場所で始めたものなんです。

バスク地方(フランスとスペインの国境近くの町)生まれの祖父とイタリア出身の祖母がパリで出会いました。

祖母はアール・ヌーヴォーに刺激を受け、昔から建築・特にインテリアに興味があったそうです。そして祖父とともに“バスルーム”に注目し、バスルームに関係するラグジュアリーなアイテムの販売を開始したんです。

1960年代はまだ大量生産の時代ではなく、手作りが主流でしたので、祖父母は“長く使えて見た目も美しい”ハイクオリティな商品を作り続けました。

アール・ヌーヴォーの美術にインスパイアされたものが多いですね。パイプやドアノブ、洗面台など細部までこだわったアイテムは今でも販売しています。

私はこの家業と“ハンドメイド”の精神を引き継ぎたいと強く思っていました。パイプや洗面台というアイテムだけだと、硬い感じがするでしょう?

そこに石鹸や美容グッズ、香水などソフトタッチなアイテムを置くことによって、より良いライフスタイルを提案したかったのです。

もちろんバスルームの専門店ですから、このコラボはごく自然で当たり前のようにリンクしたんです。

[3]Les Douceurs D’Anita(レ・ドゥサー・ドゥアニタ)がセレクトするアイテムの特徴

Q、石鹸をはじめとして美容オイルやボディクリーム、香水などたくさんセレクトされていますが、共通するコンセプトは何ですか?

コンセプトは全て“自然をリスペクト”したものです。私たちはナチュラルでハンドメイドであることにいちばん重きを置いています。天然、そして自然であることは尊いものです。

赤ちゃんや皮膚病の方にも安心して使えるアイテム、100%フランス製のもの、そして無名のアーティストが作っているものなどを厳選しています。

まだ知られていないブランドで、やはり“ハンドメイド”にこだわるアーティストが作る商品を紹介したかったのです。

Q、メインの商品、こちらの石鹸の特徴を教えて下さい。

この石鹸は全てフランスで採れた原料を使用しています。バリエーションに富んだ種類の中から、お客様に楽しんでチョイスしてもらえるようにしています。

これらの石鹸のシリーズは、他の石鹸より香りが強いのが特徴です。シンプルな香りの石鹸とは違い、高級ワインのように複雑な香りです。

そしてこの魅力は香りと香りのマリアージュに成功したことです。

例えばバニラとバーボンの香りをミックスさせた石鹸を作ることによって、今まで経験したことのない香りをお客様に試してもらい、良い意味で人々を驚かせたかったのです。

ブルーベリー×ムスクの香り、カシス×グレープフルーツの香りの石鹸はとても良いマリアージュでお客様に人気です。

石鹸1スライス(約120g)で7.9ユーロ(約990円)と、値段も手ごろです。その場でカットしています。

他には石鹸シャンプー、ボディバター、美容オイル、香水の取り扱いもあります。一切ケミカルなものを使用していないので、環境のことも常に考えています。

この美容オイルはモロッコ産のもので、それぞれ効能が違います。

例えばアーモンドオイルは妊娠中の女性のストレッチマーク(妊娠線)を和らげる効果があります。麻のオイルはアンチエイジング用として効果的です。ホホバオイルは特に保湿効果があるので、ベースメイクの時の化粧下地としてもおすすめです。

私たちは女性の味方です!

[4]フランス人の香りにまつわるお話

Q、日本では香水に対して好意的な人もいますし、「スメルハラスメント」という言葉があるようにネガティブな感情を抱く人もいます。フランス人として、「嗅覚」と「フランス製の香水」についてどう思われますか?

嗅覚についての考え

文化の違いも少しありますが、「嗅覚」は五感の中でも突出して感度が高く鋭いものですね。

脳がダイレクトに刺激されるので、それによって好き嫌いが分かれるのは自然ですし無意識の領域のものです。こればかりは科学より感覚の方が優っているとうことでしょう。

「Madeleine de Proust(マドレーヌ・ド・プルースト)」(※)というフランス人なら誰もが知っている表現があるように、「嗅覚」は他の感覚よりずば抜けて記憶力が良いですね。

※「Madeleine de Proust(マドレーヌ・ド・プルースト)」
フランスの作家、マルセル・プルーストが著書『失われた時を求めて』の中で語り手が口にしたマドレーヌの味をきっかけに幼少期の家族の思い出がよみがえることから、香りによって記憶がフラッシュバックすることを「プルースト効果」と呼ぶように。フランスではそのまま「Madeleine de Proust(マドレーヌ・ド・プルースト)」と言います。

 

フランス製の香水に対しての考え

香水は“言葉”だと思っています。感情に強く訴えかけ、記憶を呼び覚まし、人を惹きつけるツールです。

誰かが魅力的な香水を着けていたら、「どこの香水ですか?」なんて話しかけてコミュニケーションがとれる時もあります。

そしてフランスのパフュームメゾンは本当に魅惑的で、まるで魔法のような香りを創り出していますね。香水は芸術ですから、時には詩的で、また時には絵画のような一面があります。

例えばですが、とある有名パフュームメゾンを「ゴッホ」という画家に例えます。もう一つのパフュームメゾンを「ピカソ」に例えます。絵を一目見た時に、「ゴッホらしい」「ピカソらしい」と誰もが気づくはずです。

フランスの香水もそれぞれのパフュームメゾンごとに香りの性格にはっきりとした違いがあるので、選ぶときに迷いはないですね。1つも似ていませんから。

私たちは独特なフランスの香水を誇りに思っていますよ!

[5]『Les Douceurs D’Anita(レ・ドゥサー・ドゥアニタ)』が香りのブティックとしてこれから目指すこと

Q、今後はお客様にどんな商品をお届けする予定ですか?

もともとバスルームに関する商品を販売していますから、タオルやマットも仕入れて、充実したバスルームの提案をしていきます。もちろん美容グッズの種類も増やしていきたいです。

個人的に考えていることもあるんですよ。

今、モロッカンオイルを取り扱っていますが、実はモロッコの辺境地にはオイルの製造だけでしか生計を立てられない貧しい女性たちがいます。その地方のオイルはとても品質の良いものです。

モロッコの女性支援のために、我々はオイル職人たちと提携して稀少なモロッカンオイルを仕入れ続けます。将来的にはモロッコの女性の人権を守るお手伝いをしたいと思っています。

[6]パリの新しいスタイルのブティック


出典 picdeer.com/lesdouceursdanita

前衛的でモダンな香りのブティックが多いなか、今回インタビューさせていただいた『Les Douceurs D’Anita(レ・ドゥサー・ドゥアニタ)』は古き良き時代のアイテムと最新のアイテムを織り交ぜた、パリでもレアな香りのセレクトショップです。

家族経営ならではの温かさに加え、「フランスの良いものをずっと伝え続けていきたい」という確かな信念もありました。

品質の良さもさることながら、ブティックの可愛らしい雰囲気は一見の価値ありです。

パリにご旅行の際はぜひ立ち寄ってみてくださいね。家族のみなさんが素敵なおもてなしで迎えてくれるでしょう。

>>オフィシャルインスタグラムはこちら

【取材協力/Les Douceurs D’Anita(レ・ドゥサー・ドゥアニタ)】
17 rue des bernardins, Paris
フランス語・英語対応可


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