芸術の秋、シーン別に解説!香りのつけ方とおすすめフレグランス12選

厳しい暑さも少しずつ和らいで、秋の気配を感じる今日この頃。“秋”と言えば、みなさんは何の秋を連想しますか?スポーツの秋?それとも食欲の秋?いろいろありますが、今回は“芸術の秋”に着目したおすすめフレグランスをピックアップしました。アートシーン別に似合う香りやつけ方のコツなどについてもお話します♪

2019年09月13日更新

香水/フレグランス

ぱやこ   FELICE ライター

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[1]季節を意識した香り選び

湿度の高い日本の夏は香水ラバーには難しい季節ですが、になると少しずつ気温も湿度も下がり、フレグランスが生き生きと香る季節になっていきます。

香りは、湿度が高いと重くしつこく感じるもの。そこで夏の終わりから秋にかけては、季節の移ろいとともに少しずつ甘さを足していくように香りを選ぶとよいでしょう。

たとえばまだ気候が不安定な秋のはじめには、ベチバーやパチュリ、ウッディ系などのグリーンを思わせる香りで落ち着いた涼やかさを演出。

秋本番の10月頃には日本人にも馴染み深いキンモクセイの香りや、芳醇な果実を思わせるフルーティな香りがおすすめです。

少しずつ冬の足音が聞こえ始め、風が冷たくなってくる晩秋は、ローズやジャスミンなどの王道フローラルにムスクやバニラ、トンカなどを重ねた、ふくよかな甘さを含んだ香りが合うでしょう。

ひとくちに“秋”と言っても、数か月にわたって季節の移り変わりを楽しんでいけるのが日本の四季のよいところ。気候や気温に合わせた香りを選びつつ、次に“芸術の秋”にふさわしい香り選びのコツを見てみましょう。

[2]アートと楽しむ香りの基本

絵画や音楽など、五感を磨くアートとともに楽しむなら、香りも上質なものや創り手のこだわりがうかがえるアーティスティックなもの、長い間世界で愛されている名香など、流行や見栄えに捉われない、確かな品を選びたいところ。

また、秋全体を通して香りのキーノートとしたいのは「シプレノート」

語源は「キプロス島」を指すフランス語で、シプレノートとは、ベルガモットなどの柑橘類をアクセントに、ローズやジャスミンのフローラルを中心に据え、ベースにはパチュリやベチバー、オークモスといったウッディ・グリーンな香料を使った香調です。

香りのイメージはひと言で言うと、落ち着いた品のある大人の香り

それぞれの香料のバランスによって、知的に見えたり奥ゆかしさを感じられたり、格式高いイメージを与えたり、ミステリアスな雰囲気になったり・・・と、さまざまな顔を持つ奥の深い香調です。

そんなシプレノートは、まさに“芸術の秋”にぴったり。

ただし、枯れ葉が舞い落ちる寒い晩秋につけすぎると淋しい印象を与えることもあるので、[1]でご紹介したように気温や湿度の変化に合わせて調整できるといいですね。

以上を踏まえて、次にシチュエーション別に見る“芸術の秋”のおすすめフレグランスと香りのつけ方をご紹介します。

[3]美術館での絵画鑑賞

美術館では、基本的に作品を見るために自身が空間を移動します。動き回るという動作が伴う場合、香りはその人の動きとともにふんわりとさり気なく香ると印象的。

つける香りの種類もさることながら、香りをつける部位にもコツがあります。

おすすめは足首、ひざの裏、手首など、身体の中でもよく動かす部位。そこにポイントで数プッシュずつつけるのが良いでしょう。

また背中全体にワンプッシュすると、バックからひっそり漂う香りのオーラが作れます。

美術館には多くの人がいますが、空間が広く、それぞれが動いていてずっと人と近くに接するわけではないので、多少個性的な香りでも冒険して使ってみて。

美術鑑賞におすすめのフレグランス

ヴェチヴェリオ オードパルファン(ディプティック)


出典 gpp-shop.com/shop/g/g2133008/

まだ残暑厳しい初秋には、甘さ控えめのユニセックスな香りがおすすめ。

ヴェチヴェリオにはオードトワレとオードパルファンの2種類がありますが、特にオードパルファンは、ハイチ産の上質なベチバーを中心にグレープフルーツのアクセントが効いたウッディ・グリーンで、自然の力強さがありながらも、肌にのせるとしなやかに感じる不思議なニュアンスがあります。

モダンアートなどのエネルギッシュな作品を楽しむなら、こんなつかみどころのない魅惑の香りでバランスを取って。

 

ミツコ(ゲラン)


出典 fragrantica.com

言わずと知れた世界的名香「ミツコ」。ゲランの偉大なる3代目調香師 ジャック・ゲランが、「ラ・バタイユ」という物語に登場する日本人女性から着想を得て作られたシプレ・フルーティの傑作です。

落ち着いた凛とした香りの中に女性の持つ情熱が垣間見えるようなピーチをあしらったシプレの香りは、あえて西洋絵画に合わせて身につけることで、当時ヨーロッパで人気の高かったジャポニズム文化を体感できそう。

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ス ソワール ウジャメ(グタール)

 
出典 cahiersdemode.com/ce_soir_ou_jamais/

ブランド創設者のアニック・グタールが、13年という長い歳月をかけて完成させた究極の薔薇(バラ)の香り。これが彼女の遺作となりました。

世界各地の香り高いローズを束ねたその香りは、時に野生的でありながらも甘く、笑顔がほころんだような明るさと気高さがあります。

むせかえるような花の美しく甘い香りは、ルノワールやモネといったいわゆる印象派の、明るく柔らかい色彩の絵画にきっとよく合うはず。

 

[4]コンサートホールでのクラシック音楽やバレエ鑑賞

クラシック音楽のコンサートやバレエなどを鑑賞する時、観客は数時間座りっぱなしの状態になります。

隣の人との距離も近いため、香りの扱いに慣れていないうちは、濃厚すぎる香りや個性的すぎる香りは避けた方が無難です。また、香りをつける部位にも注意しましょう。

基本的に人の鼻に近い上半身にはつけず、足首、太もも、ウエストなど、服で隠れる部位につけるのがおすすめです。

また、香りをつけるタイミングも、演奏会開始直前は避け、つけてから20~30分以上経ってから着席できるように逆算してつけると、演奏中には穏やかな香りがほのかに広がって、ゆったりした気分に浸れます。

クラシック鑑賞におすすめフレグランス

イディール オーデパルファン(ゲラン)


出典 guerlain.com/int/en-int/fragrance/womens-fragrances

“純愛”“理想的な恋愛”の意味を含む香りは、ジャスミンやローズを軸に、ホワイトライラック、オレンジブロッサムなどのフレッシュな花で織りなすブーケのような、喜びに満ちたシプレフローラル

明るさと落ち着き、清潔感のバランスの取れた香りはビジネスシーンにも使えるので、仕事終わりにリタッチして夜のコンサートのお供にするのにおすすめ。

 

パリ ヴェニス レ ゾー ドゥ シャネル オードゥ トワレット(シャネル)


出典 chanel.com/us/fragrance/

「レ ゾー ドゥ シャネル」という比較的新しいシリーズの1つで、なかでもこの「パリ ヴェニス」は一番ロマンティックな香り

メインはネロリでベースにバニラやトンカビーンなどの甘い香料が使われているのですが、軽やかな香りでふわっと優しく広がり、くどさがありません。
切ない恋を思わせる香りは、まるでロマンティックなショパンのピアノの調べのよう。

香りの持続が3時間程度のオードトワレなので、ちょうどコンサートの間だけ香るという気軽さも魅力です。

 

ニュイドゥセロファン オードパルファム(セルジュ・ルタンス)


出典 sergelutens.jp/brand/item/2/195/

キンモクセイの甘い香りが印象的な「ニュイドゥセロファン」。1枚ヴェールをまとったような繊細さと、手に取ったら壊れてしまいそうな儚さがあって、美しくてつい見入ってしまう・・・それはまるで鍵盤の上を舞う1匹の蝶の羽根。

みずみずしく清らかで透明感のある香りは、夢の世界へといざなうラヴェルやドビュッシーなどのフランス音楽によく合います。

 

ミス ディオール オリジナル(クリスチャン・ディオール)


出典 fragrantica.fr/parfum/Christian-Dior/Miss-Dior-Original-Extrait-de-Parfum-26209.html

ピンクボトルにリボンが可愛らしいディオールの代表作「ミス ディオール」ですが、ここではあえて「オリジナル」を選びましょう。

クリスチャン・ディオールが初めて手掛けた元祖「ミス ディオール」からリモデルされて今なお生き続ける歴史ある香りは、ジャスミンの効いた上品な奥ゆかしさがあり、クラシックコンサートにはまさにうってつけ。

若い女性にも臆せずつけていただきたい、正統派グリーンフローラルシプレの名香です。

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アイリス プリマ オードパルファム(ペンハリガン)

 
出典 jetsetfashionmagazine.com/wordpress/beauty/my-interview-with-kris-dembinski-penhaligons-london

バレエの鑑賞なら、パウダリーなアイリスにジャスミンやサンダルウッドが香る「アイリス プリマ」をまとって気分を高めてみては?

鮮やかな物語の幕開け、舞台上で華麗に舞うプリマから、舞台裏や劇場のクラシカルな趣を彷彿させるラストまで、くるくると表情を変えるドラマティックな香りです。

華やかな物語は、トウシューズをイメージした柔らかなレザーノートで終演となります。

 

[5]お家でのんびり、読書や映画鑑賞

休日や秋の夜長、ゆっくり部屋で読書や映画鑑賞などを楽しむ時は、思い切り好きな香りを全身にまとって世界観に浸ってみてはいかがでしょう?

作品の舞台になった土地を連想させる香りや、登場する人物をモチーフにした香りを使ってみるのも、より作品との融合がはかれて面白そうです。

また、身体にまとうフレグランスだけでなく、お香ディフューザーキャンドルなど、ルームフレグランスを使って3Dな香りの世界を満喫できるのも、自宅ならでは。

気の向くまま、自由に香りを楽しみましょう。

読書や映画鑑賞におすすめのフレグランス

パチュリ パッチ オードトワレ(ラルチザン パフューム)


出典 artisanparfumeur.com

混沌としたアジアの街、退廃的なムード、そうしたけだるさを感じさせる「パチュリ パッチ」をたっぷり身につけながら読みたいのは沢木耕太郎著の「深夜特急」。

パチュリとサンダルウッドが香るスモーキーな空間が、一気に熱気渦巻く亜熱帯への旅の世界へといざなってくれます。

 

アマリア(フエギア1833)


出典 harrods.com/en-gb/fueguia/amalia-eau-de-parfum-p000000000006370394?colour=Multi

季節の移ろいとともに、少しセンチメンタルな気分になった時は、いつか見た古いラブストーリーの傑作映画をもう一度・・・。

「アマリア」が持つ、ふくよかで甘美なジャスミンの香りで部屋をロマンティックに包み込めば、気分はすっかりプリンセス。

日頃、周りを気にしてライトな香りしかつけられないような場合でも、自宅なら誰にも気兼ねせずにつけられます。

時には美しい香り名作の世界観に心置きなく酔いしれて。

 

イングリッシュ ペア & フリージア セントサラウンド ディフューザー(ジョー マローン ロンドン)

 
出典 collinsandhayes.co.uk/style-journal/our-pick-jo-malone-essentials/

ジョー マローンの人気フレグランスも、普段使いのコロンではなく、部屋専用のフレグランス ディフューザーで楽しむとまた違った印象に。

洋ナシのみずみずしい甘さを支えるパチュリが効いた爽やかな香りは、秋の湿度が落ち着いてきた空気によくなじみます。

香り方の強弱をスティックの数で調整できるのもディフューザーの魅力の一つです。

 

フレグランスキャンドル 各種(ディプティック)

キャンドルの炎のゆらぎは、見つめることでリラックス効果があると言われています。秋の夜長、ゆるやかな光とほのかに広がる香りで読書や映画を楽しんでみるのもいいでしょう。

キャンドル製品に定評のある『ディプティック』には数十種類の香り展開がありますが、秋には、スモーキーで温もりを感じさせるヘーゼルナッツの香り「ノワスティエ」や、神聖な木の香りを思わせる「サンタル」などがおすすめです。

 

[6]香りとともに、五感で“芸術の秋”を満喫して

香りは目に見えないものですが、フレグランスは調香師が膨大な時間とさまざまな香料のパレットを駆使してイマジネーションの世界を体現した、いわば芸術品。

当然絵画や音楽などの芸術作品との相性は抜群ですし、何より視覚や聴覚に加えて嗅覚まで使うことで、より一層、鑑賞するアート作品を生き生きと鮮やかに体感できることでしょう。

街の彩りとともに深まりゆく季節を肌で感じながら、香りをまとってアートを楽しめば、これまで以上に印象深い秋になること間違いなし。

普段は芸術に触れる機会がないという人も、今回とりあげたおすすめフレグランスと一緒に、ぜひ思い思いの“芸術の秋”を楽しんでくださいね。

あ、もちろん素敵なアート作品を楽しんだ後は、おいしいスイーツや甘い果物で味覚も満足させてあげるのを忘れずに♪ 


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