パリの『NOSE SHOP(ノーズショップ)』へ!自由な空間での香り選び

『NOSE SHOP(ノーズショップ)』といえば、ニッチフレグランスを扱う香りのセレクトショップとして日本でも有名ですよね。私が暮らすパリにも『NOSE SHOP(ノーズショップ)』が存在するんです。そこは今まで訪れた数々の香水ブティックの中でも、一番カジュアルで自由な雰囲気でした。誰もが気軽に香りを楽しめる、パリの『NOSE SHOP(ノーズショップ)』の素敵な空間をご紹介します。

パリのNOSE SHOP

2019年09月17日更新

香水/フレグランス

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[1]パリの『NOSE SHOP(ノーズショップ)』の自由な空間

お洒落なパリジェンヌたちが集まる、パリ2区のマレ地区に『NOSE SHOP(ノーズショップ)』はあります。

写真からも分かるように開放感のある路面店で、まるでカフェのような佇まいが魅力の“香りのセレクトショップ”です。

パリの『NOSE SHOP(ノーズショップ)』ではフランスをはじめ、世界各国からリュクスな香水を取り揃えています。香水のみならず、ルームフレグランスコスメの取り扱いも豊富です。

パリのNOSE SHOP

店内のバーカウンターが内装のアクセントになっていて、とても入りやすい空間です。常連客はここでコーヒーを飲みながら香水をゆっくり選ぶそうです。

お店の周年記念パーティーやジャズナイトではこのバーカウンターからワインやシャンパンのサービスも!

パリの香水ブティックにはなんとなく敷居が高いイメージがあり、着ていく服装も「ちゃんとしなきゃ」と気負う時があります。そんな入りづらさが全くないことが、この『NOSE SHOP(ノーズショップ)』の魅力の一つでしょう。

スタッフの服装も全員がTシャツ&スニーカーとカジュアルで、接客されることもほとんどありませんでした。

[2]日々の暮らしを香りで豊かに。ルームキャンドルの豊富なラインナップ

ニッチな香水が集まる『NOSE SHOP(ノーズショップ)』ですが、パリのブティックでは香水と同じ売り場面積ほどのルームフレグランスの品揃えがあります。

実はフランスの各家庭には必ずと言って良いほど、ルームキャンドルがあるんです。欧米人の明るい瞳の色は、蛍光灯などの強い光が苦手のようです。テレビの光も好まれません。

そのため、夜は間接照明のみで過ごすことが多いのです。特にロマンチックな雰囲気を大切にするフランス人の間では、ルームキャンドルは欠かせない存在で、ギフトアイテムとしても大人気!香り付きのキャンドルで夜を過ごすなんて素敵ですよね。

日本でもフランスでも取り扱いがあり、特にパリの『NOSE SHOP(ノーズショップ)』で目立っていたルームキャンドルを二つご紹介します。

Cire Trudon(シール・トリュドン)

1643年創業とかなり歴史のあるフランスのフレグランスブランドです。

もともとはサントノーレ通り(現在のパリ1区にあるラグジュアリーなエリア)でキャンドルを扱う食品店としてスタートしました。
※電気が発明される以前の時代だったので、キャンドルは生活必需品でした。

ミツバチオイルによって手作りされた品質の良いキャンドルの評判は瞬く間にフランス王室にも届き、王室御用達のキャンドルブランドとなります。

当時のヴェルサイユ宮殿の鏡の間(ま)では『Cire Trudon(シール・トリュドン)』のキャンドルが使用され、その灯りのもとで舞踏会が開催されていたそうです。

ルイ14世からナポレオン統治の時代まで長く愛用され、フランスの主要な教会でも『Cire Trudon(シール・トリュドン))』のキャンドルを用いた式典が開催されていました。

そんな輝かしいヒストリーを持つ『Cire Trudon(シール・トリュドン)』だけあって、フランス人の間でも特にラグジュアリーな憧れのアイテムだそうです。

キャンドルの香りは強めです。ダークカラーのグラスに入ったキャンドルは、“レザーの香り”や“チュベローズの香り”などのシンプルなものから、“モロッコの香り”と抽象的なものまで多種多様です。

素敵な香りのキャンドルは、日々の暮らしを豊かにしてくれることでしょう。

 

Astier de Villatte(アスティエ・ドゥ・ヴィラット)

フランスだけでなく、世界で注目されているMade In Parisのブランドが『Astier de Villatte(アスティエ・ドゥ・ヴィラット)』。古いものと新鮮な感性で作り出される白い陶器オブジェで有名な食器メーカーです。

『Astier de Villatte(アスティエ・ドゥ・ヴィラット)』がにこだわる理由は、「食材や他のアイテムを際立たせるため」だそうです。

“自己主張しない”ことが創設者でありデザイナーであるBenoît Astier de Villatte(ブノワ・アスティエ・ドゥ・ヴィラット)氏のポリシーなんだとか。(フランスではかなり珍しい!)

『Astier de Villatte(アスティエ・ドゥ・ヴィラット)』は陶器以外にもキャンドルや、香水、文房具、出版まで手掛けています。

もちろん『NOSE SHOP(ノーズショップ)』での主要アイテムはキャンドルインセンス(お香)です。

キャンドルの香りの上品さもさることながら、インセンス(お香)の芳しい香りにはどこか懐かしさを覚えます。

それもそのはず、『Astier de Villatte(アスティエ・ドゥ・ヴィラット)』のインセンス(お香)自体は、日本の淡路島で製造されているそうです。


出典 astierdevillatte.com/product/ENCAWJ1

日本と密接な関係にあるなんて嬉しい限りです。

世界の都市や場所の名前を持つ『Astier de Villatte(アスティエ・ドゥ・ヴィラット)』のインセンス(お香)は、「香りの世界旅行」をテーマに作られたオリジナリティあふれるシリーズです。

[3]最近の「フランスらしい」ニッチな香水

さてパリの『NOSE SHOP(ノーズショップ)』では75種類もの香りのアイテムの取り扱いがあります。

「フランスらしい」香水のなかでも、最近では異国にインスパイアされた香りが少なくありません。

パリジェンヌの間でちょっとしたトレンドである、フランスと異国の香りがミックスされた香水をご紹介します。

Heeley(ヒーリー)

Heeley(ヒーリー)
創設者はイギリス出身のJames Heeley(ジェームス・ヒーリー)。哲学と美学を学んだあとパリで香水の製造をスタートしました。

彼の処女作は「Menthe Fraîche(マント・フレッシュ)」と、かなり珍しいミントの香水です。ヨーロッパのニッチフレグランス界から注目されている若き起業家です。

・Note de Yuzu(ノート・ドゥ・ユズ)

Note de Yuzu(ノート・ドゥ・ユズ)
出典 noseparis.com/en/note-de-yuzu

フランスの香りのエキスパートや料理人の間で、日本の柚子はとても人気の高いアイテムです。

普段柑橘系はそのフレッシュさから夏の香りの代名詞となっていますが、『Heeley(ヒーリー)』は、柚子が日本で「冬の入浴に用いられている」ことに着目し、リラックス効果の高い香りとして香水に用いました。

季節を問わず楽しめる香水です!

Etat Libre d’Orange(エタ・リーブル・ドランジュ)

Etat Libre d'Orange(エタ・リーブル・ドランジュ)

2006年の創業以来、『Etat Libre d’Orange(エタ・リーブル・ドランジュ)』はニッチな香水業界でも天才と名高いブランドです。

創設者のEtienne de Swardt(エティエンヌ・ドゥ・スワード)氏は、完璧な芸術家とも呼ばれています。

・La Fin du Monde(ラ・ファン・ドゥ・モンド)

La Fin du Monde(ラ・ファン・ドゥ・モンド)
出典 noseparis.com/en/la-fin-du-monde

日本語に訳すと「世界の終わり」です。

映画、文学、絵画、音楽はすべて世界の終わりを想像しており、『Etat Libre d’Orange(エタ・リーブル・ドランジュ)』はその匂いを作り出しました。
引用: ノーズショップ・パリ公式HPより

 

終末論や新約聖書の預言に出てくる、地球滅亡の瞬間。確かにたくさんの映画や文献でテーマに挙げられています。

『Etat Libre d’Orange(エタ・リーブル・ドランジュ)』は、一体この世界の終わりはどんな香りがするのだろう?と疑問を投げかけました。

『Etat Libre d’Orange(エタ・リーブル・ドランジュ)』の香水のネーミングは独特なものが多いのですが、その先のストーリーを見てみたい!と好奇心を駆り立てるものがほとんどです。

ウィットに富んだネーミングはいかにもフランスらしく、特にこの「La Fin du Monde(ラ・ファン・ドゥ・モンド)」、「世界の終わり」の香りは嗅がずにはいられません。

トップノート…フローラル・ウッディ
ミドルノート…人参・ポップコーン・フリージア・セサミ・ブラックペッパー
ラストノート…サンダルウッド・ベチバー・ガンパウダー

試香した瞬間、個人的には「いい香りだなあ」とは思いませんでした。

原料の多さを頭に入れながら試香した理由もあるのですが、シンプルさは皆無で複雑怪奇・ごちゃ混ぜの「カオス感」があります。

ただ『NOSE SHOP(ノーズショップ)』からの帰り道で、ふとこの「カオス感」こそが世界の終わりを表しているのでは?と腑に落ちました。

香りの芸術家と呼ばれる調香師はパリにたくさん存在しますが、『Etat Libre d’Orange(エタ・リーブル・ドランジュ)』は別格のように思います。

創設者のEtienne de Swardt(エティエンヌ・ドゥ・スワード)氏の出自が、当時混沌としていた南アフリカにあることも起因しているかもしれません。

「どんな香りだろう?」「また嗅いでみたい」と思わせる香りの数々は、嗅覚のみならず人間の好奇心をわしづかみにした傑作ばかりです。

香水業界の反逆児と呼ばれる彼の次回作が楽しみです。

 

[4]何回も通いたくなる香りのセレクトショップ

パリの『NOSE SHOP(ノーズショップ)』は遊び心のある空間で、誰もが気軽に香りを楽しめる素敵なセレクトショップでした。

敷居の高さが全くないので、また行ってみたい!と思わせる魅力があります。きっとこの自由なコンセプトは日本でもフランスでも共通しているのだと思います。

たくさんの方が『NOSE SHOP(ノーズショップ)』で新たな香りを発見できますように…♡

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