秋の夜長はお香とともに♡~お香でつくるとっておきの秋の過ごし方~

10月になり秋が一段と深まりましたね。日が短くなり、これからは夜を楽しむ季節です。虫の音を聞きながらゆっくり過ごす時間は、1年でいちばん穏やかで贅沢な時間。この秋は、お香を焚いていつもよりちょっぴり大人でシックな時間を過ごしてみませんか。

2021年09月01日更新

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Keiko  FELICE ライター

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[1]お香の歴史

お香を焚くと気持ちが和らぎ、なんだか懐かしい気持ちになったりしませんか?

アロマテラピーや香水の香りも大好きですが、秋の夜にはそんな優しい香りのお香がぴったり。

でも、お香ってなに?アロマや香水と何が違うの?お香選びの前に、日本人とお香の歴史をたどってみましょう。

お香の始まりは1本の流木


出典 shoyeido.co.jp/incense/history.html

日本に仏教が伝えられた西暦500年代。お香もそのころ日本に伝わったと言われています。時代で言うとちょうど飛鳥時代頃。聖徳太子が生きていた時代です。

日本最古の歴史書である「日本書紀」にお香のことが記されています。

そこには、「ひと抱えもある大きな沈水香木が淡路島に漂着し、島人がそれと知らず燃やしたところ、その煙が遠くまで薫り、得も言われぬ香りを放った。これを不思議なこととしてこの木を朝廷に献上した。」とあります。

この記述が、日本で最初のお香に関する記述だと言われています。ここから社会の発展とともに、お香もその形や利用法が進化していきました。

淡路島では現在もお線香の生産が盛んで、日本一の生産量を誇っています。

宗教的なものから日常生活のなかへ

奈良時代に入ると、日本では仏教が台頭します。お香は、仏様にお供えし、邪気を払う役目を担いました。

ですが、今のお線香のような形ではなく、香料(香木や樹脂)をそのまま火にくべていたと考えられています。

ちょうどその頃、有名な鑑真和尚が来日し、仏教とともに多くの香薬を日本に伝えました。

平安時代にもなると、貴族たちは日常生活の中で香りを楽しみ、利用するようになりました。現代でも使われる「お香」は、このころからつくられるようになったといわれています。

香りは「道」になり極めるものに

やがて時代は、雅な貴族の時代から、武士が台頭する血なまぐさい戦乱の世に移ります。しかしその時代には、ひとつの技を磨くという精神が尊ばれ、現代に伝わる華やかな日本文化が花開きました。

茶道、華道、剣道、弓道、そして香道

これらの原型は、武士の教養、生きる術として生まれました。そして、町人の力が台頭し始めた江戸時代では、「道」というかたちで確立されていきます。

香道(こうどう)は、武士の時代には香木そのもののと向き合い、繊細に捉えることができるように「聞香(ぶんこう)」という方法が確立され、江戸時代には、組香という遊びや聞香をするための様々な道具がつくられるなど、「道」として極められていきました。

現代の生活にも彩を添える


出典 rurubu.jp/andmore/article/2368

時代の移ろいとともに、香りに対する考え方や利用法が変わってきました。現代では、日本文化としての「香道」の保存伝承をはじめ、より手軽に楽しめるようなお香の開発などが進められています。

自宅にいながら、遠い異国の香りを楽しむこともできるし、外出先では香水を身にまとうこともできます。お香も、現代の生活に合わせて進化をしています。

昔はお寺やお仏壇に供える用のお線香が主流でしたが、今では、煙が少ないタイプアロマのような香りを楽しめるものなど、好みに合わせて選べるようになりました。

お部屋のテイストや気分によって、チョイスするのも楽しいですよ。

[2]お香の種類

最近では合成香料を使用したお香も増えてきていますが、伝統的なお香は天然香料を使用して作られます。

実際にお店で嗅いでみてお気に入りを見つけてみてください。

沈香(じんこう)

沈香

日本に初めて香が伝わったのもこの沈香です。

ジンチョウゲ科の植物で、様々な外的要因で樹脂が固まり、それが原因で樹木が枯れるときに偶然つくられる香料です。もともとの植物は無香ですが、火にくべると独特の香りを放ちます。

同じ木から採取されるものでも部位によって微妙な香りの違いがあり、香道においては組香で活躍します。

インドネシアなどの熱帯雨林で産出されていますが、天然のものは数が減ったことから現在では非常に貴重な香りとして取引規制がされています。

また、人工的に樹皮に穴をあけたり、薬品を投与するといった方法で樹脂を分泌させて採取したものを栽培沈香人工沈香などと呼んでいます。

白檀(びゃくだん)

お線香といえば白檀を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。マテラピーではサンダルウッド精油として利用されています。

お香は、精油の搾りカスを再利用して作られます。インドやマレーシアなどが主要生産国で、心身の深いリラックス効果や泌尿器系の不調に効くと考えられ、珍重されています。

お香の煙は天と地を結ぶ懸け橋として、仏教やヒンドゥー教を中心に広くこの白檀が使用されており、日本人にもなじみの香りです。

乳香(にゅうこう)

乳香

こちらもアロマテラピーでお馴染み、フランキンセンスです。アフリカやアラビアなどが主要生産国で、カトリック教会でも儀式で使用されています。乳香はスモーキーな中にも柑橘のような爽やかさがある香りで、生産国では今でも日常生活の中で客人のもてなしなどに利用されています。アロマテラピーで使用する精油より、甘く濃厚な香りに感じます。

[3]秋の夜長の過ごし方

先ほどは香りの種類について少しご紹介しましたが、さらに掘り下げていくと、色や形によっても用途がことなります。

それぞれの特徴を知り、使い分けることで、お香をより深く楽しむことができるようになります。

芸術の秋、スポーツの秋など秋にはやりたいことが盛りだくさん!みなさんはどんな秋を過ごしますか?

それぞれと相性の良いお香をご紹介していきます♡

スティックタイプ×読書

最もポピュラーで身近なタイプのお香は、やはりスティックタイプでしょう。日本人なら誰もが一度は使ったことがあるお線香タイプのものです。

スティックタイプのものは燃焼面積が小さく、もっとも優しく均一に香るため、お香初心者にピッタリ。

そんなスティックタイプのお香を使うシチュエーションでおすすめなのが読書をするとき

読書の邪魔にならなず、ふと顔を上げた瞬間に優しく香るということがおすすめの理由です。

個人的に、お香を焚くことで脳をリフレッシュできるので、読書に集中しやすくなると感じています。

円錐タイプ×音楽

円錐の先端に火をつけ、下にいくほど徐々に香りが強くなっていきます。

短時間で少し強めの香りがほしいときに使いますが、音楽を聴いているときなどはいかがでしょうか。

音楽の盛り上がりと香りの盛り上がりが連鎖して、気分が高まると思いますよ♪

渦巻タイプ×映画鑑賞

蚊取り線香のような渦巻型のお香もあります。長時間香るので、映画鑑賞のおともに♡

香りはスティックタイプや円錐タイプと比べると強めなので、玄関など離れた場所で香らせるとちょうど良いと思います。翌日は、玄関を通る度に残り香を楽しめます。

匂い袋×勉強


出典 shop.kungyokudo.co.jp/

秋は気候も良く勉強もはかどりますよね。勉強中は火を使わないお香、匂い袋をおともにどうぞ♪

強く香らないので勉強の邪魔になりません。ひと段落したときに鼻に近づけて深呼吸。それだけで脳がリラックスして、続きの勉強も集中してできると思います。

匂い袋は持ち歩きができるので、図書館や試験会場でも香りを楽しむことができます。お気に入りの香りをお守りがわりに使うのもいいかも!

[4]おすすめショップ

お香デビューを助けてくれる、老舗のショップをご紹介します。お香は仏教のイメージが強くなかなか気軽に使えなかったという方にも親切に教えていただけるので、ぜひ一度足を運んでみてください。

松栄堂(しょうえいどう)

松栄堂
出典 shoyeido.co.jp/shop-info/kyoto.html

江戸時代から続く老舗で、本店は京都です。京都のほかに、大阪、東京、札幌に店を構えており、お香業界ではかなりの大手です。

お香の種類が豊富であることはもちろん、香りを楽しむための小道具類も取り揃えています。

京都本店と大阪本町店限定で、香りと巾着を選べる匂い袋を販売しているので、近くへ訪れた際はぜひ♡

>>公式ホームページはこちら

>>「香老舗 松栄堂 ウェブショップ」はこちら

香十(こうじゅう)

香十
出典 koju.co.jp/index.html?id=tempo

鎌倉時代から続く老舗。本店は銀座。伝統を大事にしながら常に進化し続けるお香を作り出しています。

今回紹介した伝統的なお香のほかにも、より手軽に香りを楽しめるコロンなどもあります。

銀座、京都、埼玉、松山の計7店舗、海外では韓国のソウルにも店舗を構えており、日本の香文化を世界へ発信し続けています。

>>公式ホームページはこちら

>>「KOJU INSENCE ONLINE SHOP」はこちら

薫玉堂(くんぎょくどう)

薫玉堂
出典 kungyokudo.co.jp/about/

安土桃山時代から続く老舗。本店は京都。東京にも1店舗を構えています。

京都には「養老亭」という江戸時代から続く香席を持っており、現在では香道のお稽古などで使用されています。

香道の体験会なども行っているので、より深く香りを嗜み方はぜひチェックしてみてください。

>>公式ホームページはこちら

>>「香老舗 薫玉堂」オンラインストアはこちら

【より手軽にはじめたい方】日本香堂のかゆらぎシリーズ


出典 nipponkodo.co.jp/iyashi/lineup/

今までご紹介してきた老舗のお香も魅力的ですが、まずは手軽にはじめたいという方は『日本香堂』の「かゆらぎシリーズ」がおすすめ!

伝統的な香りはもちろん、金木犀、薔薇、白桃などのお香もあり、日常生活に取り入れやすいのが魅力。

現代的な香りなのに、しっかりお香の特徴も感じられます。お値段も1,000円前後なので、お財布に優しい♡

>>公式ホームページはこちら

かゆらぎ 金木犀(きんもくせい)

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かゆらぎ 薔薇(ばら) コーン12個入 香立付

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[5]秋の夜長はお香でほっこり過ごす

お香の歴史、種類、用途をご紹介してきましたが、いかがでしたか。少しはお香を身近に感じていただけたら嬉しいです。

お香の香りは、私たち日本人の原点のような香り。お爺さんのお爺さんのそのまたお爺さんもお香の香りを嗅いでいたことでしょう。

伝統的な香りに包まれて、1年でいちばん穏やかな季節を大事に過ごしていきたいですね。

あなただけのお香の使い方、ぜひ見つけてみてください。


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