歴史あるフレグランスメゾン『Caron(キャロン)』が伝える香りへの愛情

私が暮らすフランスには、いくつもの歴史的フレグランスメゾンが存在します。フランスに移住してから数々の伝統あるフレグランスに出会いましたが、その中でも100年以上の歴史を持つ『Caron(キャロン)』は、全てのプロダクトが夢のように美しく、誰もがお姫様になれるような素敵なブティックです。今回は『Caron(キャロン)』のパリ本店から魅惑的な香りをご紹介します!

キャロン

2019年10月31日更新

香水/フレグランス

大内 聖子   FELICE ライター

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[1]『Caron(キャロン)』ってどんなブランド?

Caron(キャロン)
出典 parfumscaron.com/

『Caron(キャロン)』は1904年に創業者であるエルネスト・ダルトロフが、パリの高級ブティック街、サントノーレに開いた香水店が始まり。

創業以来、名香を次々に発表・発売し、種類は60以上にもなります。

正統派の香水として、フランスでは女性が生涯に一度は愛用するブランドとして、知る人ぞ知るフレグランスメゾンです。

今日では『Caron(キャロン)』の専属調香師、リチャード・フレイスによって、女性の永遠の美しさを讃えた香水造りが脈々と受け継がれています。

『Caron(キャロン)』の香水ボトルは、服飾デザイナーであり、キャロンの後継者となったフェリシエ・ヴァンピィールがデザインを手がけ、バカラ製が使用されています。

古き良き伝統がありながら、移り行く未来をも見据えたメゾンフレグランスブランド。

最高品質のエッセンスを用いた門外不出の技法で、他にまねのできないオリジナルなフレグラスを生み出しています。

現在パリには3店舗あり、パリジェンヌはもちろん世界各国から愛好家が訪れています。

[2]ため息が出るほど美しい店内

Caron(キャロン)

今回お邪魔したのは、本店であるサントノーレのブティックです。煌びやかなシャンデリアとらせん階段が出迎えてくれます。

ブティックに足を踏み入れると、そこはもう異空間です。まるでフランス王室のお姫様の部屋に迷い込んだかのよう…♡

さらに『Caron(キャロン)』のブティックでしか見ることができない、壁一面に広がる「Fountain(フォンテーヌ)」には誰もが圧倒されます!

Caron(キャロン)

「Fountain(フォンテーヌ)」とは、フランス語で“泉(いずみ)”の意味です。

「Fountain(フォンテーヌ)」と名付けられたこちらのクリスタルディスペンサーはその名の通り、香水が湧き出る泉。

この「Fountain(フォンテーヌ)」を作製したのが、実は世界的に有名なクリスタルブランドのバカラなんです。最初に作られたのは1981年だそう。

パリジェンヌだけでなく、世界中の顧客たちはパリに来るたびにこの「Fountain(フォンテーヌ)」から自分の必要な分を計り、美しい香水瓶に入れて持ち帰るのだそう。

10ML、20ML、50MLの各サイズから選ぶことができます。

バカラ製のクリスタルディスペンサーからお気に入りの香りを入れて持ち帰ることができるなんて、香り好きにとってはまさに夢のようなひとときですね♪

『Caron(キャロン)』の顧客にはマドンナやミック・ジャガーの奥様など、世界中のセレブリティーがいっぱい!

そしてらせん階段の上階にはVIP専用ルームがあり、「Opaline Fountain(オパリン・フォンテーヌ)」(オパールの泉)と名付けられた最高級のクリスタルディスペンサーがあります。

残念ながら写真は撮影できませんでしたが、ゴールドとオパールの宝石があしらわれたラグジュアリーな「Opaline Fountain(オパリン・フォンテーヌ)」は、全て手作業で造られています。

その美しさに虜になったセレブがクリスタルディスペンサーごとお買い上げすることもあるんだとか!

ラグジュアリーパルファムのブティックはこうあるべき!と、お手本のような素晴らしいブティックです。

お客様一人につき一人のスタッフが専属で案内してくれます。最初は緊張していましたが、すぐに打ち解けて、商品の特徴や私の香りの好みなど、じっくりとお話しすることができました。

少し敷居が高い印象はありますが、香りへの愛情は購入する側も、提供する側も同じなんだな、と感じました♪

[3]女性にしか纏えない香り

全てが夢のように美しい『Caron(キャロン)』の、アイコン的な香水をご紹介します。

LADY CARON(レディ・キャロン)

LADY CARON(レディ・キャロン)

1939年のヨーロッパ戦争が勃発した際に、アメリカに逃げることを決意した調香師のエルネスト・ダルトロフ。ニューヨークに渡った彼が目にした自由の女神や、ウォールストリートをさっそうと歩く女性たち。

「LADY CARON(レディ キャロン)」は、自由なアメリカへの敬意を払ったという彼の回顧録をもとに、2000年に創作された香りです。

トップノート…ラズベリー
ミドルノート…ジャスミン、ネロリ
ラストノート…オークモス

香調はフルーティー・フローラル。パリから見たニューヨークの女性をイメージした香りとのことで、甘すぎずラストノートのオークモスが聡明な印象を与えてくれます。

仕事がバリバリできる女性。ピンヒールをはいてウォールストリートジャーナルを片手に持って急ぎ足で歩いているキャリアウーマンのイメージです。

デート向きというよりも、「さあ仕事で気合を!」というシーンに使用できる香りです。

NOCTURNES(ノクチュルヌ)

NOCTURNES(ノクチュルヌ)

「NOCTURNES(ノクチュルヌ)」は英語で“ノクターン”、日本語に訳すと“夜想曲”となります。

優雅な女性のために調香された『Caron(キャロン)』の偉大な“クラシックフレグランス”です。

トップノート…ローズ、オレンジ
ミドルノート…ジャスミン、チュベローズ
ラストノート…アンバー

香調はパウダリー・フローラル。ローズ、ジャスミン、チュベローズの花の香りがでしゃばることなくそれぞれを尊重し、ほんの少しのオレンジの香りがフローラルを引き立てています。

こんなに優しいパウダリー・フローラルの香りには出会ったことがありません。上品な香りで、ドレスアップしたお出かけの際にぴったりな香りです。上流階級のレディのような気分に♡

シャネルの5番をソフトにしたイメージの「NOCTURNES(ノクチュルヌ)」の香り。“夜想曲”の名前の通り、ナイトシーンに活躍しそうです。

個人的には湿度が低く、気温が20℃以下の季節での使用ががおすすめです。

AIMEZ‐MOI(エメ・モワ)

AIMEZ‐MOI(エメ・モワ)

「AIMEZ‐MOI(エメ・モワ)」は日本語に訳すと“私を愛して”となります。特別な日に身にまといたい、女性のための香りです。

トップノート…ローズ、マグノリア
ミドルノート…スミレ、ジャスミン、バニラ
ラストノート…オークモス

香調はスウィート・フローラル。パリの五つ星レストランでサーブされる、ラグジュアリーなデザートのようなイメージです。

気品のある可愛らしさが特徴的な香りで、スミレの香りがとてもよく肌とマッチします。時間の経過とともにスミレの香りがバニラと混ざって、うっとりするような甘さに酔ってしまいそうなほど。

女性にしかまとえない香りで、良い意味で「媚びた」感じがします。

個人的な意見ですが、異性に自分をアピールする際、女性の特権が必要な時があります。男性を惹きつける、外面・内面ともに女らしい部分。

その「女性の特権」を香りで表すとしたら、まさに「AIMEZ‐MOI(エメ・モワ)」が当てはまるでしょう。

この可愛らしい香りがする女性が近くにいたら、顔も見ないで可愛い!と思ってしまいそうです。

キュートさの中にも『Caron(キャロン)』の品格があるので、年齢問わず使用できる香水です。

INFINI(アンフィニ)

INFINI(アンフィニ)

「INFINI(アンフィニ)」は1912年、創業者のエルネスト・ダルトロフによって最初の香りが造られ、その後1970年にリニューアルされました。

さらに48年の時を経て、『Caron(キャロン)』の専属調香師であるリチャード・フレイスが新たに造りだした香りは、『Caron(キャロン)』のDNAを受け継いだ完璧な香水と言われています。

トップノート…オレンジ、ペア(洋梨)、ピンクペッパー
ミドルノート…ジャスミン、バニラ
ラストノート…ベンゾイン、ホワイトムスク、ミルラ、サンダルウッド

「INFINI(アンフィニ)」の意味は“エンドレス”。日本語に訳すと“無限”となります。

『Caron(キャロン)』が完璧な香水と称えるその香りは、意外にも強めのスパイシーが目立つので決して万人受けするものではありません。

香調はグルマン・フローラルで、まさに香水上級者向けといった香りです。

シャネルの5番やゲランのシャリマーと同じように、“名香”と呼ばれるのにふさわしいオーラを放つ「INFINI(アンフィニ)」。

「INFINI(アンフィニ)」に鼻で笑われるような気がするくらい、自身が成長していないとその香りに負けてしまいそうです。

ひと通りの試練に耐えた大人の女性のみ纏うことを許される、そんなイメージです。

[4]プリンセス気分を味わえる『Caron(キャロン)』のパウダー

私が『Caron(キャロン)』を知ったきっかけは、香水ではなくパウダーでした。

結婚のお祝いにフランス人の義理のお母様からコンパクトパウダーをいただいたのが始まりです。

日本では見かけたことのない、銀色に光るコンパクトケースとローズの香りがする『Caron(キャロン)』のパウダーに一瞬で虜になってしまいました。

Caron(キャロン) パウダー

『Caron(キャロン)』のもう一つの代名詞と言うべきアイテムがこのパウダーなんです。

フェイス・ボディと全身に使用することができ、その上品なローズの香りには女性なら誰もが魅了されてしまうでしょう。

キャロン パウダー

必見すべきはこのメイクパフです♡ダチョウの毛でできたこのパフはとても軽くて、上質な肌触り。

フワフワと気持ちよくて、触れているだけで幸せな気分に♡

Caron(キャロン)

パフはスティックタイプのお姫様風のものから携帯に便利なミニサイズまであり、カラーバリエーションも豊富です。

Caron(キャロン)

『Caron(キャロン)』のパウダーは様々な肌の色に合わせて用意されていて、ほぼ全ての人種に対応できるほどの種類の多さ。

Caron(キャロン)

日本人の標準的な肌色の私が使っているパウダーがこちらの「TRANSLUCIDE(トランスルシッド)」(透明)カラーです。

ピンク色のパウダーは肌にのせると透明に変わり、ファンデーションの色を邪魔することなくくすみを飛ばしてくれます。

一瞬で明るい顔色に変化するので、夕方のお化粧直しに大活躍しています。

ブティックの一角には、ゆっくり香水とパウダーを試すことのできるテスタールームもあります。

『Caron(キャロン)』はプロダクトとして優秀なのはもちろん、容器の見た目も優雅で素敵なので、並べるだけでドレッサーがぐっと華やぎます。

パリで暮らしていると素晴らしい香水をあちこちで見かけるので、いつも目移りしてしまいます。あの香りもこの香りも欲しい…とフラストレーションがたまってしまうことも!

ただ、私にとって『Caron(キャロン)』のパウダーほど完璧なものは他にはないと思っています。

一生リピートするであろうパウダーに出会えました。

[5]女性を輝かせてくれる『Caron(キャロン)』ならではの香り

Caron(キャロン)
出典 parfumscaron.com/

フランス女性はもちろん、世界中の女性の心をわしづかみにしている『Caron(キャロン)』

このブティックを訪れ、一度『Caron(キャロン)』の香りを身に纏えば、きっと「女性に生まれて良かった!」と思えるはずです。

上品、華やか、女性らしさをキーワードに香水を探している人はぜひ一度お試しになってみてください♪

>>公式ホームページはこちら

【Caron Paris 】
90 Rue du Faubourg Saint-Honoré, 75008 Paris


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