かつてないほどの妖艶さ!新作「TUBEREUSE NUE(チュベルーズ・二ュ)」

傑作フレグランスが続いている『TOM FORD(トム・フォード)』からまたまた素晴らしい香りが発表されました!新作「TUBEREUSE NUE(チュベルーズ・二ュ)」は、夜の花チュベローズにフォーカスした官能的なフローラルノート。その妖しい香りを徹底レビューしました♪

トム・フォード

2021年04月16日更新

香水/フレグランス

大内 聖子   FELICE ライター

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[1]官能的な香りと言えば『TOM FORD(トム・フォード)』

トム・フォード
出典 instagram.com/p/CLHUBEOLs8E/

『TOM FORD(トム・フォード)』プライベート・ブランドの新作として2021年2月1日に発売された「TUBEREUSE NUE(チュベルーズ・二ュ)」

「裸のチュベルーズ」、「生まれたままのチュベルーズ」という意味を持ったオードパルファムです。

『TOM FORD(トム・フォード)』は今、個人的にはまっているブランドの一つなのですが、本当に官能的な香りが多いですね。

私が暮らすフランス発の香水ブランドでも、官能的な香りはたくさん発表されています。

ただ私が思うフレンチ・ブランドの官能性はあくまでも“絵画的”“抽象的”。突き刺さる人には突き刺さるであろう官能性、といった感じであまり大衆に寄せていません。

ところが『TOM FORD(トム・フォード)』の官能性はフレンチ・ブランドと全く異なるもので、人間の本能にダイレクトに働きかけてくる“確信犯的”な大胆さがあります。

ラグジュアリーブランドなのに分かりやすく、最近では珍しいその大胆さが魅力だったりします。

官能的と言っても、実にさまざまな性格の官能香水を発表している『TOM FORD(トム・フォード)』ですが、今回の「TUBEREUSE NUE(チュベルーズ・二ュ)」はかつてないほど妖艶で退廃的です。

これほどまとうシーンを考えてしまう香りは今までなかったかも?! というような魔力的な香りの「TUBEREUSE NUE(チュベルーズ・二ュ)」を徹底レビューしたいと思います!

[2]香りの変化こそないもののアクセル全開なチュベローズ

トム・フォード

トップノート:ジャスミン、ティムット・ペッパー、ユリ
ミドルノート:チュベルーズ、ベンゾイン、スティラックス、カカオ
ラストノート:ムスク、スエード、トンカビーン、アキガラウッド

香りの構成を頭に入れて「TUBEREUSE NUE(チュベルーズ・二ュ)」を試香した私は、最初から香る蜜のようなチュベローズにビックリしてしまいました。

トップノートからチュベローズが堂々と登場するのです。最初からアクセル全開です。

チュベローズは日本名で月下香といいます。暗くなるにつれて芳香を増す“夜型”の美しいお花で、昼間は逆にほのかで可憐な香りがするそうです。

おそらく、オープニングではこの昼間のチュベローズの清楚さを表現しているのだと思いました。これは清楚な印象の“ユリの香り”が効いているからだと思います。

感情に例えると、ちょっと自分にブレーキをかけているような状態です。本当に色気のある人は、肌を露出していなくても色っぽいですよね。

そんな色気清楚さが混在する、危ない感じをこのトップノートですごく上手に表しています。

全体的に香りの変化はあまり感じられなかったのですが、ミドルノートからラストノートにかけての妖艶さは『TOM FORD(トム・フォード)』フレグランスのなかでも群を抜いているかもしれません。

クリーミーで、蜜のようにしたたる香りで、肌に浸透するのではなく香りが突き刺さるといった感じです。

80年代の名香、『Dior(ディオール)』の「Poison(プワゾン)」のような毒性もあります。ちょっと違うのは、「Poison(プワゾン)」から強引さを抜き取ったような香りがするところでしょうか。

強引さがないことで、華やかなんだけれどもどこか退廃的で、妖艶な雰囲気が全面に出ていました。

最後のスエードウッドの香料がまた肝となっていて、人間の本能の部分、ちょっとした闇の部分を表現していると思います。

ある意味、危険な香りです。

いったん「TUBEREUSE NUE(チュベルーズ・二ュ)」がお肌と同化してしまったら、もう後戻りはできない?! というほど生々しくエロティックなんです。

常々、アート作品は人の欲と無関係なものが多いと思っているのですが、このように香りの芸術で人間の本能を搔き立てるものってなかなか少ないです。

ですが、これこそが『TOM FORD(トム・フォード)』マジックと言うべきすごいところだと私は思います。

もちろん『TOM FORD(トム・フォード)』らしい気品がずっと漂っているのもポイントが高いです。

ということで「TUBEREUSE NUE(チュベルーズ・二ュ)」はチュベローズという1本のお花を、その他の香料で“昼の性格”と“夜の性格”に分けているのですね。

この香水1本でドラマができてしまいそうなほど、本当に芸術的な香りだと思いました。

[3]素肌に似合うリアルな香り


出典 instagram.com/p/CKwFdaRDqJK/

実は「TUBEREUSE NUE(チュベルーズ・二ュ)」はユニセックスなオードパルファムです。

フェミニンな側面が強い香りなので女性向きと思われがちですが、大人の男性が使用したら“香水上級者”のようでとっても素敵だと思います。

フランスでの口コミは“春向き”との声が多いですね。

こちらフランス(パリ)と日本(東京)の春の温度・湿度は似ていますし、フローラルノートなので意外とこの季節にしっくりくる香りかもしれません。

ただまとうシーンには最大限の注意が必要だと思います。

どんな服装が合うかな?どんな時間帯に合うかな?と自分なりにシュミレーションしてみたのですが、どんなファッションもこの香りには負けてしまうかも…という結論に至りました。

逆に言うと、あのマリリン・モンローが「寝るときはシャネルの五番だけ」と語ったように、素肌にこそ似合う香りだと思います!

マリリン・モンローのような使い方が「TUBEREUSE NUE(チュベルーズ・二ュ)」のキャラクターにいちばん合っているかもしれません。

香水側も香水冥利に尽きると思います。

それでも何か着るのであれば、絶対にシルクのランジェリーが合うでしょう。

「TUBEREUSE NUE(チュベルーズ・二ュ)」は、20代後半から50代くらいと比較的大人の男女に受け入れられる香りです。

日常使いできる香りではないものの、ワンプッシュでここまで非日常な世界へ連れて行ってくれる香水は、1本は常備しておきたいものですね♡

[4]香水の醍醐味を味わうなら「TUBEREUSE NUE(チュベルーズ・二ュ)」

“夜の女王”として知られる花、チュベローズの魅力が詰まった「TUBEREUSE NUE(チュベルーズ・二ュ)」

『TOM FORD(トム・フォード)』フレグランスのなかでも圧倒的に存在感のある香りです。

香りで本当に気分が変わるの?と思っている方は少なくないと思いますが、「TUBEREUSE NUE(チュベルーズ・二ュ)」には本当に気分をガラッと変える魔力が秘められているんですよ。

香水の醍醐味をとことん味わえるこの1本、日常のスパイスとなってくれるに違いありません♡

 


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