ラベンダーの種類ってこんなにあるの?!エッセンシャルオイルとしても人気のラベンダーの種類別効能を一挙公開

万人受けする優しく甘い香りで誰からも愛されるラベンダー。皆さんはそんなラベンダーにたくさんの種類があるということをご存知でしょうか?ラベンダーと言っても一つだけではないんです!種類によって効能も変わってくるんですよ。今回はそんなラベンダーの種類についてご紹介していきます。

ラベンダーの種類ってこんなにあるの?!エッセンシャルオイルとしても人気のラベンダーの種類別効能を一挙公開

2019年01月31日更新

アロマ

小林 香代子 (アロマセラピスト)

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[1]ラベンダーってどんな植物?

ラベンダーの原産地は地中海沿岸で、ヨーロッパを中心に種類が豊富にあるものなんです。シソ科に属していて、複数年にわたって咲かせることができます。

ラベンダーと言えば紫色の花を思い浮かべる方が多いと思いますが、白やピンクなどもあります。そしてラベンダーはあの甘い香りが有名ですよね。

そのため、アロマテラピーで使用され、多くの人に知られるようになりました。

ラベンダーはラテン語で「洗う」という意味で、古代ローマ人が洗濯などの香料として使用していたからとも言われています。

ラベンダーとはハーブの一種!

ラベンダーは「ハーブの女王」と言われ、古くから愛されていました。そもそもハーブとは、健康や美容に役立つ植物のことを指します。

また、ヨーロッパ中世頃には、香りの高いハーブに魔除けの力があると信じられ、今でもハーブは個性的な香りがあるものが多くあります。

この香りは、茎や花から抽出された精油(エッセンシャルオイル)に含まれているもので、一つの植物からわずかにしか取れないとても貴重なものです。

ラベンダーの歴史

ラベンダーをはじめに使用したのは、古代ローマ時代と言われています。日本に渡来したのは江戸時代でしたが、その時にはそれほど普及することはせず、栽培が始まったのは昭和12年と、ずいぶんあとになります。

栽培が盛んになったのは北海道の富良野周辺で、今でも有名です。最近では、温度や湿度の管理さえすれば比較的育てやすいため、ご家庭で栽培して楽しんでいる方も多いようです。

ラベンダーとアロマテラピー

ラベンダーはアロマテラピーで多く使用されていますが、アロマテラピーの可能性を見つけたのはルネ・モーリス・ガットフォセという一人の研究者でした。

20世紀の初め頃、彼は会社のラボで爆発事故に見舞われます。怪我は全治三か月と重症でした。

ガス壊疽にもなりかけていたので、彼は一か八か、自分が蒸留したラベンダーオイルを傷に塗ってみました。すると傷はどんどん回復したのです。

このことから、精油に治療的な効果が期待できることに気づき、「アロマテラピー」という言葉を作り広めていったのでした。そして彼は「アロマテラピーの父」となったのです。

[2]代表的なラベンダーの種類

ラベンダーの種類はたくさんあります。その中で大きく5つに分けたものをご紹介します。

アングスティフォリア系

-15度まで耐えるので寒冷地に向いている種類です。真正ラベンダーとも言われています。北海道の富良野で有名なラベンダーはこちらの種類です。

耐暑性は期待できませんので、北海道程涼しいところでなければ、暑さに負けて死んでしまう恐れがあるとも言えます。

開花時期は5月上旬から6月の上旬で、香りはラベンダーらしいとても強い香りです。

日光が特に好きな種類ですので、日当たりの良いところにおいてあげると元気に育ちます。また、この系統は品種も多いのが特徴です。

ラバンディン系

耐暑性は強く耐寒性も強く、−10度まで耐えます。開花時期は6月下旬から8月上旬と夏真っ盛りに咲きます。

アングスティフォリアとスパイクラベンダーの交雑種でアングスティフォリアよりは暑さに強いですが、大丈夫というわけではないので、風通しなどには注意が必要です。

ぐんぐん茎をのばすこの種類は、ほっておくと1メートルほどにもなることから、お庭に植えると迫力が出ます。ラベンダーの種類の中では育てやすいものとなっています。

デンタータ系

5月~8月にかけて咲きますが、暑さと寒さがしのげれば四季咲きになりますので長く楽しめる種類です。

水と肥料をあげすぎることがなければ突然枯れたりすることも少ないものなので、比較的丈夫でラベンダーなので育てやすいと評判もあります。

変種にカンディカンスというものがあり、葉のようにギザギザ下葉が特徴です。比較的茎も長くなります。

ストエカス系

暑さに強く寒さは−5度程度まで耐えられます。開花の時期は4月上旬~6月上旬ごろまでで比較的早く咲く種類です。

香りとしては微香程度と弱いので、あのラベンダーらしい香りを思い切り嗅ぎたい方には少し物足りないかもしれません。

ただシルエットなどはラベンダーらしく上品なので、観賞用だけでよい人には持って来いですね。

耐暑性は他のものより少し強い程度ですので、日差しが強すぎる場所や風が通らない場所は避けるようにしてください。

こちらの種類は比較的生命力が強いため、育てているとどんどん大きく育てることができます。夏を越せることができれば多年草として楽しむことができます。

品種としては、イタリアンラベンダー、フレンチラベンダー、トップドラベンダーの3つは同じものなので、日本ではまとめられてフレンチラベンダーと呼びます。

プエロストエカス系

耐暑性が強く耐寒性に弱い種類です。10度くらいまでしか耐えられません。しかし通年を通してみることができます。香りはワイルドで強いものですので、とてもラベンダーらしいです。

花穂が大きいため見栄えするので鑑賞にも向いています。暑さには強いほうですが、寒さには耐えられないため、冬は室内でないと厳しいかもしれません。

そのため、植木鉢で育てる方が多いようです。温度管理をしてあげれば1年中咲きますので、長く見ることができる種類です。

[3]ラベンダーの種類で効能が違う!

様々な種類があるラベンダーですが、その種類ごとに効能が違います。どのラベンダーにどんな効能があるのか知ると、自分で使う時に選びやすくなりますよ。

ラベンダー・アングスティフォリア

一番使いやすく安全性が高いラベンダー・アングスティフォリアは、乳幼児や高齢者にも安心して使用することができます。

ケトン類は神経毒性を持っているのでなるべく少ないものが好ましいのですが、こちらの種類はほとんど含んでいません。

そのかわり鎮静作用を持つエステル類とリナロールを多く含んでいるので、精神的、また肉体的にもリラックス効果が期待できます。

甘く爽やか香りが、不安やストレスの解消に役立ってくれます。

また、エステル類は肌に効果的で、炎症を抑える作用がありますので、皮膚疾患などに使用できます。

精油は原液で使うことは危険とされていますが、こちらは正しく用いれば原液で直接傷などに塗ることができます。

ラベンダー・ストエカス

フレンチラベンダーと呼ばれる品種で、薬用や化粧用として使用されたのは、この品種が始まりと言われています。

先ほどケトン類には神経毒性があることをお話ししましたが、こちらの品種はなんと60~70%も含まれています。

この毒性には、瘢痕形成や脂肪溶解、粘液溶解などの作用があるので、皮下脂肪除去も目指してダイエットが期待できるものとなっています。

しかし使用する時には注意が必要なので、専門家などにアドバイスをもらってから使うようにしてください。

こちらの香りは、一般的なラベンダーとは異なり、森林の中のような香りとなっているのが特徴です。

ラベンダー・スピカ

野性ラベンダーや、スパイクラベンダーなどはと呼ばれている品種で、主成分はリナロールと1.8シネオールとなっています。1.8シネオールは抗炎作用があるため、瘢痕形成に力を発揮します。

使用用途としては、火傷や創傷となります。また、抗菌作用もあるため、感染症の対策にも使用できます。

ラベンダー・レイドバン、ラベンダー・ラバンディン

こちらはスピカ種とアングスティフォリア種との交配品種で、ラバンディンと呼ばれる品種です。

成分がバランスよく配合されているため、利用範囲が幅広い品種となっています。鎮静作用が抜群なので、精神的疾患に効果を発揮します。

[4]ラベンダーのおすすめ使用法

ラベンダーの精油(エッセンシャルオイル)はアロマの世界では万能精油と言われ、様々なものに使われています。

今回は自分で気軽に、用途に合わせて使える使用法をご紹介いたします。

頭痛・偏頭痛を感じた時にはラベンダー&ペパーミント

お好みのキャリアオイルと呼ばれる植物油(ホホバオイルなど)5mlと、ラベンダーオイル、ペパーミントオイルを1滴ずつ混ぜ合わせてください。

それを首の付け根やこめかみに塗り込むようにマッサージをしてみると痛みが和らぎます。

肩が凝った時はラベンダー・スーパーオイル

ラベンダー・スーパーには筋肉の炎症を抑える作用がありますので肩こりに効きます。

キャリアオイル(スイートアーモンドオイルなど)30mlと、ラベンダー・スーパーのアロマオイルを6滴程加えます。

マジョラムやブラックペッパーなどを加えてもいいでしょう。それを、肩を揉むに使用すると凝りが和らぎます。

傷跡ケアにはラベンダー・スピカ

ラベンダー・スピカには瘢痕形成作用がありますので、気になる傷跡に使えるレシピです。

ローズヒップオイル10mlにラベンダー・スピカのアロマオイルを5滴加え混ぜ合わせます。

気になるところに毎日塗っていると傷跡が薄くなってきます。こちらのラベンダーはケトン類の含有量に気を付けて使用するようにしてください。

眠りにくい時にラベンダー&ベルガモット

ラベンダーオイルとベルガモットオイルをティッシュに1~2滴ずつ垂らし、枕元に置いておくだけで、安眠へと導いてくれます。

鎮静作用が不安や緊張を取り除いてくれる効果を利用しています。

ベルガモットの代わりにスイートオレンジでも大丈夫です。ベルガモットは深みのあるフローラルの香りで、スイートオレンジは柔らかな甘みがある香りとなっています。

ラベンダー・アングスティフォリアでスキンケア

キャリアオイルのホホバオイルを30mlに、ラベンダー・アングスティフォリアのアロマオイルを6滴加えます。

スキンケアに使えますし、火傷や、虫刺されなどの傷跡にも効果的です。ティ―ツリーオイルを混ぜても心地いい香りになりますよ。

ラベンダー・ストエカスを使えばダイエットにも

お好きなキャリアオイル10mlにラベンダー・ストエカス2滴を加えて混ぜ合わせてください。

お肉が気になるところに、揉み込むようマッサージすると脂肪燃焼の効果が期待できますよ。レモンのアロマオイルなどをプラスすると爽やかになります。

[5]気になるラベンダーはありましたか?

栽培して観賞するのはもちろん、香りを楽しむことのできるラベンダー。ラベンダーと一口に言っても、様々な種類があり、種類によって香りも効果も違うことが分かりましたね。ラベンダーの精油は万能ですので、使用方法を守って生活に取り入れてみてください。

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