香りの種類とそれぞれの効果って?シチュエーション別おすすめの香りをご紹介
芳香剤やアロマディフューザーなど、香りを楽しむ方法はさまざまありますので、日常的に香りを楽しんでいる方も多いのではないでしょうか。実は、香りには香りを楽しむだけではなく、香りによってさまざまな効果もあるのです。香りの種類や特徴、日常生活におけるシチュエーション別おすすめの香りなどをご紹介します。
2019年01月04日更新
記事の目次
[1] 香りの種類と特徴をご紹介
香りには大きく分けて7つの種類があります。まずは代表的な香りの特徴をご紹介します。
樹木系
樹木系の香りは、森林浴の気分を感じられるような落ち着きとすっきりとした清涼感のある香りです。
■ユーカリ
清涼感のあるすっきりとした香り頭を明晰にしたり、高ぶった感情を鎮めてくれたり、精神を集中させる効果があります。
■ティートゥリー
清涼感あふれる爽やかな香り気分をリフレッシュする効果があります。
■サイプレス
すっきりとした落ち着きのある香りゆったりとした気分にしてくれる効果があります。
ハーブ系
ハーブ系の香りは、ハーブの種類によってさまざまな香りを楽しむことが出来、爽快感のある香りが多くあります。
■ペパーミント
爽快で清涼感あふれるスッキリとした香り眠気を覚まして、意識をはっきりさせてくれる効果があります。
■ローズマリー
クールで清涼感のある香り頭を明晰にしたり、気分を元気づけてくれる効果があります。
■マジョラム
ややスパイシーで温かみのあるスッキリとした香り精神を鎮めて落ちつきを持たせてくれる効果があります。
柑橘系
柑橘系のフルーツの香りは、みずみずしくフレッシュな香りで、年齢や男女問わず幅広く好まれている香りです。
■レモン
果実のようにフレッシュで爽やかな香りリフレッシュさせ、頭の働きを明晰にしてくれる効果があります。
■オレンジ
フルーティーな甘さのあるすっきりとした香り緊張をほぐし、リラックスさせてくれる効果があります。
■グレープフルーツ
オレンジよりも甘さが強くなく、爽やかでフレッシュな香り気分を明るくし、精神を安定させる効果があります。
フローラル系
フローラル系の香りは、甘くやさしい華やかな花の香りです。
■ローズ
バラの花のように華やかでエレガントな香り。イライラやストレスをやわらげてくれる効果があります。
■ラベンダー
フローラルハーブのやさしい香り。気分をゆったりと鎮静させてくれる効果があります。
■ネロリ(オレンジフラワー)
柑橘系の爽やかさとフローラルの優美さの調和した香り。緊張やプレッシャーを緩和し、心を落ち着かせてくれる効果があります。
エキゾチック系
エキゾチック系の香りは、オリエンタルな雰囲気を感じられるような神秘的なイメージの香りが特徴です。
■サンダルウッド
落ち着きのある深い甘みの特徴的な香り。穏やかな気分にさせる効果があります。
■イランイラン
甘く濃厚な香り。リラックスさせてくれる効果があります。
■パチュリー
ゆったりとした深みのある特徴的な香り。感情を落ち着かせてくれる効果があります。
樹脂系
樹脂系の香りは、木の樹脂からとれる香りで、重厚で穏やかさのある甘い香りです。
■フランキンセンス(乳香)
かすかに甘くウッディな香り。
感情を落ち着かせてくれる効果があります。
■ベンゾイン
バニラに似た甘い香り。
ストレスを緩和してくれる効果があります。
■ミルラ
スモーキーで甘い香り。
無気力になっているときに気持ちを鼓舞してくれる効果があります。
スパイス系
スパイス系の香りは、スパイシーで刺激的な香りが多くあります。
■クローブ
スパイシーな香りの中に、少し甘さのある香り。気力を高めたいときに効果があります。
■シナモン
甘くスパイシーな香り。食欲を増進させる効果があります。
■ジンジャー
辛さと温かさのあるスパイシーな香り。心身ともに温かみを与えてくれる効果があります。
[2] シチュエーション別おすすめの香り
香りの効果に合わせたシチュエーション別、おすすめの香りをご紹介します。
集中したいとき
勉強やデスクワークなど集中したいときには、集中力が高まる効果が期待出来るレモン、レモングラス、ペパーミント、ユーカリ、ローズマリーなどがおすすめです。
リラックスしたいとき
ストレスやイライラなどを落ち着かせてリラックスしたいときには、ラベンダーやイランイラン、ローズなどがおすすめです。
よく眠りたいとき
夜にしっかり眠ることは、心身の疲れをとるためにも大切なことです。よく眠りたいときには、ラベンダーやネロリ、カモミール、オレンジ・スイートなどがおすすめです。
[3] 香りは記憶にも関係している?『プルースト効果』
ふと、ある香りを嗅いだことで、その香りに関する出来事を思い出したことがある方も多いのではないでしょうか?
このように、ある特定の匂いがそれにまつわる記憶を誘発する現象を『プルースト効果(プルースト現象)』と呼びます。
フランスの文豪、マルセル・プルーストの「失われた時を求めて」という作品内の描写から名付けられました。プルースト効果は海馬を活性化することで起こるとされています。
匂いに対する感覚である「嗅覚」は海馬など「大脳辺縁系」に直結しているため、匂いの刺激によってその匂いと結びついた記憶を即座に引き出す作用があると研究されています。
今はまだ全てのメカニズムがはっきりと解明されているわけではないので、未知の部分が大きくあります。
[4] 恋愛に効果的な香りがある?
集中したいときやリラックスしたいときなどに効果的な香りがあるように、恋愛にも効果的な香りがあったら嬉しいですよね。
人はよい香りを嗅ぐことで、相手に良い印象を持つとされています。いい香りをさせて相手に会うことで、香りとあなたの印象がつながり、相手の記憶となります。
そうすることで、相手が同じ香りを嗅いだときに、プルースト効果によって相手があなたのことを思い出します。あなたと直接会っていなくても、香りによってあなたを思い出す機会が自然と増えていきます。
人は、会う回数やその人を思い出す回数が多くなればなるほど、好意をもつということがわかっています。
香水などにも使われている「イランイラン」の香りの成分には、テストステロンに似た物質が含まれているそうです。
このテストステロンとは、性衝動を引き起こすホルモンとされていて、好みの異性を見てときめくと、多量に分泌されると言われるホルモンです。イランイランの香りを嗅ぐことにより脳でテストステロンが分泌され、異性にときめいたと勘違いする効果があるとされています。
男性には香水の香りも好まれますが、石鹸の香りや柔軟剤の香りなど清潔感のある香りの方がより好まれているようです。石鹸や柔軟剤であれば、あまり強い香りになることがないので、強い香りが苦手な人にはおすすめです。
石鹸や柔軟剤の香りは日常的にも嗅ぐ機会の多い香りなので、プルースト効果で思い出してもらう機会も多くあるのではないでしょうか。また、強い香りが苦手な人には程よく香るボディークリームで香りをまとうのもおすすめです。
よい香りだったり、「イランイラン」が含まれている香水だからといっても、つけすぎないように注意しましょう。どんなに良い香りでも、つけすぎてしまうと香りを強く感じてしまい、敬遠されたりと逆効果となってしまいます。
[5] シチュエーションに合わせた香りを楽しもう
香りはその香りによって集中力を高めたり、リラックスできたりといった効果が期待できます。シチュエーションに合わせた香りを用いることで、香りの効果を実感できるのではないでしょうか。
香りには「プルースト効果」と呼ばれる、記憶に関する現象を引き起こす効果もあります。「プルースト効果」を利用して意中の人に思い出してもらえるよう、よい香りをまとってみるのもおすすめです。
香りは人によって感じ方が異なりますので、まずは自分の好みの香りを探してみるところからはじめてみましょう。
※アロマオイル(精油/エッセンシャルオイル)を使う際の注意点
アロマオイルは医薬品ではないため、「治療」できるものではありません。ここに掲載されている内容は精油の効果効能、心身の不調改善を保証するものではありません。予めご了承ください。症状がひどい場合は医療機関を受診することをおすすめいたします。実際にアロマの香りに癒されるという方はたくさんいます。自分の体の状態や気分に合わせて上手に取り入れてくださいね。
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