ローズマリーの香りに秘められた効能と使い方!若返りのハーブといわれる理由とは?

ローズマリーと言えば肉料理に使われるハーブとして有名ですよね。独特の強い香りが肉の臭みを消してくれるのですが、実はあの香りに秘められた効能はそれだけでは無いのです。今回は『若返りのハーブ』と言われるローズマリーの効能についてご紹介します。

若返りのハーブ!ローズマリーの香りに秘められた効能と使い方

2017年09月08日更新

アロマ

小林 香代子 (アロマセラピスト)

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[1]ローズマリーとは?

まずはローズマリーについての基本情報をご紹介します。肉料理に添えられているイメージが強いローズマリーですが、実は古くは宗教的儀式に使われていた神秘的な植物なのです。

ローズマリーの基本情報

  • 原産地:地中海沿岸
  • 学名:Rosmarinus officinalis
  • 科・属名:シソ科・マンネンロウ属

ローズマリーはヨーロッパ地方が原産の植物です。10月~5月頃に薄い青や、白、ピンクなどの小さな花を咲かせます。小さい可憐な花を咲かせることから、『海のしずく』という意味であるRosmarinusと呼ばれるようになったと言われています。

神秘的なローズマリー

ローズマリーは古来より神秘的な力を持つ植物とされてきました。ローズマリーは悪魔を寄せ付けない力を持つとされ、葬儀の際に棺の上に置いて使われました。また、変わらぬ愛を意味し結婚式などの祝福事でも使われています。

さらに、ローズマリーはイエス・キリストと関わる言い伝えが多く、一説では『聖母マリアのバラ』という意味から、Rosmarinusという名がついたとも言われています。

ローズマリーの香り

ローズマリーは強い香りが特徴です。樟脳やユーカリのような独特の香りで、肉や魚料理などの臭み消しとして用いられます。強い香りを発し、虫が嫌うため、虫除けとして使用されることもあります。

[2]ローズマリーの基本効能

ローズマリーは『攻めのハーブ』とも言われており、ハーブの中でも多くの効能があります。以下ではローズマリーの基本的な効能をご紹介します。

  • 記憶力・集中力を高める
  • 肝臓機能を強化する
  • 育毛促進や艶髪
  • 血行を促進する
  • 痰を切る(呼吸器系)
  • 殺菌効果
  • 肌のたるみを改善し若返る

[3]ローズマリーの効果的な使い方

ローズマリーにはさまざまな効果がありますが、得たい効果によってローズマリーの最適な使い方が異なります。ここでは効果的なローズマリーの使い方をご紹介します。

肌に塗る(化粧水やクリームなどの化粧品に使う)

・エイジングケア、肌の収れん作用、ニキビ、たるみ防止

ローズマリーには肌にも嬉しい効果があります。肌の殺菌・収れん作用でニキビに効果がある他、血行促進作用により肌のたるみ防止効果があるとされています。様々な効果がありますが特に女性が気になるのはアンチエイジング効果ではないでしょうか。

・深いしわにも効く『ウルソール酸』

ローズマリーにはしわに効くと言われている『ウルソール酸』が含まれています。このウルソール酸は、肌表面だけではなく、コラーゲンを太くし、肌深部のしわにも効果的と言われているのです。同じくしわに効くとされている『レチノール酸』よりも効果があると言われ、高価な化粧品にも配合されています。

・『若返りのハーブ』で70歳過ぎのハンガリー王妃がプロポーズ!?

中世の時代、当時ハンガリー王妃であったエリザベートは、70歳になるころから身体の老化に悩まされていました。そこで、ローズマリーをアルコールに漬け込んだ液体(ハーブチンキ)を使い始めたのです。するとみるみる健康を取り戻し、なんとまだ20代のポーランド王子からプロポーズをされたのです。

このような伝説からローズマリーは『若返りのハーブ』と言われているのです。また、このローズマリーチンキはハンガリアン・ウォーター(ハンガリーの水)とも呼ばれるようになりました。

・ローズマリーチンキ(ハンガリアン・ウォーター)の作り方

ハンガリー王妃も愛したローズマリーチンキ。実は現代でも手作りできてしまうのです。漬け込むため少し時間はかかりますが、準備するものも少なく、作り方もとても簡単なのです。さっそく作ってみましょう!

<用意する物>

・ドライローズマリー 20g(生ローズマリー40gでも可)
・無水エタノール100ml(ウォッカでも可)
・保存用ガラス瓶

<作り方>

煮沸消毒したガラス瓶に、ローズマリーを入れ、エタノールを入れる。(この時ローズマリーがエタノールに浸るようにする)蓋を閉めて、3週間程度待つ。一日一回軽く瓶を振って中身を混ぜること。

<使い方>

そのままだと刺激が強いため、精製水で約15倍に薄めて使用してください。化粧品に混ぜるとウルソール酸の効果が発揮されないので注意しましょう。

髪に付ける

育毛には頭皮の血行をよくすることが必要です。頭皮の血行がいいと毛根に栄養を届けやすくなるため、育毛に血行促進は大事なのです。ローズマリーは血行促進効果があるため、頭皮の血管を広げ、血流をよくすることで育毛効果があります。

また、ローズマリーは美髪に効果があるとされており、市販のシャンプーにもローズマリーエキスが配合されています。

<使い方>

一番簡単な使い方はローズマリーのエッセンシャルオイルをシャンプーの際に混ぜる方法です。15mlにオイル1滴を混ぜて普通にシャンプーするだけなので簡単ですね。

また、ローズマリーチンキを精製水で10倍程度に薄めて、アウトバストリートメントとして使う方法もあります。

食べて摂取する(ハーブティー、サプリ、料理に使う)

ローズマリーは食べることでも様々な効果があります。これらの効果はローズマリーに含まれるカルノシン酸・ロズマリン酸というポリフェノールによるものです。ハーブティーや料理、サプリで取り入れましょう。

<使い方>

手軽に使いたい方は市販のハーブティーやサプリを使うと便利です。もし家にローズマリーがある場合は簡単に自家製ハーブティーが作れます。作り方はティーポットに入れた300ccの熱湯(ティーカップ2杯分)に対し、ティースプーン2杯分を入れて5分蒸らすだけです。

ドライも生も同じ分量で問題ないですが、生のほうが苦みが少ないため、苦みが苦手な方は生ローズマリーをおすすめします。また、蒸らし時間を長くしても苦くなってしまうので注意してください。

お風呂に入れる

ローズマリーと入浴の血行促進効果によって体がぽかぽかに。血行が良くなるため女性の悩みで多い末端の冷えやむくみの解消に効果があります。またローズマリーの収れん作用も期待できるため、背中や胸などのボディのニキビにも効果が期待できます。

<使い方>

生のローズマリーを4本程度ネットに入れて、蛇口からお風呂にお湯を入れます。お湯に当たることでローズマリーのエキスが染み出るので、自動給湯器ではなく蛇口やシャワーでお湯を入れてください。

もし蛇口から入れるタイプではないお風呂の場合は、ローズマリーをお湯の中で揉むことで同様の効果が得られます。また、生のローズマリーが手に入らない場合は、エッセンシャルオイルでも代用可能です。

ローズマリーは作用が強いため、使用する量は5滴以内にしましょう。

アロマオイルとして使う

ローズマリーの独特の香りは頭脳を明晰にすると言われています。ローズマリーの香り成分が脳や中枢神経を刺激することで記憶力や集中力を高めるため、勉強や仕事をする際におすすめです。

また、眠気を取る効果もあるため、朝目覚めた際にローズマリーの香りを嗅ぐとすっきりと目覚めることができます。さらに、この作用はアルツハイマーを改善するということから注目を集めました。

<使い方>

ローズマリーのオイルをアロマポットに数滴垂らして、温めて使います。アロマポットを持っていない場合はハンカチなどに数滴垂らして嗅ぐだけでも効果があります。

古くにローズマリーを耳に刺しながら勉強したと言われているので、もし生のローズマリーがあればこの方法でもいいかもしれませんね。

[4]エッセンシャルオイルの使い分けでより効果的に

実はローズマリーのエッセンシャルオイルはさらに細かく分けることができるのです。ローズマリーの含有成分の多さで分かれるので、どうせ使うなら一番効果的なオイルを使いたい!という方はこだわってみてはいかがでしょうか。

3つの種類

ローズマリーのエッセンシャルオイルは3つに分かれます。このタイプのことをケモタイプと呼びます。生育環境により香りや含有成分の比率が異なります。

・カンファ―

ローズマリー・カンファーは、血行を促進する効果がより高いです。マッサージなどに使う場合はカンファ―を使うとより効果的です。使う際はかならずキャリアオイルで希釈して使用しましょう。

・シオネール

ローズマリー・シオネールは殺菌作用が高いです。また痰を切ったり呼吸器系に効果が一番高いタイプです、風邪や花粉症でつらい場合は、洗面器にお湯をはって、シオネールのエッセンシャルオイルを数的垂らしましょう。スチーム効果と合わさって傷んだ粘膜に効果的です。

・ベルべノン

ローズマリー・ベルべノンは肝臓の機能を強化すると言われています。二日酔いで辛い時は、ベルべノンのオイルを数的入れて入浴してみましょう。

[5]ローズマリーの使用上の注意

最後に使用上の注意です。ローズマリーはハーブの中でも特に作用が強いため、使用上の注意はしっかり守りましょう。

効果が強いため過剰摂取は避ける

ローズマリーやエッセンシャルオイルを使う場合は必ず使用量を守りましょう。

以下の方は使用を避ける

  • 高血圧の方
  • 妊婦や授乳中の方
  • 子どもや乳幼児
  • てんかんの方

また、上記以外の場合でも、合わない場合は使用を中止してください。

[6]ローズマリーを取り入れていつまでも若々しく

料理にも使われているほど身近ながら、ハーブの中でも多くの効果を持つローズマリー。特に古くから伝えられているアンチエイジング効果は見逃せません。是非積極的にローズマリーを取り入れて、心も体もいつまでも若々しく保ちましょう。

※アロマオイル(精油/エッセンシャルオイル)を使う際の注意点
アロマオイルは医薬品ではないため、「治療」できるものではありません。ここに掲載されている内容は精油の効果効能、心身の不調改善を保証するものではありません。予めご了承ください。症状がひどい場合は医療機関を受診することをおすすめいたします。実際にアロマの香りに癒されるという方はたくさんいます。自分の体の状態や気分に合わせて上手に取り入れてくださいね。

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