アロマで認知症予防!おすすめ精油(エッセンシャルオイル)の配合や使い方・注意点

「認知症にアロマが効く」数年前にテレビや新聞で特集され覚えている方も多いのでは?だけど薬でも難しい認知症のケア、「本当にアロマで大丈夫?」「アロマって自分でやるのは面倒…」と思っている方、認知症のアロマケアはとても手軽に、そして安全にできるものなのです。今回は知らないともったいない認知症のアロマケアについてご紹介します。

2017年11月15日更新

アロマ

桑田 美由紀 (アロマセラピスト)

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[1]認知症にアロマが効くって本当?

認知症が改善するアロマがある!

まずアロマテラピ―とは「芳香療法」のことを指します・ここで用いられるアロマとは「精油」や「エッセンシャルオイル」とも呼ばれ、植物が持つ生命力の核となる部分を抽出した芳香成分であり、この植物の力によって様々な症状に働きかけます。

 
今回認知症に効果があることが判明した精油は「ローズマリーカンファー」と「レモン」のブレンドの精油(朝用)と、「真正ラベンダー」と「スイートオレンジ」のブレンドの精油(夜用)です。これは鳥取大学医学部教授の浦上克哉教授の研究※により、認知症の方に対して予防・改善が認められたアロマです。

そしてなんとアロマによる治療は、軽度の認知症だけでなく、症状が進んでしまった重度の認知症に対しても効果があったということです。

浦上克哉教授 研究内容について

2005年日本認知症学会会報誌に発表した研究論文の中で発表された、浦上先生の開発した「TDAS認知症テスト」というものがあります。これは認知症の状態を数値で表したものですが、テスト結果として認知症の判断数値は正常範囲0~7、認知症予備軍ゾーン7~14、認知症ゾーン14~という設定になっています。

今回の研究ではもともと数値が13の方に1週間アロマの治療を行ったところ数値が2まで下がり、さらにもともと数値が37という重度の認知症の方に1ヶ月アロマの治療を行ったところ数値が34になったのです。

※参考:認知症予防教室における対象者の判別法と評価法の検討/浦上研究室 プロダクツ

現在認知症は薬でも根本の治療ができず、進度を遅らせるところまでしか対応ができない状態です。更に薬には重い副作用があり、怒りっぽくなったり人格が変わってしまったと周囲に思わせるほど変化がでる方もいるそうです。しかし精油によるアロマのケアはそのような副作用がなく、むしろリラックスしながら症状を改善できるという素晴らしい方法なのです。

[2]なぜアロマで認知症改善ができるのか

精油によるアロマケアで認知症に効果があることは分かりましたが、なぜ香りで認知症が改善するのでしょうか。アロマの香りがどのように身体に伝わるのか、また実は香りという「嗅覚」を刺激することも認知症改善に対して重要なポイントだったのです。

アロマが身体に伝わる伝導経路

まず体内に入った香りはどのように伝わっていくのかご紹介します。香りの情報(分子)は鼻の鼻孔から鼻腔、そしてそのもっと奥にあるひだ状の嗅上皮という組織にキャッチされ嗅細胞という部分まで到達します。

香りの情報(分子)は、嗅細胞によってインパルス(電気的な信号)に変換され神経等を通って脳へ伝わります。脳に運ばれた香りの情報(インパルス)は「大脳」と「視床下部」に伝わります。

「大脳」は感情や記憶、行動をつかさどる部分、「視床下部」は自律神経、内分泌系、免疫系をつかさどる部分です。この2つの部分に作用することでアロマは心と身体の両方に影響を及ぼすことができます。

海馬のケアをすることで認知症が改善する

大脳には海馬と呼ばれる過去の経験を記憶する部位があります。認知症の方はこの海馬の機能が低下し物忘れなどの様々な症状がでてくるようなのですが、浦上先生によると認知症患者はもの忘れに先行して嗅覚障害が生じることがわかってきており、アロマオイルの香りで嗅神経を刺激することで、その刺激が嗅神経に隣接する海馬に伝達され、活性化させる作用があるということです。

アロマの香りによって嗅神経、海馬を刺激することで認知症への効果が出せるということなのです。

[3]認知症を改善するためのアロマ

アロマが認知症に効く理由はわかりましたが、アロマならなんでも良い訳ではありません。現在アロマ商品はたくさん存在し、価格も様々です。しっかりと効果をだすためにはどのような商品が良いのでしょうか。

本物のアロマを使いましょう

今回使用するのは「精油」という100%植物原料のオイルです。「エッセンシャルオイル」とも呼ばれますが間違えやすいのが「アロマオイル」や「ポプリオイル」と記載されているものです。

こちらも100%植物原料の精油のみでブレンドされているものなら良いのですが、現在日本ではアロマ製品は「雑貨」として扱われており、中身の配合に規定がないため化学香料が使用されていたりするものも同様に「アロマオイル」として販売されています。心配な方は「精油」「エッセンシャルオイル」と記載があるものを選んでください。

また、精油の基本的な情報には学名、原産国、抽出部位、抽出方法があります。現在この情報は記載義務はないのですが、しっかりとした品質管理を行っているメーカーは基本的にこの記載があるので、これがある製品は安心して使用することができます。

そしてその他にロットナンバーというものがあります。これは各メーカーが高品質な精油を販売するために品質管理を行うときにつける番号で、このロットナンバーから原産国や生産された日付等、精油の情報を調べることができます。これが記載されている精油の品質は信頼できるという証でもあります。

このような記載がある商品は基本的に激安価格で販売されることはありません。しっかりとした精油を作るには大変な手間と多くの生命力に満ちた状態の材料が必要です。なのであまり安すぎるものも避けたほうが安心といえます。

以上のことを気をつけて効果のあるアロマを手に入れてください。

[4]認知症のアロマケアの配合・やり方

おすすめの配合

精油を用意したらいよいよブレンドです。浦上先生の研究では昼用のアロマは「ローズマリーカンファー:レモン=2:1」、夜用のアロマは「真正ラベンダー:スイートオレンジ=2:1」が最も効果的な結果となったためこの配合がおすすめです。

アロマは数滴でもとても強い効果があるため、ローズマリーカンファー4滴、レモン2滴程度で試し、香りの感じ方によって増減させてください。ただ量を変えた時も配合の割合はそのままで作るようにしてください。

アロマケアのやり方・方法

アロマケアのやり方はとても簡単です。

  • 午前中に朝用のアロマを2時間以上嗅ぐ(おすすめ:9時〜11時)
  • 夜寝る1時間前から眠った後1時間以上嗅ぐ(おすすめ:19時30分〜21時30分)

これだけです。

始めは準備するのに手間に感じることもあるかもしれませんが、慣れて習慣にしてしまえばとても簡単に行うことができます。ブレンドが大変な方には、専用にブレンドしてそのまま使える状態で売られている精油もありますので、使いやすいものを選んでください。

またアロマを嗅ぐ方法ですが、朝は活動し、動くことも多いので首から下げるペンダント型がおすすめです。ペンダントから随時香りがのぼってくるので、動いていても長時間嗅ぎ続けることができます。

 
また夜や部屋にいることが多い方はアロマディフューザーを使って部屋中に拡散させたり、簡単にハンカチ等に精油を落として枕元に置いておくだけでも大丈夫です。

認知症以外の身体への効果

また、精油には前述したとおり心と身体に影響を与えるものです。精油は脳の中の「大脳」だけでなく「視床下部」へも伝わります。そこは自律神経、ホルモン、免疫系をコントロールする中枢の器官であるため、身体や精神にまで働きかけることができるのです。毎日嗅いでいくと認知症以外にも嬉しい効果がたくさんあります。

  • ローズマリー・カンファー
  • 筋肉の凝り、無気力、慢性疲労、風邪、冷え性、不安、緊張、精神疲労

  • レモン
  • 消化不良、吐き気、むくみ、肝臓の不調、ダイエット、ニキビ、冷え性、集中力アップ

  • 真正ラベンダー
  • 身体の痛み、疲れ、精神の鎮静、鎮痛、偏頭痛、頭痛、手荒れ、痒み

  • スイートオレンジ
  • うつ、落ち込み、不安、消化不良、冷え性、肩こり、むくみ

アロマケアの注意点

精油には心と身体に様々な影響を及ぼしますが使用するにあたり注意点があります。

  • 精油を直接肌につけないこと
  • 精油は1滴にとても強い効果があるため、直接肌に触れない所につけてください。ハンカチにつけた場合も枕元に置いていたら寝返りであたってしまったということがないようご注意ください。

  • 高血圧の方や妊婦、てんかんを持つ方は、ローズマリーカンファーは注意
  • 血行促進や気持ちを高める効果があるため、医師に相談の上使用するようにしてください。また、上記にあてはまらない方でも、継続して使用される場合には注意が必要です。

[4]認知症におすすめのアロマ商品

認知症ケアに専用ブレンドされたアロマ(精油)をご紹介します。こちらだと配合の手間なく数滴落とすだけですぐに利用できるので続けやすいですね!

リ・ブレイン

容量:各10ml

今までご紹介してきた鳥取大学医学部浦上克哉教授の研究に基づいて開発された精油です。昼用と夜用の2つセットで「リ・ブレイン」という商品名で販売されています。昼用はローズマリーカンファーとレモン、夜用は真正ラベンダーとスイートオレンジ。昼用は集中力を高め、記憶力を強化する刺激的な作用があり、日中の生活をすっきりと健康に過ごすための作用があります。夜用は、心や身体への鎮静作用があり、リラックスして夜ぐっすりと眠れるようになる作用があります。

生活の木 ブレンドエッセンシャルオイル昼・夜

量:10ml

アロマグッズ販売店の生活の木からでた専用ブレンドの商品です。1本ずつでも購入できますがこちらでご紹介しているのは2本セットの定期購入型の商品です。3回以上継続購入するとアロマネックレスがセットになってついてきます。日中香りを携帯するのにアロマネックレスはとても便利ですね!

[5]アロマの認知症ケアは改善だけでなく予防にも


アロマが認知症に効果的なことがわかりましたが、認知症のアロマケアは認知症になってしまってからよりも、予防ケアとして事前に行うとより効果がでやすいです。嗅神経は再生能力が高く、アロマの香りによって1度弱った神経細胞がまた蘇るそうなので、40〜50代から予防ケアとして続けていくといつまでも元気に過ごせそうですね!両親におすすめするのも良し、自分自身のケアとして是非生活に取り入れてみてはいかがでしょうか!

※アロマオイル(精油/エッセンシャルオイル)を使う際の注意点
アロマオイルは医薬品ではないため、「治療」できるものではありません。ここに掲載されている内容は精油の効果効能、心身の不調改善を保証するものではありません。予めご了承ください。症状がひどい場合は医療機関を受診することをおすすめいたします。実際にアロマの香りに癒されるという方はたくさんいます。自分の体の状態や気分に合わせて上手に取り入れてくださいね。

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