香水の使用期限を知りたい!未開封、開封後はどのくらい?10年経っても使えるの?
使い切れずに数年残っている香水はありませんか?久しぶりに使う時、使って大丈夫なのか気になりますよね。香水に使用期限はあるのか、開封後は劣化してしまうのか、未開封ならずっと大丈夫なのかなど、香水の使用期限について詳しく解説します。
2019年10月03日更新
記事の目次
[1]香水に使用期限はあるの?
未開封の香水の使用期限
未開封の香水の使用期限はどのくらいなのでしょうか?香水のパッケージには使用期限が記されていることはほとんどありません。
これは日本の薬事法により「製造、輸入後に適切な保存条件のもとで3年以上超えて性状や品質が安定している化粧品は使用期限表示の対象から除外される」と定められているからです。
肌に直接つける香水は化粧品に分類されます。そして特定の成分を含む化粧品以外は使用期限を表示する義務はないということなのです。
しかし使用期限が表示されていないからと言って長期間品質が保証されているわけではないということに注意しましょう。
一般的な化粧品に分類される香水は未開封の状態では3年間が使用期限の目安と考えられています。3年以上経過するとすぐに使えなくなるというわけではありませんが、品質が劣化する恐れがあります。
また、保管状態により劣化が早まることもあるため、適切に取り扱い3年以内に使い切るようにしましょう。
開封後の香水の使用期限
未開封の香水であれば適切な保管により最低でも3年は品質を保てると言われていますが、開封後の香水はこの通りではありません。香水には香料とともにアルコール(エタノール)が含まれていて、開封後は蒸発が進み香りが変化していきます。
化粧品と同じように香水も開封後はできるだけ早く使い切ることが望ましいとされているのです。およそ1年を目安に早めに使用するようにしましょう。
10年前の香水は使えるの?
未開封で保管状態がいい香水の場合は10年経過していても使用できるものもあります。しかし、香りや色の変化をよく確認してから使用するようにしましょう。
また、香水は肌に直接つけるものであるためシミや肌荒れなどの肌トラブルの原因になる恐れもあります。
少量を試して時間をおいてから判断するなど慎重に取り扱う必要があります。開封後の場合は目立った変化が見られなくても使用を見合わせるようにしましょう。
変色した香水は使えるの?
香水の品質が劣化した場合、変色することがあります。透明だったものがアメ色のように変色した場合には品質の劣化が進んでいると判断できます。使用するのは控えましょう。
また、変色とともに香りの変化にも注意が必要です。酸っぱいようなニオイや埃っぽいニオイがする、いつもの香りと違うなど劣化のサインを見逃さないようにしましょう。これらの変化を感じたら使用するの控えるようにしてください。
もし、変色しているものを確認する場合は、肌につけるのではなく、ティッシュに吹きかけるなどして問題がないか確かめることをおすすめします。
パッチテストで使えるか確認しよう
肌トラブルを避けるために、心配な場合はパッチテストを行うことをおすすめします。化粧水や乳液などの化粧品でも用いられている方法をご紹介します。
<パッチテストのやり方>
1.香水を絆創膏に吹きかけ、肌に貼る。
2.1時間後に剥がして写真を撮る。撮り終わったら再度絆創膏を貼る。
3.絆創膏を貼って48時間後に絆創膏を剥がし、写真を撮る。1時間後と48時間後の肌の状態を確認する。
赤みや腫れなどが現れた場合は、肌トラブルを起こす危険性があるため、香水の使用は控えましょう。
[2]『クロエ』、『シャネル』、『ロクシタン』人気ブランドの香水の使用期限は?
香水の製造工程は基本的にどのブランドでも同じです。このためブランドによって使用期限が異なるということはないと考えられます。
百貨店などのカウンターで香水を購入する場合には販売スタッフに使用期限について確認したうえで購入日や開封日をメモしておきましょう。
また、ブランドによっては香水の使用期限について研究所で調べてくれる場合があるようです。気になる場合には店舗に問い合わせることをおすすめします。
どのブランドの香水であっても未開封ならば3年、開封後は1年という使用期限が目安です。『クロエ』、『シャネル』、『ロクシタン』などの人気ブランドの香水も上述の使用期限目安を参考にして使い切りましょう。
ギフトとしてもらったけれどもしばらく使用予定がない、好みではないという場合には早めに人に譲る、買取りサービスに問い合わせるなどの判断が大切になります。
もったいないから、いつかは使うかもしれないからという理由で長期間そのままにしておくことは避けたいものです。
香水の使用期限を確認する方法はあるの?
これから新たに香水を購入する場合は購入日や開封日をメモしておくことが有効です。見た目や香りに大きな変化が感じられなくても目安の使用期限を過ぎている場合は使用を避けることができます。
すでに購入している香水の使用期限について知りたい場合には、購入店に問い合わせて確認してもらえるかどうかを聞いてみましょう。
ハイブランドの香水は店頭に持って行くと、ラボなどに送り調べてもらえることもあるようです。このような確認方法が使えない場合には自分でチェックします。まずはカビや変色など明らかに劣化しているかどうかを確認します。
次に香りを嗅いで酸っぱい、埃っぽい、香り方が弱い、いつもと違う香りがするなどの変化を調べます。異常を感じた場合には使用は控えましょう。
[3]香水の劣化を早める原因と正しい保管方法
香水の劣化を早める原因とは?
・光
直射日光だけではなく蛍光灯も含めた光が香水の劣化の大きな原因となります。光の中に存在する紫外線は食品や香料を劣化させると言われています。
私たちが日常生活を送るうえで害となる紫外線はほとんどがカットされていますが、微量の紫外線が漏れ出ているためこのような物質の劣化を招くのです。
このため香水や化粧品は直射日光と蛍光灯の光が当たらない場所で保管することが必要です。
・温度変化
激しい温度変化が繰り返されることで物質の内部の分子構造内では化学変化が起こりやすくなってしまいます。この分子レベルでの活動を抑え、物質を安定した状態に保つには低温状態が望ましいとされています。
少なくとも温度変化や激しい温度差にさらされる環境での保管は避けるよう配慮が重要です。
・空気(酸素)
酸素は人間が生命を維持するためになくてはならないものですが、あらゆる物質を変化させる危険な物質であるとも言えます。人間の体内に取り込まれた酸素の酸化反応によってヒトの老化も引き起こされる考えられているのです。
香水にとっても酸素は劣化を促進させる大きな要因。酸素に触れることを避けなくてはなりません。このため香水のフタはしっかりと閉めて空気に触れる時間をできるだけ少なくすることが大切です。開封後の香水はできるだけ早く使い切るようにします。
・カビ・細菌
カビや細菌は物質の腐敗を促す原因となります。香水には殺菌作用の高いアルコール(エタノール)が含まれるため、カビや細菌は発生しにくとされていますが、保管状態などによってカビ・細菌の危険にさらられることがあるので注意が必要です。
香水の正しい保管方法とは?
香水を家庭で保管する際には上述の劣化の原因を避けることが重要です。まずは空気に触れないようにするためにフタをきっちり閉めて開封後は早めに使い切ること。保管場所は直射日光や蛍光灯が当たらない冷暗所が適しています。また一定の温度を保てることが必要になります。
香水や化粧品を冷蔵庫に保管する人も多いようです。香水を保管する環境としては適していますが、空きスペースの問題やお子さんがいる家庭では誤って口にする危険もあります。慎重に取り扱いましょう。
ワインセラーがある場合には理想的な環境だとされています。ワインを嗜好するこだわり派の方はワインセラーに香水を保管するという方法もあります。
揮発に注意!
香水の成分はほとんどエタノール(アルコール)が占めているため、非常に揮発性が高いです。また、空気に触れると劣化もしやすくなるため、使うたびに必ずしっかり蓋をするようにしましょう。
[4]使用期限切れの香水はどうする?
香水は直接肌につけるものであるため、正しい保管状態でできるだけ目安の期限内に使い切ることが望ましいことはお分かりいただけたと思います。
しかし、使用期限が切れてしまった場合には直ちに処分しなければならないというわけではありません。まずは変色やニオイの異常、香りの変化などをチェックしてください。
異常がない場合、少量を試しづけして肌トラブルが起こらないようならば使用できることもあります。
ただし、購入してから3年を大幅に超える場合や開封後期間が経ってしまった場合などは、使用を控えた方がよいため、肌に直接つける使用方法ではなく、ルームフレグランスなどに活用しましょう。古い香水の活用方法としてのおすすめは以下の2つです。
サシェにする
コットンに古くなった香水をしみ込ませてコットン生地などの天然素材を使用して作った小さな袋に入れます。ポーチの中に入れて持ち歩く、クローゼットの中にしのばせる、玄関や靴箱に入れておくなどさまざまな使い方ができます。服や小物などにほのかに香りづけができて心地よく過ごせるはずです。
ルームフレグランスにする
より手軽に楽しみたい場合はハンカチや厚紙に香水を吹きかけて香りづけをしたい空間に置いておくだけでルームフレグランスの役目を果たします。
本格的なルームフレグランスを作りたい場合には竹串やラタンスティックを用意し、香水を入れた瓶にさしておくことでリードディフューザーになります。香水の香りを部屋中に漂わせる贅沢な使い方が実現します。
香水をファブリックスプレーのように使う場合には、カーテンやクッションなどの生地に直接吹きかけることは控えましょう。香水がシミなどの原因になることがあるので注意が必要です。
また、香りが濃いと感じる場合には無水エタノールで薄めることができます。
[5]お気に入りの香水の適切な使用期限を知ることから始めよう!
香水による肌トラブルを防ぐために、また、最高の状態の香りをまとうためにも適切な使用期限を知っておくことは重要です。使用目安を大幅に過ぎているもの、はっきりと分かる劣化が認められる場合には香水として身にまとうことは潔く諦めて別の使用方法を考えることが大切。香りの鮮度を意識することでより快適に香りを楽しむことができるはずです。
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