ローズウォーターの効果や作り方とは?髪や化粧水としての使い方も!
『ローズウォーター』をご存知ですか?数ある美容用品の中で、シンプルな成分であるにも関わらず、高い効果を期待できると評判です。今回は、100年以上も昔から世界の美女たちに愛用されてきた、化学薬品などを使わないローズウォーターの効果と使い方をご紹介します。
2020年01月08日更新
記事の目次

[1]ローズウォーターとは?
10世紀頃からローズウォーターの歴史は始まりました。聖母マリアやクレオパトラもローズウォーターに魅了され愛用していたとされています。
また、古代ペルシャ帝国では、ローズウォーターで香りづけをしたりして、その香りを楽しんでいました。
医療や美容にも用いられ、遥か昔から幅広く使われてきたローズウォーター。今回は、長い間使われ続けてきたローズウォーターの力と、その魅力に迫ります。
[2]ローズウォーターの効果
ローズウォーターは一体どんな効果をもらたしてくれるのでしょうか。ローズウォーターを使うメリットをご紹介します。
お肌への効果
アメリカの臨床栄養学会誌「The American Journal of Clinical Nutrition」は、ローズウォーターにはアンチエイジング効果があると発表しました。
年齢が増すほどにできる口周りの細かいシワや目尻のシワを目立たなくし、シミを薄くしてくれる効果が期待できます。
また、抗炎症作用により日焼けをしてしまったお肌の赤みを抑えてくれます。お肌の弱い方でも刺激が少ないので使いやすく、特に乾燥肌の方におすすめです。
さらに、収れん作用もあるのでお肌の引き締めや、たるみにも効果を発揮します。
目への効果
意外かもしれませんが、合成保存料などを含んでいない純粋なローズウォーターは目にも使うことができます。
目の疲労をとり、目の炎症を抑えてくれたりします。さらに、目の下にクマができるのを防ぐ効果も期待できます。
髪の毛への効果
頭皮と髪の毛にも優れた効果を発揮します。髪の毛をドライヤーの熱から守り熱から受けるダメージを軽減し潤いを与えてくれるほか、頭皮の炎症を抑えるなどコンディションを整えてくれ、フケの原因になる細菌の発生を防ぎ髪の毛を健やかに保ちます。
神経をリラックス
ローズウォーターには神経をリラックスさせてくれる効果があります。
薬の処方に頼る西洋医学とは異なるアユルヴェーダ医学では薬草療法と食事療法を用いますが、このときローズウォーターは心の安定剤として使われます。
これは、バラの香りに自律神経を整え、女性ホルモンなどのホルモンバランスを整える効果があるからです。
また、バラの花びらにはビタミンA・B・C・Eがたくさん含まれていて、栄養満点です。
その他の効果
その他にもローズウォーターには、血液をサラサラにし口臭や体臭を予防してくれる効果があります。
[3]ローズウォーターのおすすめの使い方7選
ローズウォーターには多くの身体にいい効果があることが分かりました。
では、どのように日々の生活に取り入れていけば良いのでしょうか。ローズウォーターのおすすめの使い方をご紹介します。
化粧水
アロマオイルなどを化粧水として使う場合は、原液のまま使うことはできないのでキャリアオイルなどで濃度を薄め(希釈し)て使用しなければいけません。
しかし、ローズウォーターなどのハーブウォーターは希釈しなくても、そのまま使うことができるのでとてもお手軽に使うことができます。
コットンにローズウォーターを浸して、ローションパックをするのもおすすめです。
もし保湿感が足りないと感じたときは、市販の手作り化粧品用の水性ジェルを混ぜて、ジェル化粧水を作るのもいいですね。分量はお好みの固さに調節しましょう。
保湿クリーム
ローズウォーターは保湿力が高いので、肌をしっとりさせたいときに使うと良いでしょう。
そのまま使うのも良いですが、普段使っているボディクリームやハンドクリーム、フェイスクリームにローズウォーターを数滴混ぜるだけで、いつものクリームより、より高い効果を感じることができます。
無香料のクリームの場合は、ほのかにローズの香りが香るのでリラックス効果もプラスされます。
ヘアケア
シャンプーのあとにヘアケアとして使うことで、髪の毛を保湿し、なめらかに整えます。外出前にローズウォーターを髪の毛にかけると香水代わりにもなります。寝癖直しに使うのもおすすめです。
日焼け後用ローション
うっかり日焼けをしてしまったときも、ローズウォーターは役立ちます。
抗炎症作用があるの赤くなり熱を持った箇所に塗るだけで肌をクールダウンさせ、肌のかゆみを取ります。また、日焼けによる老化の防止も期待できます。
口臭ケア
オーガニックのローズウォーターは飲用としても使うことができます。続けて飲むことで加齢臭や体臭などにも効果を発揮します。
飲むことに抵抗がある方でも、歯を磨いたあとにローズウォーターで口を濯ぎ、マウスウォッシュ代わりに使うことで口臭が解消されます。
ニキビケア
ニキビもローズウォーターでケアすることができます。まず、レモン一個分を清潔な器に絞り、そこにローズウォーターを同量入れてよく混ぜます。
それをニキビや気になる箇所に塗って30分ほど時間を置き、ぬるま湯で洗い流します。
2、3週間続けると、だんだんとニキビ痕が薄くなったり肌のコンディションが良くなるのを感じることができます。
しかし、レモンに含まれるソラレンには光毒性があるので、シミの原因になってしまいます。夜に使うようにし、しっかりと洗い流すようにしましょう。
目のクマ
目の下にクマができるだけで、その日のテンションは下がってしまいます。
そんな、メイクしてもなかなか隠すことができない目のクマも、ローズウォーターを使うことでクマを薄くすることができます。
ローズウォーターと冷たい牛乳を同量混ぜてコットンに浸します。気になるクマの上にコットンを置いて10分以上置きます。
毎日3、4週間続けることで、クマが薄くなります。
[4]おすすめのローズウォーター5選
【サンタ・マリア・ノヴェッラ】ローズウォーター
ドミニコ修道会の僧侶達が、人々を癒すために作り始めたのをきっかけに、この伝統的なローズウォーターは誕生しました。
瓶ボトルはアンティーク調のデザインになっていて、とても特徴的です。1381年に発売されていた、最古のレシピを再現していて、歴代の貴族も愛し、世界中にたくさんのファンがいます。
化粧水や保湿剤として使うのはもちろん、リフレッシュウォーターやリネンウォーターとして使えます。日常生活に取り入れることで、ワンランクアップした気分が味わえそうですね。
【ブルガリア・ローズジャパン】ダマスクローズウォーター
ローズウォーターは価格が高いイメージがありますが、こちらは比較的リーズナブルになっています。大きさが3種類あるので使う頻度や用途に合わせて選ぶことができます。
天然のバラの花と天然水だけ使い、シンプルに作られているので、よりフレッシュに安心して使うことができます。
【香寺ハーブガーデン】ハーブウォーター(ローズ)
香寺ハーブガーデンは、ナチュラルなハーブを取り揃えているブランドです。
原料にブルガリア産のバラを使っているので、使うと華やかな香りがふわっと広がります。
化学成分を使わない無添加処方なので、肌荒れが気になる季節やお肌が弱い方にもおすすめです。
【ニールズヤードレメディーズ】ローズウォーター
使用しているバラは契約農家で丁寧に栽培されているので、安全性が高く安心して使うことができます。
主に拭き取りに向いているので、コットンに含ませて肌を拭き取ると、汚れや余分な皮脂を取り透明感のあるお肌に導いてくれます。
お肌を柔らかい状態に整え、適度な潤いを与えることで、ダメージを受けたお肌もふっくらとします。
美容液を使う前にこのローズウォーターを使うことで、浸透力もアップします。
【プラクトオーガニックス】ピュアジェルローション
国産ブランドである「プラクトオーガニックス」。こちらはローズウォーターに、潤いを与えるラベンダーウォーターやお肌を整えるリコリスエキス、アロエベラ葉汁を贅沢に配合しているので、肌のキメを整え潤いを与えます。
とろみのあるジェル状化粧水なので、より肌に密着し保湿力も高くなっています。
[5]簡単!ローズウォーターの作り方
ローズウォーターの作り方は何種類かありますが、ここでは簡単なローズウォーターの作り方をご紹介します。
〈用意するもの〉
・オーガニックのバラの花びら
・蒸留水
・計量カップ
・ガーゼ
・大きめの鍋
・耐熱ボウル
1.蒸留水を2カップ用意し、鍋で沸かします。
2.オーガニックのバラの花びらを1カップ用意して、耐熱ボウルに入れます。
3.沸かした蒸留水を花びらの上からかけるように静かに入れます。
4.ホコリなどが入らないように、お皿や布でカバーします。
5.30分ほど、そのまま放置します。
6.他のボウルにガーゼをかぶせます。
7.花びらの入ったお湯をガーゼの上から流し入れて、濾します。
8.濾した後、蓋つきのガラス瓶などに移し入れてローズウォーターの完成です。
※冷蔵庫で1週間ほど保存できますが、なるべく早く使うようにしましょう。
※観賞用のバラは農薬が大量に使われているので、できる限りオーガニックのバラを使うことをおすすめします。
[6]バラの力でさらに美しく
今回はローズウォーターの魅力をたっぷりとご紹介しました。余計な成分が入っていないピュアローズウォーターは、お肌のケアなど色々な目的に合わせて安心して使うことができ、高い効果が期待できます。
バラの香りを纏うだけでも女性の価値をあげてくれるような気分になりますし、使って損はない美容用品です。ぜひ、ローズウォーターで心も身体も癒されて、もっと美しくなってくださいね!
※アロマオイル(精油/エッセンシャルオイル)を使う際の注意点
アロマオイルは医薬品ではないため、「治療」できるものではありません。ここに掲載されている内容は精油の効果効能、心身の不調改善を保証するものではありません。予めご了承ください。症状がひどい場合は医療機関を受診することをおすすめいたします。実際にアロマの香りに癒されるという方はたくさんいます。自分の体の状態や気分に合わせて上手に取り入れてくださいね。
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