和の趣を感じる「R fragrance(アールフレグランス)」

「R fragrance(アールフレグランス)」とは日本発祥のフレグランスブランドです。香水というと、とにかくヨーロッパを思い浮かべがちですが、私は伊勢丹サロン ド パルファンで「R fragrance」に出会い、感銘を受けました。日本にもこんな素敵な香りのブランドがあるのだと。初めて試香したのにどこかノスタルジックな香り。それはまるで日本人としてのDNAに訴えかけてくるようでもあり、とても落ち着く癒しの香りでもありました。今回は、このブランドの魅力、その背景について語っていきたいと思います。

2019年01月24日更新

香水/フレグランス

milly   FELICE ライター

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[1]R fragrance(アールフレグランス)とは?


日本人調香師 の村井千尋氏によるフレグランスブランド。
「RIN(凛)」「RICH(贅沢で豊かな香り)」「RARE(希少性の高い他にはない香り)」それぞれの頭文字を取り、日本の豊かさと癒しを香りで表現したブランドです。
MADE IN JAPANにこだわり、調香・製造・充填に至るまで、日本で丁寧に作られています。

>>公式ホームページはこちら

[2]伊勢丹 サロン ド パルファンにて


2018年のサロン ド パルファンでは、日本人調香師のブランドが3つも出展していました。3種類全て気になっていたのですが、私が一番心惹かれたのが「R fragrance」でした。シンプルだけれど不思議と高級感漂うボトル。個性際立っているけれど、決して前に出すぎない香りたち。調香師さん自ら熱心にそして丁寧にご説明いただけたこと。全ての点において素晴らしく、心をわしづかみにされたのです!

[3]R fragrance(アールフレグランス)香りと魅力

BLACK OUD(ブラック ウード/黒沈香)


出典 rfragrance.co.jp/#product

ブランドのHPに「水墨画の墨と伽羅(きゃら)の優雅で厳かな香り」とありますが、まさにそんな感じです。シュッと一吹きしたあと、瞬時に広がるベルガモットの香りが美しく、そのあとすぐに顔を出す、アンバーやムスク、沈香(ウード)やパチョリ、白檀などの香りも素晴らしい!
ウードはウードでも、オリエンタルなウードとはまた異なり、どこまでも和なムードが漂います。落ち着いていてしっとりとした雰囲気。お着物に似合いそうです。

思い浮かぶのは京都…と思っていたら、この香りは京都の龍安寺の石庭とつくばいに刻まれた「吾唯知足」というメッセージからインスピレーションを受けて作られたのだとか。

吾唯知足(われ、ただ足るを知る)…なんという深い言葉なのでしょう。
それは「際限なく求めるのではなく、自分にとって必要なもの、必要な量を知る。
そしてその必要なもので満足することを知る。」という意味ですが、ここからインスピレーションを受けた香りだなんて!私は香水の背景にあるストーリーごとに香りを好きになるタイプなので、このことを知って更にBLACK OUDが好きになりました♡

お香やパチュリ、白檀がお好きな方はストライクな香りかと思います。

香調:フローラルウッディー
[トップノート] ベルガモット
[ミドルノート] ゼラニウム、ローズ、イリス
[ラストノート] アンバー、ムスク、沈香、パチョリ、白檀

NOBLE ORCHID(ノーブル オーキッド/春蘭)


出典 rfragrance.co.jp/#product

上品で繊細な春蘭(しゅんらん)と渓谷の緑が調和した香り。
春蘭とは、日本各地の渓谷に咲く和蘭の一種。
春蘭は、葉が多く花も小さいけれど、その香りは慎ましくも上品で繊細。渓谷にひっそりと咲く清楚な蘭と川の蒼、山間の美しいグリーンの調和を香りで表現したそうです。

とても上品で、大人っぽい香り。官能的でもあるけれど、これみよがしなセクシーさではなく、そこはかとなく漂う色気といった感じ。また、色気もあるけれど、どこか清廉な印象を受けるのは、ベルガモットやリーフグリーンのなせる技です。複雑さもあり、これはきっと私だけではなく香りマニアな人々にも好かれそうです♪

香調:フレッシュ フローラル グリーン
[トップノート] ベルガモット、マンダリン、リーフグリーン
[ミドルノート] ジャスミン、春蘭、ローズ、ライラック
[ラストノート] ムスク、シダー、アンバー

TEA BREAK(ティーブレイク/紅茶)


出典 rfragrance.co.jp/#product

砂糖がたっぷり入ったアールグレイの紅茶の香り
優雅な空間で頂く英国式のアフタヌーンティーをイメージした香り。「柑橘と紅茶」そしてたっぷりのお砂糖…という組み合わせも珍しいですね。

ベルガモットから始まり、やがてほっとするようなアールグレイの香りで包まれます。
そこに漂うほのかなローズ。とても優雅な気分に…。ラストはお砂糖たっぷりの紅茶の香りに落ち着きます。ちょっと肩の荷がおりるというか、ふと気持ちがほぐれるようなリラックスする香りです。

これはきっといろんな人に好かれるでしょうね。香りビギナーな人にもオススメ♪
紅茶の香りって香水で探すのはなかなか難しいので、そうした香りを探している方にもぴったりです♪

香調:フレッシュ シトラス フローラル
[トップノート] ベルガモット
[ミドルノート] アールグレイティー、ダージリンティー、ローズ
[ラストノート] シュガー

OPAL SILK(オパールシルク/乳香)


出典 rfragrance.co.jp/#product

肌馴染みのよいシルクをイメージした乳香の香り
紀元前から黄金と同等の価値があった乳香は、シルクロードを通じて平安時代ごろに日本に伝来し、当時の貴族が薫香(くんこう)として使用した高貴な香り。
そして、オパールは、「希望」という石言葉を持っています。その鉱物のきらめきは、ひとつとして同じものがなく、磨かれると宝石として人々を魅了する。
1人1人に価値があるという尊い命へのオマージュを体現する香り。

トップにマスカットの爽やかな香り。次第に根底に漂う乳香や白檀の落ち着く香りで満たされます。ちょっとひなりの効いた香りのように感じます。一筋縄ではいかない香りです。トップにヨーグルトが入っているっていうのもユニークですしね!私が、乳香も白檀も好きだからかもしれませんが、こちらもとても惹かれる香りでした。

爽やかなのが好きだけど、シトラスやグリーンの爽やかを求めているわけじゃないんだよなぁっていう方にオススメです。

香調:フレッシュ オリエンタル ヒーリング
[トップノート] マスカット、ヨーグルト
[ミドルノート] ローズ
[ラストノート] 乳香、白檀

TSUJIGAHANA(辻が花/葡萄・藤)


出典 rfragrance.co.jp/#product

日本の伝統文化から生まれたボーダーレスなぶどうと藤の香り
着物の上にしか咲かない幻の花”辻が花”。摺箔(すりはく)や刺繍が施され、豪華絢爛な桃山文化を彩るこの絞り染めは、絞りが本来もつ美しさによって皆を魅了した。日本の伝統文化からインスピレーションを受けた香り。

トップにはフルーティーでフレッシュなムードのぶどうの香りがふわっと広がります。個人的には巨峰に近い感じがしました。そして広がる品のある藤やすみれの香り。ラストは優しい甘さのヘリオトロープにムスクや白檀。こんなフルーティーなフローラル、なかなかないと思います!
女性らしい、けれどあまり他の人とかぶる香りはイヤ、という方にオススメです。

香調:フルーティー グリーン フローラル
[トップノート] 葡萄(葉・果皮)、イランライン、クローブ
[ミドルノート] 藤、すみれ
[ラストノート] ヘリオトロープ、ムスク、白檀

[4]パッケージに込められた思い


これまでご紹介した5本のボトル、実はそれぞれデザインが異なるのにお気づきでしょうか?

BLAC KOUD(黒沈香)は、石庭をデフォルメしたデザイン。
NOBLE ORCHID(春蘭)は、日本の伝統的な模様である「花菱」をイメージしているそう。
TEA BREAK(紅茶)は、紅茶の湯気が立ち上る様子を表した波線で、これも日本の伝統模様の「立涌(たてわく)」をイメージ。
OPAL SILK(乳香)は、「人生はドラマである」という考えのもと、劇場の緞帳(どんちょう)をイメージしたドレープ模様なんだそう!

1つ1つ香りの背景の持つ意味合いとリンクさせたデザイン、というのが素敵だなぁと思いました。

まだ取り扱い店舗が少ないようですが、webも展開しているようですよ!
気になった方はぜひ、こちらのリンクからご覧くださいませ。

【取り扱い店舗】
伊勢丹 新宿店(東京) 1F フレグランスフロア
阪急うめだ本店(大阪)2F フレグランス売場
名鉄百貨店本店 メンズ館(愛知) 1Fメンズコスメ

【通販】
>>伊勢丹オンラインストアはこちら
>>フォルテ オンラインストアはこちら

[5]和心を感じる香りで、ワンランク上の大人の女性に…

インポートの華やかな香りもそれはそれで素敵ですが、「R fragrance(アールフレグランス)」の「和心」を感じさせてくれる美しい香りはとても癒されます。
それはたぶん、私たちが普段忘れかけている、「詫び」「寂び」の精神を思い起こさせるからでしょう。

和心を忘れない落ち着いた大人の女性は美しいものです。「R fragrance(アールフレグランス)」を身に纏うと、そんな女性に近づけるような気がします。香りはなりたい自分への第一歩。しっとりした和美人を目指して、香りから入ってみるのも良いかと思います。


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