蘇った『LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)』の香水が素晴らしい!

165年の歴史を持つスーパーブランド『LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)』。実はフレグランスが存在することを知らない方も多いのではないでしょうか。その香水はどれも文句なしに素晴らしい香りばかり!『LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)』パリ本店からレビューをお届けします♪

2020年10月02日更新

香水/フレグランス

大内 聖子   FELICE ライター

  • fb
  • line

[1]知名度抜群な『LOUIS VUITTON』

ルイヴィトン

もともとは旅行用トランクの専門店としてスタートした『LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)』。今では知らない人がいないほどのスーパーブランドですよね。

世界各国に店舗があり、パリのシャンゼリゼ本店はそのなかでも最大です。

職人魂が光る、手作業のトランクは1867年のパリ万国博覧会で銅メダルを獲得。その後ロシアやスペイン、アラブの王侯貴族たちに重用されました。

『LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)』のシンボルとして「LV」のモノグラムが特に有名ですが、実は日本の家紋にインスパイアされたそうです!

ジャポニズムと関わりの深い『LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)』が、第二次大戦後に世界進出の第一歩として日本を選んだのも納得です。

また、オードリー・ヘップバーンの映画「昼下がりの情事」に『LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)』のトランクが登場するなど、富裕層を描くときに欠かせないアイテムとして脚光を浴びるように。

一流ブランドの『LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)』ですが、意外なことに香水は長い間発売されていませんでした。

最後の香水が発表になったのは1946年。70年もの時を経て、ついに2016年に新フレグランスライン「Les Parfums Louis Vuitton(レ・パルファン ルイ・ヴィトン)」が登場したのです。

「Les Parfums Louis Vuitton(レ・パルファン ルイ・ヴィトン)」の調香を担当するのは、世界三大調香師として名高いジャック・キャバリエ

“香水界のモーツァルト”と呼ばれるジャック・キャバリエと『LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)』の創るフレグランスは、一貫して「旅」を連想させるものです。

一つ一つの香りに物語が存在する「Les Parfums Louis Vuitton(レ・パルファン ルイ・ヴィトン)」。そのなかでも大注目の香水を5つご紹介します♪

[2]『LOUIS VUITTON』パリ本店の人気フレグランス

2012年に「Les Parfums Louis Vuitton(レ・パルファン・ルイ・ヴィトン)」の専属調香師に選ばれたジャック・キャバリエは、新たな香料とインスピレーションを求めて五大陸を旅したそうです。

「Les Parfums Louis Vuitton(レ・パルファン・ルイ・ヴィトン)」のコンセプトは、「旅」、「レザー」、「フェミニン」

これだけでも既にワクワクしますが、その香りの素晴らしさに虜になってしまいました。

ROSE DES VENTS(ローズ・デ・ヴァン)

ROSE DES VENTS(ローズ・デ・ヴァン)

100ml 35,000円(税別)

トップノート…ブラック・カラント、グリーンノーツ、ピーチ
ミドルノート…メイローズ、ブルガリアン・ローズ、ターキッシュローズ、アイリス
ラストノート…バージニア産シダー、ニオイイリスの根茎、ブラックペッパー、バイオレット・リーフ、ホワイトムスク

「ROSE DES VENTS(ローズ・デ・ヴァン)」を直訳すると“風のバラ”、となりますが、こちらは「風配図」の意味があります。

ある特定の場所の風向きや風速を表した図のことで、昔は旅のシンボルだったようですね。「羅針盤」の風バージョンのようなものでしょうか。

ジャック・キャバリエはこの「ROSE DES VENTS(ローズ・デ・ヴァン)」に最も力を込めたそうです。

彼が最も愛する香りがバラだそうで、そこに「旅」と「フェミニン」のエッセンスを加えたのがこの香り。

“自分の女性らしさの羅針盤”となる香水と言えますね。

『LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)』パリ本店で一番人気の香水とだけあって、圧倒的なローズのヒロイン感があります。

マドモワゼルでもマダムでもない香りで、ヨーロッパの古典絵画に登場する麗しの女性のような雰囲気があります。

ヒロインと言っても、肉感的セクシーな女性ではなく、知的で、誰とも争わない賢い女性

他のフローラル香水とは全く異なり、“勝負”や“モテ”から遠く離れたところにある、一種の余裕が感じ取れました。

ローズの香りは好きだけど、ありふれたローズ香水に疑問を持っている方や、セクシュアルさを抑えた香りを探している方に「ROSE DES VENTS(ローズ・デ・ヴァン)」は特におすすめです。

ATTRAPE-RÊVES(アトラップ・レーヴ)

100ml 35,000円(税別)

トップノート…ベルガモット、ジンジャー、ライチ
ミドルノート…ターキッシュ・ローズ、ピオニー、カカオ
ラストノート…パチュリ

「ATTRAPE-RÊVES(アトラップ・レーヴ)」「ドリームキャッチャー」を意味します。

といっても、ネイティブアメリカンが魔除けに使うあの装飾品のことではありません♪

オーロラや流星群といった、奇跡のような自然現象からインスピレーションを得たそうです。

“夢と現実を行き交う香り”と表現されているように、なるほどグルマン系の甘い香りがします。

「ATTRAPE-RÊVES(アトラップ・レーヴ)」は、『LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)』が30代以下の若い女性に向けて創ったフレグランスだそうです。

確かに甘い香りですが、グルマン系によくある、ムンとくるような重たさは皆無!

個人的には、フェミニン系というよりも個性的なファッションに「ATTRAPE-RÊVES(アトラップ・レーヴ)」を組み合わせたらすごく似合うんじゃないかな、と思いました。

グルマン系の香りを極めたい方にもおすすめの、ワンランク上の上質な香りです♪

COEUR BATTANT(クール・バタン)

100ml 35,000円(税別)

トップノート…洋ナシ、アンブレット、カスカロン
ミドルノート…エジプト産ジャスミン、イランイラン、水仙
ラストノート…モス、パチュリ

「COEUR BATTANT(クール・バタン)」の意味は、「高鳴るハート」♡

この香りには“ジャック・キャバリエからの贈り物”とも言える、深い意味が込められています。

「Les Parfums Louis Vuitton(レ・パルファン・ルイ・ヴィトン)」は、これまで物理的な旅をテーマにしてきましたが、「COEUR BATTANT(クール・バタン)」に限ってはそのコンセプトが「感情」です。

「旅」の終着点は、何かの「始まり」とも言えます。つまり「旅」の経験が自身を成長させ、現実世界で新たな愛を手に入れる瞬間ー“運命の恋の始まり”を香りで表現したのです。

官能的な香水によく使用されている香料に、ジャスミンがあります。

インド産のジャスミンでもなく、南仏グラース産のジャスミンでもなく、濃厚なエジプト産ジャスミンを使用しているところが「COEUR BATTANT(クール・バタン)」の肝となっています♪

運命の恋が始まったかもしれない時、周りの目は一切気にならなくなるものです。それと同じように、「COEUR BATTANT(クール・バタン)」にはものすごいパッションを感じました。

「Les Parfums Louis Vuitton(レ・パルファン・ルイ・ヴィトン)」のなかでは一番官能的な香りです!

ビジネスシーンやカジュアルには不向き。逆に、オシャレして出かける際やデートには抜群に似合う香りでしょう。

「COEUR BATTANT(クール・バタン)」のすごいところは、ラストノートで香るちょっとした気だるさです。パッションが途中からトーンダウン。

“運命の恋の始まり”なんて一瞬じゃないの?と私も思いましたが、『LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)』のスタッフさん曰く、「鮮度が落ちてこそ本当の愛」とのこと。

フランス人らしい意見と、ジャック・キャバリエの世界観に引き込まれてしまいました。

やっと手に入れた運命の恋も、もしかしたら終わりの始まりになっているかもしれない…というフランス哲学がぎっしりと詰まっているのが「COEUR BATTANT(クール・バタン)」なのです。

その意味も香りも奥深く、じっくりと長く愛用したい香水となるでしょう!

[3]ニューカマーなユニセックス香水

CALIFORNIA DREAM(カリフォルニア・ドリーム)


100ml 35,000円(税別)

トップノート…マンダリンオレンジ
ミドルノート…ムスク、アンブレットシード
ラストノート…バニラ、ベンゾイン(安息香)

「CALIFORNIA DREAM(カリフォルニア・ドリーム)」は、2020年5月発売のフレグランス。綺麗なグラデーションのボトルに目が釘付けになってしまいます♡

ジャック・キャバリエはロサンゼルスに滞在していた時に見た、海に沈む夕日の美しさに感動したそうです。

彼はその場で「この景色をフレグランスにしよう!」と思い立ち、すぐさま助手に電話でレシピを伝えたとか。

ボトルのグラデーションのように、香りもゆっくりと変わっていきます。

ジューシーなトップノートから、甘美で落ち着きのあるラストノートまではっきりと違いが感じられるので、「Les Parfums Louis Vuitton(レ・パルファン・ルイ・ヴィトン)」のなかでは変化が一番楽しめる香りと思いました。

複雑な香りではないので、『LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)』の香水を初めて試したいという方にもおすすめです♪

CACTUS GARDEN(カクタス・ガーデン)

100ml 35,000円(税別)

トップノート…マテ、ベルガモット
ミドルノート…ゼラニウム、レモングラス
ラストノート…インセンス

「CACTUS GARDEN(カクタス・ガーデン)」もまた、カリフォルニアからインスピレーションを受けた香りです。

直訳すると「サボテンの庭」。グリーンのボトルに詰められたこの香りのメイン香料はマテ茶!スッキリとしたアイスティーの香りがします♪

そしてレモングラスとベルガモットのハーバル&シトラスが効いた、とても心地よいフレッシュグリーン系フレグランスです。

「CACTUS GARDEN(カクタス・ガーデン)」は男女問わず好まれる、シンプルな香り♪

海外では夏向けのフレグランスですが、清涼感のある香りなので日本でしたら通年使えそうです!

[4]老舗ブランドが考える新しい香り

出典 jp.louisvuitton.com/jpn-jp/homepage

多くの一流ファッションブランドが香水を発売していますが、その歴史は古いものが多いですよね。

『LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)』の香水が2016年に再発売となったのは、本当に意外でした。

ただその分、“古めかしい”香りとは無縁で、現代にマッチした香りのラインナップが豊富です。

きっと、今後のラグジュアリーパルファンを引っ張る存在になるかもしれません。

これからもバリエーションがどんどん増えると思いますが、どんな香りが「Les Parfums Louis Vuitton(レ・パルファン・ルイ・ヴィトン)」に仲間入りするかとっても楽しみです♪

 


  • 関連するキーワード

    関連するブランド