シトロネラの魅力と精油の活用法!天然ハーブの効果で虫除け対策

「虫刺されは避けたいけれど、市販の虫除けスプレーは刺激が強すぎる…」そんな方にはシトロネラの活用がおすすめです!スプレーや虫除けリストバンド、ペットのノミ除けの首輪など、さまざまな防虫グッズにも使われているシトロネラ。いったいどんな植物なのか、その効能から活用方法までご紹介します。

虫除けに効果的?天然ハーブ『シトロネラ』の魅力と活用法をご紹介!

2018年08月15日更新

アロマ

Momo (アロマセラピスト)

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[1]シトロネラについて

シトロネラはスリランカ原産のイネ科の植物で、主に熱帯地域で生息しています。レモングラスの近縁ということもあり、香りもレモングラスとよく似た爽やかな柑橘系です。

強い生命力を持っており、露地栽培だと高さ1mほどまで成長し、葉先を切ってもすぐまた伸びてきます。葉は独特の苦味があるため生食には向かず、乾燥させてからハーブティーなどに使われています。

精油を採取する場合にも乾燥させた葉を使用し、水蒸気蒸留で抽出します。

シトロネラは天然の虫除けハーブ

シトロネラには蚊や昆虫が嫌うシトロネラールという成分が含まれています。そのため、葉から抽出されたシトロネラオイルは一般的に虫除けのスプレーやローション、リストバンドなどに使用されるほか、犬用のノミ除けの首輪など、多くの虫除けグッズに使われています。高い虫除け効果を発揮しますが、あくまでも忌避成分ですのでシトロネラに殺虫効果はありません。

シトロネラの香りと特徴

レモンによく似た柑橘系の香りが爽やかなシトロネラオイルですが、日光に当たっても光毒性(紫外線に反応して肌を傷める性質)を発しないので、19世紀頃から広くデオドラント化粧品や石鹸の香料に使われてきました。

また、東南アジアでは古来から蚊帳(かや)に編みこんで使用したり、ろうそくに成分を取り込んで使われたりと日々の暮らしに役立てられてきました。
すっきりとしたシトラス系で好き嫌いが分かれにくい香りだという点も、古くから人々に慣れ親しまれた理由でしょう。

ほかにこんな効果もあります

シトロネラには蚊を寄せつけない防虫効果だけでなく、雑菌の繁殖やニオイを防ぐ抗菌・防臭効果、感染症に対する作用や免疫向上効果もあり、風邪やインフルエンザの予防にも役立ちます。

レモンのようなすっきりとした香りにはリフレッシュ効果もあり、気持ちを切り替えて集中したい時にも利用できます。抗うつ作用や刺激・興奮作用があり、ストレスや精神疲労でグッタリとした時にも有効です。

また、鎮静作用と強壮作用があるため、頭痛や筋肉痛・肩こり・腰痛・神経痛の痛みをやわらげる効果も発揮してくれます。

[2]シトロネラを鉢植えで育ててみよう

ガーデニングがお好きな方は、シトロネラをおうちで育ててみてはいかがでしょうか。路地植えだと高さ1mほどになりますが、鉢植えだと比較的コンパクトに育ちます。

イネ科の特徴が強い地味な見た目の植物なので、鉢カバーの選び方次第で室内の様々なインテリアに馴染ませやすいです。
窓辺に置いておけば、室内に侵入してくる虫対策にも役立てられますよ。

入手方法

ハーブ専門のお店や種苗店がインターネットで苗の販売をしています。街中のフラワーショップなどではめったに見かけませんが、大きな園芸・種苗店では取り扱っていることもあります。

育て方

大変生命力の強い植物で耐寒性もあるので、屋外・室内問わずどちらでも育てられます。日光を好むので、日中はなるべく日が当たるようにしましょう。
水やりは2~3日に一回、たっぷりとあげてください。土が乾いたら水をやる程度で、やや乾燥気味に育てるとちょうど良いです。

葉の活用方法

摘み取った葉はよく乾燥させてから使います。軽く刻んでハーブティーとして飲用すれば、体内の免疫向上に効果があります。葉を新聞紙やペーパーで包んで靴の防臭剤として使ったり、乾燥させた葉を束ねてスワッグにして飾っても、効果的でお洒落です。

シトロネラは背が伸びれば伸びるほど地味な印象が強い植物ですが、シトロネラと同じ防虫効果があるハーブのゼラニウムとかけ合わせた蚊嫌草(かれんそう)という配合種は、可愛らしい花を咲かせて目にも楽しく、シトロネラよりも入手しやすいです。

お部屋の虫対策に、シトロネラと蚊嫌草をダブルで置いておくのもいいですね。

[3]シトロネラオイル(精油)を多目的に活用しよう

香りを楽しむことを目的としたアロマオイルと違い、エッセンシャルオイル(精油)は化粧品や小物にも応用できて大変多目的です。天然の虫除け効果を存分に活用するなら、精油のシトロネラオイルをぜひお手元にご用意ください。

入手方法

シトロネラオイル(精油)はアロマの専門店などで販売されています。お店によりますが、5mlあたり1,000~2,000円前後で購入でき、インターネットでも数多く販売されているので、手軽に入手できます。内容量の目安は5mlで約100滴分くらいです。

活用レシピ

シトロネラオイルがあれば、アロマを楽しむだけでなく、さまざまなアイテムを手作りできます。おうちで簡単にできる虫除けアイテムのレシピをご紹介します。

■虫除けスプレー
天然素材の虫除けスプレーの作り方です。虫除けとしてだけでなく、香りを楽しむ用途はもちろん、寝具に吹きかけてリネンスプレーとしても使えるので、あっという間に使い切ってしまいます。

≪用意するもの≫

  • 無水エタノール:5ml
  • シトロネラオイル:10滴
  • 精製水:50ml
  • 遮光性のあるスプレー容器

 
≪作り方≫
スプレー容器の中に無水エタノールとシトロネラオイルを入れ、そこに精製水を入れてよく振り混ぜます。

たったの2ステップで完成するので、とても手軽に作れます。

無水エタノールと精製水はドラッグストアなどで入手できます。直接肌に使用する場合は、最初に目立たない部分でパッチテストをしてから使用するようにしましょう。

■虫除けマスキングテープ
マスキングテープにシトロネラオイルを染み込ませて、虫除けパッチとして使用します。ロールタイプの虫除けマステが市販されていますが、ここでは短く切ってシールタイプで使用する虫除けマステの作り方をご紹介します。シールタイプの虫除けパッチは衣類や持ち物に貼って使えるので、肌の弱い方や小さいお子様にも安心です。

≪用意するもの≫

  • シトロネラオイル:3~5滴
  • マスキングテープ:テープ幅はお好みで長さ5cmくらいに切り、10枚用意
  • シール台紙:1枚
  • 綿棒:1本

 
≪作り方≫

  • シール台紙に切り取ったマステを並べて貼り付ける
  • 綿棒にシトロネラオイルを取り、マステに塗って染み込ませる
  • 台紙ごと風通しの良い場所で乾燥させたら完成

希釈せずにオイルを使用するため刺激が強く、直接肌に触れる使用法には向きません。必ず衣服や持ち物など、肌が直接触れない場所に貼って使用してください。

オイルを染み込ませる際に色がついてしまうので、白系統のマステよりも色が濃いマステを使うのがおすすめです。香りが持続する間は効果が期待できますが、保存する際はジップタイプの袋に入れるなど外気に触れないようにすると長持ちしますよ。

■虫除けキャンドル・ワックスバー
アウトドアで活躍する虫除けキャンドルも、室内のアロマ効果に役立つワックスバーも、仕上げの形は違いますがどちらもほぼ同じ材料で作れます。虫除けキャンドルの場合は、下の共通の材料に加え、ジャムの空き瓶1個、組芯1本、割り箸1本(割っていないもの)をご用意下さい。


≪ワックスバーの作り方≫

ワックスバーの場合、この量だと2個分は作れるため、パウンドケーキの型2個、お好みのドライフラワー適量とストロー1本(半分に切って2本)、リボン2本(必要な長さ)が必要です。

≪用意するもの(共通)≫

  • 耐熱容器:1個
  • 竹串:1本
  • ソイワックス:30g
  • ミツロウ:30g
  • シトロネラオイル:20滴

 
≪虫除けキャンドルの作り方≫

  1. 組芯の先端から、瓶の深さよりやや長いのところを割り箸の中央部分ではさみ、余った部分は切ります。
  2. 耐熱容器に入れたソイワックスとミツロウを湯せんで溶かします。
  3. ロウが完全に溶けたらシトロネラオイルを入れ、竹串でよく混ぜます。
  4. 空き瓶に溶かしたロウをゆっくりと流し入れ、3分の1ほど入れたら組芯が真っ直ぐになるように先端から垂らし、瓶の縁に割り箸を渡した状態で固めます。
  5. 固まった④の上に残りのロウを流し入れ、固まったら割り箸を外して完成です。

 
≪ワックスバーの作り方≫

  1. 耐熱容器に入れたソイワックスとミツロウを湯せんで溶かします。
  2. ロウが完全に溶けたらシトロネラオイルを入れ、竹串でよく混ぜます。
  3. パウンドケーキの型に溶かしたロウを流し入れます。
  4. 固まり始める前に、お好みのドライフラワーを飾り付けます。
  5. 触ると柔らかい程度に固まったら、穴を開ける位置にストローを挿します。
  6. 完全に固まったら型から外し、ストローを抜いて穴を開けます。リボンを通して完成です。

ソイワックスやミツロウ・組芯はアロマのお店などで購入できます。材料がどうしても手に入れにくい場合は、仏壇用のロウソクを砕いて湯せんで溶かして使う方法もあります。

その場合は芯を別に購入する必要がないうえに、ほぼ100均でそろうので便利ですね。また、ワックスバーで使用するパウンドケーキの型やドライフラワーも100均などで手軽に入手できますよ。

お好みで貝がらやミニチュアの小物を飾りつけたり、ネイルやレジンに使うラメやホログラムを散らしても仕上がりが素敵になると思います。

[4]毎日の生活にシトロネラを取り込もう

シトロネラの効果や特徴、育て方、精油の活用方法をお伝えしました。この中に、今日から暮らしの中に取り込めるアイディアがありましたら幸いです。エッセンシャルオイルの活用方法は幅広く、活用レシピでご紹介したような加工のほかにも、そのままの特徴をいかした活用方法がまだたくさんあります。

例えば、シトロネラオイルを染み込ませた布や紙をクローゼットやタンスの引き出しに入れておけば大切な衣服を害虫から守ることができます。小瓶に入れてラタン材を挿しておけばデュフューザーにもなり、お部屋の中の芳香剤としても役立ちます。

また、コットンに数滴染み込ませて靴や靴箱に入れておくだけでも、足元のニオイ対策になります。ほかにも紹介しきれないほどたくさんの活用方法があるシトロネラ。ぜひお好みの方法で暮らしの中で役立てて頂きたいと思います。


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